シリーズ La vie avec iMac (Mid 2007)

Leopardの感想

 iMacが到着し、Leopardをインストール環境の移行も無事にすんで、そして一週間が経過しました。けど、実はあんまり書くことがなくて参っているんです。なんでかといわれると、特にトラブルがあるでなく、便利な機能も増えたけれど、それは実に自然に使っているしで、なんだか全部がすごく普通であるのですね。最初はとまどったiMacの大きなスクリーンですが、それも直に慣れました。Leopardの操作やらもろもろにしてももう普通になってしまいました。だから、とりわけいうことがないような気がしていたんです。けれどこれは本当は違っていて、これまで使うたびにスムーズにいかなかったところが一気に改善して、ストレスフリーの環境が実現しているんです。だから、今回はそのことについて書くべきだろうかと思います。

ストレスフリーであるということ

 以前、ストレスになっていたことはなにかというと、なにをするにも待たされたということであろうかと思います。それは特にWebの閲覧において顕著で、ほら、以前こんなことをいっていました。

たとえデータが迅速に送られてきたとしても、それを読み込み、レンダリングし、閲覧可能になるまでにある程度の時間がかかるのですよ。特に大量のデータを扱っているときがそう。本のリストを作成するために、書誌データを見ようとして、タブを二三枚開けばそこで虹色円盤がまわって操作不能状況。数秒から十数秒待たされるんですね。はっきりいって、データはもう届いていると思う。少なくともHTMLくらいはきてるだろう。けれど閲覧可能にならない。とにかくレンダリングが終了するまでなにもできないのですから、私はなお光回線の速度を体感できずにいるというのです。

ネットワークよりもリソース

 思えば、あの時が私のiMac購入の転機であったのでしょう。Webの閲覧において感じていたストレスを捨て去りたい。その一心で新しい環境を手に入れて、そしてその結果は私の想像した以上でありました。Webの環境は極めてスムーズです。Core 2 Duoの威力であるか、あるいはメモリ4GBが効いているのか、いずれにしても、これまで以上にウィンドウを、タブを開いていても、遅延を感じるということがありません。その恩恵はiTunesにおいても見られ、音声が途切れるということがない、動画が始まると必ず一度は途切れが発生していたのに、それもなくなりました。Mailは、重厚なHTMLメールも即座に開き、多量のメールを迷惑メールに指定しても、一瞬で迷惑メールフォルダに移してくれます。そして、レスポンスのあまりの悪さに使えなかったSpotlightが、実用速度で動きます。ああ、やっぱりiBook G4には重荷であったんだなあと感じましたよ。そして、新しい環境の、もっといえば潤沢なリソースの力というものを実感しています。

Leopardと私

 Mac OSの真価を感じ取れる、それがなによりの驚きであったという話ですが、では新しいOS、Leopardにおける新機能について、私がどう思っているのかといいますと、今までと同様のフィールで使え、かつ便利な機能が増えた。これにつきると思います。

 今までと同様のフィールといいましても、やっぱり細部に違いがありますから、まったく同じとはいえません。Finderがフォルダごとのビューの設定を覚えてくれなくなったのはちょっといやだなと思っていて、私は基本的にアイコン表示を愛用しているんですが、PreferencesやBlogの記事を収めているフォルダはリスト表示しているなど、状況によって使い分けていたんですよ。特にBlogの記事かな。記事タイトルの頭に年月日を入れて、今日の記事なら20071110ママさんっていう名前にしてるんです。こうしておくと、リスト表示でものすごく探しやすくなります。なんてったって、千記事超えてますからね(ほんと、びっくりだ)。そうでもしないと管理しきれない。過去記事を参照するにしても、あるいは見つかった誤りを修正するにしても、とにかく日付を見て、それから探すんですが、今はデフォルトがアイコン表示になってるから、ちょっと不便です。Command-2をして、リスト表示に切り替えてやる必要がある。たいした手間じゃないとはいっても、今までならいらなかったわけですからね、ちょっとは不満に思うこともありますよ。

 けど、これにも慣れつつあります。フォルダのサイドバーのアイコンの小ささにも、メールボックスの表示のしかたが変わったMailにしても、もう慣れてしまいました。TigerからLeopardに変わったことで困った、慣れない、とまどってるっていうのは、これくらいじゃないかな。あ、もうひとつあったわ。Safariのバージョンが上がってCSSの対応が進んだために、flickrのボタンが汚くなった。細かくいえばBloggerの見た目がやっぱりちょっと変わってとまどったりとかしたけど、これらはもう慣れました。だから大丈夫。むしろBloggerの提供するajaxインターフェイスの一部がSafariで動作しないのを、そろそろなんとかして欲しい。けどこれはLeopard関係ないや。

 Leopardについて驚いたのは、これまで使ってきたアプリケーションが当座問題なく動作しているところ。BathyScapheにはトラブルが出たけど、Leopard発売当日に対応版が(Sneakyながら)リリースされたし、その他のアプリケーションも、使ってみた範囲ではどうやらちゃんと動いてくれている。もちろんまだ使ってないアプリケーションもあるから、問題はこれから出るのかも知れないけど、常用しているアプリケーションに関しては問題なく使えていて、これが、Leopardを使っていてもこれまでとほぼ変わらぬフィールという理由になっていると思います。しかし、アプリケーションの使用においてこれほど問題が出ないとは思っていませんでした。


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公開日:2007.11.10
最終更新日:2007.11.10
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