光の威力だ

 やっとこさ開通した光回線。開通後数日を過ごしてみて、果たして私の生活はがらりと変わったのか? 光回線雑感。

確かに速い

 光になってなにが一番変わったかというと、動画ストリーミング配信が現実的になったというところなんじゃないかと思います。正直これまで、動画ストリーミングをまともに考えられる速度ではなかったのですよ。ADSLの8Mbpsプランであったにも関わらず、実行速度は1Mbpsをはるかに下回って、おおよそ500Kbps。最初はもう少し速かったのですが、徐々に速度を落としていって、最終的には500Kbpsで落ち着いたのですね。正直参っていました。けれど、Webを閲覧する程度ならなんとかなったわけで、だからそれほど問題にはしていなかったんです。

 ところが、こうして一旦速い回線を利用したらですよ、もう以前の状況には戻れないなと思います。正直、動画を見られるということがこんなに楽しいとは思いませんでした。例えば、Yahoo! 動画なんて見ますとね、全話無料なんてものすごいことやってるわけです。タイトルを見れば未来警察ウラシマンとかあって、うわあ、これは見たいなんてのがあるわけです。ところが、これまではこうしたの快適に見られないからということで、情報をシャットダウンしていた。知らないことにしてきて、だから困らなかった。でも、もう知っちゃいましたよね。そうなると、もう知らなかったころには戻れない。間違いなく光回線は、私の視野を広げるのに充分であったと思います。

けれどWebはそれほど変わらない

 速い回線を手にして、さあWebはどれほど快適になるだろうと思ったのですが、Webに関しては劇的な違いというのはどうもなかったようです。とはいえ、違いはあるのです。例えばRSSを講読する際なんかがそうで、複数のRSSを読み込んでひとまとめに表示する際の速度が違います。速い。これはいいわと思いました。同様に、Blogでもなんでも、読み出し速度が違います。開いて、ページ内容が展開するまでの速度が違う。確かにこれは快適であると思います。

 でも、これは条件のよい場合なんですね。問題はサーバが遠くにある場合。特に海外のサーバなんか利用すると思うのですが、確かに速い、けれど劇的かというとそうでもない、そんな感じです。やっぱり経路の途中で速度が減衰してるんでしょうね。

 あと、サーバによってはコネクションの時点でもたつくのか、データ送信されれば確かに速いのだけれど、それまでがかかるように思うこともあって、トータルでははるかに速くなってるはずなんですが、微妙に速度を感じにくいというのはこうしたレスポンスのもろもろにあると思います。

もっとも速度を感じるのはPodcastだった

 そうした中、もっとも速度の上昇を体感できたのはPodcastでした。オーディオファイルのダウンロード速度が段違いで違うのです。私は複数のPodcastを講読していますが、iTunesの更新ボタンを押して、新着の有無を確認する渦巻きがぐるぐるまわってるのを見て、そして驚くことに、その渦巻きが消えた頃にはダウンロードが済んでいるのです。こいつは驚きました。実際には、他の番組の新着確認中にダウンロードがされているわけですが、体感的には待ち時間ゼロみたいなもので、今までなら何分も待って聞いていたのが、チェックしてすぐに聞けるというような塩梅になって、驚きましたね。これには本当に驚きました。

 Podcastのダウンロード速度を見て、やっぱりブロードバンドは大きなデータをアップロード、ダウンロードしてはじめて違いが見えるのだなと思いました。html程度の軽量データなら、ADSLとさほど違いがないわけで、大きな写真、音声、動画というのを利用してはじめて真価が発揮されるようです。


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公開日:2007.07.29
最終更新日:2007.07.29
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