カルドセプト エキスパンション

第十章:カルドラにこそ栄光よあれ

 いよいよ最終戦。抑制神、バルテアスとの戦いだ。このマップは、カードを集めるのにはうってつけなので、かなりの数、やりこんでいる。そういう点では、有利に運ぶことの出来る可能性があるのだが、果たして今回はどうだろうか。
 マップは長く、途中で資金切れになる可能性が高い。そのため、少しずつでいいので護符を買い集め周回ボーナスを増やし、バルテアスがパーミッションを引いても、シャッターで破壊して使わせないなどの対策が必要だろう。自分だけでなく、敵の資金も低く抑えられれば、互角の戦いも出来るかも知れない。

 今回の主力クリーチャーはグレムリンに決定する。今回の戦いではマジックボルト以上のスペルはないため、キュアーを手元に入れておけば、なんとでも戦えるはずだ。狙うはずばり西エリア。護符と、高レベルグレムリンにすべてを託したいと思う。


 まずは作戦の大失敗から告げなければならないだろう。序盤、ハリケーン、グレムリン、ピラーフレイムを手札に引いて、意気揚々とスタートしたのはいいのだが、西エリアの風護符って、あんなに高かったっけ? 思いっ切りの誤算だった。最高値じゃないか。とりあえず、五枚だけ買っとくかなあ。

 第一周回目は、ゼネス、バルテアスともに配置制限の高いクリーチャーから引いてしまい、召喚することもままならない模様。結果、手札が圧迫され、次々とアイテム、クリーチャーカードを処分することになった。なにしろ、置けるクリーチャーが限定されているため、どうしても置けるものから置いていくこととなる。属性違いのクリーチャーが増えるなかで、ククだけはハリケーンとエイドロンを属性を会わせて召喚することに成功している。これらは大切に守らねばならない。

 コルネイユ、砦に止まったのをいいことに、エイドロンのレベルをあげた。続いて、10を振り、城に帰還、これをグレムリンに換えた。全体的にクク有利のままで一周回目を終える。しかし、これは危険でもある。なぜなら一位はスペルの対象になりやすいからだ。

 二周回目に入り、一周回目でほとんどクリーチャーを召喚できなかったバルテアスは、ふところが非常に暖かい。これはある意味脅威だ。なんでも出来るし、いくらでも土地レベルをあげられるのだから。しかし、奴はいまだに配置制限に苦しめられている。こちらは、手元にあるホーリーワードを駆使し、敵を高レベルグレムリンにはめてやるだけだ。とりあえず、今の時点でグレムリンはレベル4。簡単には負けないはずだ。
 バルテアスは、第一周回目で召喚したクリーチャーにたいし、地形変化を使い属性を合わせていく。これは好都合。なんといっても、魔力のむだ遣いにつながるからだ。その間、ククはグレムリンの威力を増すため、風属性の連鎖をあげていく。

 グレムリンはかなりの脅威のようだ。ゼネス、バルテアスとも、グレムリンの土地に止まらないようにと、遠回りを余儀なくされている。ゼネスのマジックボルトがグレムリンを撃った。なんとか交換してやりたいが、クリーチャーの余裕が手ふだにない。しかし、グレムリンの土地に止まったその時にエイドロンを引いた。さっそく交換。近いうちに、またグレムリンに戻そう。

 とはいえ、これらのせいで手元に資金がほとんど残っていない。はっきりいってやばいくらいだ。次々と、バルテアスの攻撃にあって消えてゆく我がクリーチャーたち。しかしなんとか生き残っているものもいる。

 バルテアス、資金繰りの悪化からパーミッションを捨てた。今、全員が資金難にあえいでいる。ククは、護符をすべて売り払った。

 じり貧状態をあけての第三周回目。バルテアスが二枚目のパーミッションを使い周回でリード。気付けば、高レベル土地をふたつ作り上げたゼネスが一位をとっていた。なんとしても魔力を貯め、一位に返り咲かなければ。

 こそくに風土地を増やしながらの周回。西エリアに風の五連鎖を築き上げた。と、そこへまたゼネスのマジックボルトがグレムリンを撃った。いいかげんにして欲しい。早く交換してやらねば。

 城に戻り、グレムリンを交換。その後何事もなくこの周回を終えた。

 第四周回目。エイドロンの土地をレベル4にあげた。しかし、その直後バルテアスのレベル4リザードマンに踏み込み、負けてしまった。洒落にならない、いきなりのじり貧。とりあえず護符を売った。その資金で、先ほどのエイドロンをグレムリンに交換。誰か止まってくれ。

