カルドセプト エキスパンション

第六章:前半戦終了! だけど長期戦は嫌いなんだ

 ついにタリオまでやって来た。とはいえ、ここまではほんの序の口。タリオを越えてからが、本当の戦いと心得るべきだろう。

 タリオは一周回が最も長いマップだ。そのため他人の土地に踏み込みにくく、つまりは戦闘があまり発生しないという性質を持っている。また、周回が長いということはボーナスを得るまでが長いということでもあり、コストを抑えたブックこそが有利ということで、はっきりいってタリオは、実に初期ブック向けといえるのである。
 もはや勝ったも同然。さあ、かかってきなさい。


 出だしはまずまずといえた。風属性の土地にハーピーを配置し、火属性土地の一マス前にガスクラウドを配置する。しかし、これまでだった。これ以降とにかくクリーチャーカードを引かない。そんなこんなで一周するうちに、砦に止まったゼネスが、西エリア、城からすぐそこの水土地に配置したリリスのレベルを3にまで引き上げた。しかし、そのためゼネスはじり貧に。これは逆にこちらが有利といえる展開だが、なにしろリリスは先制クリーチャーである。リリスに対抗しうる先制クリーチャーは、こちらの手札にはいなかった。マジックボルトをお見舞いして手元にはウィンドカッター。絶好の手札だったが、ただハーピーだけが足りなかった。
 おかげで勝負を挑むまでもなく、負けを喫することに。運の悪いことに、この土地にだけ止まってしまったのだ。せめて、あれがリリスでさえなかったなら……

 二周回目はさほど浮き沈みもなく、穏やかなうちに進行した。例のリリスもホーリーワード6で回避し、非常に安定している。
 だが三周回目に、オライリーがゼネスのレベル3ドワーフに、続いてククのレベル3ガスクラウドに踏み込んで、状況は一変した。オライリーは護符と土地をいくつか放出し、ククとゼネスが浮上することとなった。
 その後、レベル3ドワーフにククが踏み込み、先ほどのオライリーからの収入はちゃらとなった。

 なんだかよくわからないことだが、ゼネスとオライリーは互いの土地に踏み込んでは、無用の戦いを繰り広げている。一体なんだというんだろう。よくよくケンカ好きの二人だが、カードと魔力を消費してくれているわけで、こちらとしては好都合だ。

 とかいいながら、ゼネスのリリスに再び止まってしまった。こちらにはグレムリンもハーピーもスクロールもあったのだが、ゼネスがブーメランを持っていることもわかっていた。ブーメランを使われたら勝てない。みすみす負ける戦いを挑むほど馬鹿でもないので、今回は見送らざるを得ない。
 護符を放出する。やばい戦いだ。

 ゼネスとオライリーは相変わらず消耗戦を続けている。しかも、ゼネスにはククとオライリーからせしめた魔力があるので、元気だ。これは持久戦になるだろう。

 第四周回目、無属性土地から風属性に変えておいたハリケーンをレベル4にまであげる。少々のこり魔力の点で危険も感じるが、そこかしこにゼネスの仕掛けたマインがある。魔力を温存して、地雷を踏みでもすればそれこそ最悪だ。続いて、無属性土地に配置しておいたハリケーンを、再び地形変化。
 数ターン後に、ゼネスがオライリーに戦いを挑み敗北。音楽が変わった。

 現在のトップはクク。続いてゼネスが迫っている。

 ついにゼネスが、オライリー戦でバトルアックスを使った。オライリーのマントラップをリリスが退け、こちらとしてもずっと気掛かりだったバトルアックスが無くなってくれたおかげで、気が楽になった。
 さあ、いつでも踏み込んできてくれ。

 目の前にいるオライリーレベル3ワーボアも、ゼネスレベル3トロルも、手札にグレムリンとウィンドカッターがある今何も恐ろしくない。止まった瞬間、やつらは死を見るだろう。
 すると問題は、これまでに二度止まっているリリス。これはなんとかして、ホーリーワード6で回避したいところだ。

 リリスの数マス前、砦に止まった。グレムリンをレベル4にあげても残り魔力は23G。まだホーリーワード6が使える。グレムリンをレベル4に。出来れば、ゼネスに止まって欲しいものだ。

 第五周回目、グレムリンをレベル5に。魔力を減らすのは、この先にマインがあるからでもある。それより、なんとかしてゼネスをこの土地に引き込みたい。
 ゼネス、グレムリンを回避! なんということだろう。こちらのレベル1ファイターに踏み込んでくれ、ゼネスはミノタウロスを召喚。見殺しにする以外なかった。

 しかし、じり貧のオライリーがグレムリンに止まった! 次々と土地を放出。ククの勝利はもはや安泰といえるだろう。
 ゼネス、トロルをレベル4に。しかしなにを恐れることがあるだろう。手元にはグレムリンとウィンドカッターがある。
 先ほどの収入で、もう一体のハリケーンをレベル5に。規定魔力を上回った。後は帰るだけだ。

 城までの道がもどかしい。ゼネスの手札に含まれているロングソードまでが不安をかき立てる。早く、早く城へ。

 クク、レベル4トロルと遭遇。もうこれは決まった勝負だ。ゼネス、あっけなくいただいてゆくよ。

 これでククの勝利は揺るぎないだろう。何があっても負けるはずがない。ならば城へ戻るまでだ。
 クク、地雷を踏む。だが、かまわない。前へ進むだけだ。ゼネスのミノタウロスにG・バットが始末された。だがかまわない、前へ進むだけだ。

 そしてどうどうと帰城。勝利を収めるのだった。

  1. クク   :11254G
  2. ゼネス  :4921G
  3. オライリー:1404G

今回の獲得カード

 ペトリフストーンがあればいいなと思うが、仕方がない。
 しかし、結果は文句のつけようもない大勝利だったが、長期戦は疲れるのできらいだ。とくに序盤、いったん沈み込むからね……


第七章:いよいよ後半戦スタート、楽勝のうちに進撃だ

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公開日:2000.10.08
最終更新日:2001.09.02
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