シリーズ La vie avec iMac (Mid 2007)

Spacesがわりと便利

 Leopardの新機能、その2。同時にたくさんのアプリケーションを起動するタイプの人っていると思います。例えば私もそういうタイプで、今現在起動しているアプリケーションはMail、Safari、iTunes、iCal、Dreamweaver CS3、BathyScaphe、Now Playing、電子辞典ビューアの八つです。場合によっては、CotEditorが起動していたり、Skypeが起動していたり、けどまあ今開かれているくらいのアプリケーションが常時起動しているわけです。しかし、こんだけ起動しているとWindowが散らかって大変です。特にiBookみたいに、決して大きくないスクリーンで使っていたときにはごちゃごちゃして、今から考えると使いにくかったろうなと思います。まあ、Tigerの末期ではリソースの都合上、Safari、iTunes、Dreamweaver MX、BathyScaphe、Now Playing、電子辞典ビューアそしてCotEditorくらいしか開いていなかったのですが、それにしてもごちゃごちゃです。

 こういうタイプの人間に便利な機能がLeopardには搭載されています。それは、Spaces。仮想的にデスクトップを広くしてくれるという機能です。

私のSpaces活用状況

 実はこの手の、仮想デスクトップっていうんでしょうか? はLinuxで見て知っていたので、それほど期待していた機能ではなかったのです。確かにデスクトップを広く使えるんだろうけど、アプリケーションを隠しておくのとどう違うの? なんて思っていまして、だからあんまり使うことないかなと思っていたんです。けど、やっぱりこれもあると便利な機能であるなと、今ではそんな風に思っています。

 今私はSpaceを4面用意していて、メインの環境は1、Dreamweaverは2というように使い分けています。iTunesやiCalなど、常時開いておきたいけど常に見るわけでもないものは3に置いて、余った4にはSecond Lifeでも割り当てとけと、こんな感じです。こういう風に、アプリごとにSpaceをわけたいという人にはちゃんとそういう設定がありまして、コントロールパネル内ExposéとSpacesでアプリケーションとSpaceの対応を決めておけるのです。だから、Space 1が表示されているときにDreamweaverを起動したら、すかさずSpace 2に画面がスライドして、そこにウィンドウが開く。こうすると、特定のアプリケーションに表示を絞れます。つまり、気持ちを切り替えて作業に集中しやすくもなるっていうものです。

 いや、ごめん、ちょっと嘘。そんなに簡単には気持ちは切り替わりません。

Spaceの切り替えは楽々

 当初、これはあまり使わないのではないかと思ったのは、Spaceの切り替えが面倒なんじゃないかと思ったからなのです。ですがそれでも使うつもりになったのは、iMac付属のキーボードの仕様のおかげといいますか、キーボードで直接iTunesを操作できるようになっていますから、まあ頻繁に切り替えることもなかろうと、だから試しに設定しておこうと、それくらいの気持ちだったんです。

 けど、思いのほか使いやすかったですね。Control-矢印でSpace切り替えが楽ということもありましょうが、それ以上に楽なのはCommand-Tabのアプリケーション切り替えです。アプリケーションを切り替えると、そのフロントにウィンドウのあるSpaceにひらりひらりと切り替わるのです。あんまり頻繁にひらひらと切り替わるから落ち着かなくなったりもしますが、けどうまくすれば作業中のSpaceにウィンドウを集中させることも可能。Exposéを使うと、今開いているSpaceだけでウィンドウは展開し、かと思えば、F8でSpacesの展開中にExposéして全Spaces上でウィンドウを並べられたりもして、よくできてますよ。作業ごとにSpaceを割り当てながらも、全Spacesの全アプリケーション、全ウィンドウを俯瞰することも可能なわけです。これは、最初にいっていたアプリケーションやウィンドウを隠すでは実現しない機能で、やはりSpacesならではの便利がある。使ってみないことには実感しにくいかも知れないけれど、それほど派手とはいえないこの機能の便利は確かなものだと思います。

 けどそうはいっても、Spacesは、マルチタスク的にあれもやりこれもやり、というような使い方しない人には不要な機能のような気もします。でも、私みたいに落ち着きなく移り気な人間には大変便利。4面以上に増やすつもりもないけれど、減らす、使うのをやめるということもまたないだろうと思います。


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公開日:2007.11.12
最終更新日:2007.11.12
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