シリーズ iBook G4 ららら

ついにスキャナ始動

 ついにというか、やっとこさというほうが正しいかも知れません。昨年十一月にiBook G4を購入し、明日でちょうど一年になろうという今日、待望のスキャナを利用できる環境を整えることができたのでした。

足りなかったもの

 私の使っているスキャナはEPSONGT-9700Fで、Mac OS 10.3に対応したドライバはとうの昔に用意されていました。なのになんで今日までスキャナが使えなかったのかというと、それはFireWireケーブルを持ってなかったからなんですね。GT-9700FはUSB2.0接続に対応しておらず、つまりUSB2.0が搭載されているiBook G4でGT-9700Fを使う場合、FireWireケーブル必須となるのでした。

 FireWireケーブルは決して高いもんではないですが、かといって安くもないという微妙な価格をしています。1mで二千円くらいしまして、50cmでいいから千円にならん? みたいなことを思うんですが、そんな馬鹿なこといっておらんでさっさと買えばいいのにという話です。なので両端が6pinのFireWireをやっとこさ買ってきたというわけでした。

ドライバインストール

 ドライバのありかはわかっています。というのも、今年の一月におみくじをスキャンしようと思ってインストールしましたからね。ただこのときはFireWireケーブルがなかったということからアンインストールして、旧iBookを使ってしのぎました。正直いって面倒くさかったですよ。LANケーブルを引っ張ってきてiBook SEに繋ぎ、スキャン後iBook G4にiBook SEのディスクをマウントしてデータをコピーする。一月以降も何度かスキャンする機会はありましたが、そのたんびたんびにこの面倒を甘んじて受けていたと、そういうわけでした。

 さて、スキャナにFireWireケーブルを繋ぎ電源をOn。起動済みのiBook G4にケーブルを繋ぎます。この時点ではなにも起こらず、なのでダウンロードしてきたドライバをインストールします。

 ドライバのインストール時には簡易インストールも選べますが、これだとかなりの数のドライバがインストールされてしまいますから、該当のGT-9700F用だけをカスタムインストール。インストールが終了したらFireworksを立ち上げて、スキャニングできるか試してみました。

 ところが、この時点ではスキャニングできなかったのです。EPSON Scanアプリケーションは呼び出されてるみたいなのですが、スキャナが見つからないみたいなことをいわれます。もしかしたら入れるドライバを間違えたかと思って、アンインストール / インストールを試みても状況は変わらず。仕方がないので、困ったときの再起動を試しました。

スキャニングはどんな具合?

 再起動後、EPSON Scanを立ち上げてみると問題なくスキャナが認識されました。いい感じ! けれど私はFireworks経由でしかスキャニングしたことがなかったので、EPSON Scanの簡単スキャニングには抵抗がありました。なのでいつも通りのやりかた、Fireworksからスキャナを呼び出してみることにしました。

 呼び出されてきたスキャン画面は、随分カラフルになったものだと思いました。最初は全自動になっているので、ポップアップメニューからプロフェッショナルモードに切り替えました。

 プロフェッショナルモードだからといって、ものすごく難しいということはありません。dpi値だとかいろいろを変更できるほうが自分には便利と感じられるので、プロフェッショナルモードを使うだけの話で、普通はファミリーモードあたりで充分だと思います。

300dpiで反射原稿をスキャン

 さて、スキャンしようと思って適当にスキャンできそうなものを探してみたのですが、著作権の兼ね合いがあって公開にしにくいものとかのほうが多すぎて、おおっと、そんなときに見付けたのは自分の落書きです。

ぐるぐる眼鏡
ミスコピー裏の落書き

 この落書きは、仕事の合間の雑談中に、真面目と名高いとある女学の生徒をイメージして書かれたものでして、眼鏡、三つ編み、ヘアピンはばってんに付けるなんて発想はなく髪留めとしての機能しか期待されていないといった、そういった要素を絵に表すとこんな感じになったのでした。制服はベレー帽なんだそうで、ベレーがあとから書き加えられました。

 と、絵の説明をしても仕方がない。今日はスキャナの話だったのでした。

 USB1.1からFireWireに変わることで、一番期待したのは転送速度の向上でした。どれくらい速くスキャニングできるのだろうかと思っていましたが、思ったほどの変化は感じられませんでした。転送速度云々をいうよりも、読み取り速度自体が問題なんかも知れませんね。

1200dpiで透過原稿をスキャン

 反射原稿が終われば、次は透過原稿。なにしろ私がスキャニングするのは、ほとんどが35mmフィルムですから、これがどんな風にできるかというのが最重要なのですよ。

ケンとメリーの木
美瑛の写真、一枚目

 スキャン前のプレビューで驚いたのは、以前のバージョンでは見えなかった読み取り途中の画像も逐次表示されていくところでした。ところがここで以前なら写真単位に表示が変更されたのですがそれがなされません。なんでだろうと思ったら、プレビューボタンの右にあるポップアップメニューでサムネイル表示を選んでいく必要があったからでした。

 サムネイル表示と通常表示を選べるのは、私にとっては実に嬉しい変更です。というのは、写真の明るさや被写体によっては、写真の大きさが正しく判定されないということがまれにあるからなのです。これは実に悔しい話で、別の写真とくっついて変な風に切り取られたりするせいで、スキャンしたくてもスキャンできない写真が何枚かありました。ですが、今度からは通常表示にして必要な範囲を手動で選択してスキャンするという手段を使えます。これは、本当に嬉しいことです。

 サムネイル表示を行う際、スキャン画像から一枚一枚の写真を切り分けてくれるのですが、この速度が上がったのも嬉しいことで、ですがこれはコンピュータの性能が上がったためでしょうね。読み取り速度にしても、300dpiくらいなら一瞬といっていいくらいですが、1200dpiだと結構かかりまして、やはりFireWireの転送速度を期待してはならんということなのでしょう。

まとめ

 やっとこさスキャナが使えるようになって思ったのは、もっと早くからこの環境を整えとけばよかったということですね。いや、環境というほど大げさなものじゃなく、FireWireケーブル一本でかたづく話なのですから、ものぐさにも程があります。

 ま、こうしてスキャニング環境が整ったわけですから、あとはなにをどうしようかという話になりますね。絵でも描いちゃおうかな、なんて思ったりする気持ちがちょっと出てきてるんですね。いや、多分気持ちがでただけで、実現はされないんじゃないかと思いますよ。なんといってもものぐさなやつですから。


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公開日:2004.11.03
最終更新日:2004.11.14
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