シリーズ iBook G4 ららら

OS Xの知らなかった機能

 iBook G4を買ってからはやくも丸三年が過ぎて、本当に時の経つのははやいなあと、いやいや、今日はそういうことをいいたいわけではありません。iBook G4購入によって開かれた私のMac OS X時代、それこそほぼ毎日、OS X上で作業をして、使い勝手や感触などにもずいぶん慣れたと思っていたのに、それでもまだ知らない機能があるというから恐ろしい。こうしたことは、Mac OS Xに限らずあらゆる場面で起こりうるものではありますが、ひょんなことで気付く便利な機能に触れるたびに、ああ自分は知らなかったという思いと、こんな機能があったんだという発見した喜びが、ないまぜになって膨らみます。

Ctrl+ホイールスクロール

 今回私の気付いたという機能は、マウスのホイールスクロールを使ったものでした。今、Mac OS Xをお使いの方は試していただきたいのですが、Ctrlキーを押し下げながら、マウスのホイールを上方向に向かって回転させると――、なんと画面が拡大されるのです。マウスのポインタがある位置がほぼ中央になるように、画面がぐーっと拡大されていって、ピクセル等倍などというけちくさいものではなくて、スムーズに拡大されるのですから、その感触、使い勝手は実に新鮮でありました。

 私がこれに気付いたのは、Windowsで使っているWebブラウザが、この同じ動作でもって文字の拡大縮小をするようになっていて、この挙動に慣れていたものですから、ふとSafariでのブラウズ時にこれをやってしまったのがきっかけです。突然画面がズームインして、そうかSafariでもInternet ExplorerやFirefoxと同じように、Ctrl-ホイールスクロールで拡大できるんだと思ったのですが、けどなんかちょっと変です。違和感あります。

 この変と感じた理由はすぐにわかりました。

 ズームインされるのはSafariのウィンドウの内容ではなく、画面に映っているすべてが対象だったのですね。だから私はSafari以外のアプリケーションでも試してみて、そしてこれがOSの提供している機能であることを理解しました。

 必要になったときに必要な分だけ拡大して、画面の表示域はマウスのカーソルに追随するから、見たいところにポインタを持っていき、そしてこれが重要なのですが、テキストも打てればマウスのクリックも普通に使えるというのですからすごいですよ。以前私はMS Accessでレポートのデザイン時に拡大できないのが辛いといっていましたが、もしWindowsにこの機能があれば、ずいぶん助かりそうに思います。Mac OS上ではテキスト編集がメインですが、たまには拡大したいと思うこともあるでしょう。そういうときにはきっと力になってくれるのではないかと思うんですね。

Shift+ホイールスクロール

 これはおまけ、というか私にとっては既知のことなのですが、Shiftを押しているとホイールスクロールで左右にスクロールすることが可能です。これも知っていると結構便利な技だと思います。


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公開日:2007.06.05
最終更新日:2007.06.05
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