 マジックボルトを引き、先ほどのリザードマンを、腹いせも含め、焼いてやった。

 ここで、ゼネスがバンディクートのレベルを4にあげる。音楽が変わった。誰かのあとを追うのははじめてのことだ。
 ククは現在じり貧。金がないわけではないが、決め手に欠けるのだ。ゼネスとは三千差。まだまだ先は長い。なんとしても奴を捉えねばならない。

 第五周回目。ククはなにも決め手を打つことが出来ないまま、ゼネスの独走を許している。なんとかして、ホーリーワードではめてやりたいのだが、そのはめる先に奴が来ないのだ。

 しかし、運が巡ってきた。ゼネスが、レベル4ハーピーに踏み込んだのだ。打つ手なしで土地を次々と放出するゼネス。一気に、ククとの差が縮まった。ここから追い上げてやらねばならない。

 バルテアスがパーミッションを使った。バルテアスがレベル4グレムリンの直前に止まった。ここで使うものはもう決まったも同然だ。ワード1。とれるときにとっておかなければ。

 ゼネスはそれでも、着々と土地レベルをあげてゆく。もうじき、奴の手が勝利条件に届くのではないかと、気が気でない。ブックが一周し、カードに恵まれている相手の有利がいやましてゆく。
 それに引き換えこちらは、どうもうまくいかない感じが強い。なんとかスクロールを引きたいのだが、それもままならないのだ。

 第六周回目。ようやくスクロールを引いた。グレムリンが手元にいるので、うまくいけばレベル5のゼネスのバンディクートを我が物に出来るかも知れない。

 ゼネスは飛ぶ鳥を落とす勢いで領土を拡大していく。引き換え、ククはバルテアスにかけられたバインドで手を遅めている。やばいじゃないか。バルテアスもパーミッションを連続で引き、次々と周回ボーナスを得、土地レベルをあげている。

 ここで、起死回生の一打が出た。ククの振ったダイスが、まさにゼネスのレベル5バンディクートを直撃したのだ。手札にはグレムリンとスクロールが! 手が震えて、キーを打つのも困難です。落ち着いてグレムリンを召喚。スクロールを使用した。次は、この土地を早くクリーチャー交換で、ピラーフレイムに換えるのだ。

 クク、一位に躍り出た。バルテアスが、ゼネスが追っている。ここで、バルテアスが土地レベルをあげ、一位に躍り出た。洒落にならない。追う相手が変わっただけ、焦燥感はましてつのるばかりだ。

 グレムリンプラススクロール作戦で、再びゼネスから高レベル土地をとった。しかし、今問題なのはバルテアスだ。バルテアスはあと数百で規定魔力に達する。
 そこで、バルテアスが我がグレムリンに踏み込んだ。護符を放出していく。

 ここで、ゼネスがバルテアスのレベル5ヒドラに踏み込み、土地を大量放出。おかげで、バルテアスが規定魔力に達してしまった。 後は、もう帰城までの速度しかない。

 直後、バルテアスに続き、ククが規定魔力に達した。バルテアスは、ククのレベル5ピラーフレイムの直前。二以上を出せば奴の勝利だが、こちらには今ホーリーワード1がある。とにかく、この土地を奪われる危険をおかしてでもワードを使うしかない。と思ったら、ホーリーワード6が出た。今ククがいるのは城から、ちょうど6前じゃないか! 五回数えたから間違いない。

 ホーリーワード6を使い、帰城! 勝利、勝利。ついに勝ったよ! 今回はもう、無理かと何度も思ったけど、ついに勝ったよ!

  1. クク   :12283G
  2. バルテアス:14534G
  3. ゼネス  :3110G

今回の獲得カード

 というわけで、ようやく、勝てました。長い時間、二時間にもわたる死闘で、だが本当に長かったのはここまで来る道のりだったように思います。勝つか負けるかではなくて、絶対に勝たねばならないという重圧があって、しかも最初から不利を背負い込んでいるわけで、最終戦に近づくごとに、プレイが重荷になってきたりしてました。
 それをはねのけての勝利です。いや、大変だったけど、ゲームでここまで達成感と充実感を得たのはいつ以来でしょうか。

 大変でしたが楽しかったです。勝利のためには何が必要なのか、おぼろげながら見えてきて、以降のブック作成にも随分活かせそうな気がします。

 というわけでセプターの皆さん。一度、初期ブックチャレンジ、やってみて下さい。思った以上に楽しいですよ。


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公開日:2000.11.11
最終更新日:2001.09.02
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