ガンパレード・マーチ

生涯一遊民 来須、遊んでます!

 謀殺かあるいは事故死かはわかりませんが森を失ってしまった以上、当初の目標のひとつでもあった全員生き残ろうということは、実現不可能になってしまいました。というわけで、もっとも根本に帰って、クラスのみんなとの交流を図ってみたいと思います。

 交流を図るといえば、やはりキャンプ、クラス交流会。これより来須は、イベントメーカーとしての生き方を貫いていきたいと思います。

 しかし、来須らしくないことおびただしいよな。


四月第一週(自四月一日至四月七日)

一日目

 朝、準竜師に呼び出される。降下技能を見込まれ、降下作戦への参加を打診される。出るか出ないかと問われれば、出るに決まっている。ただでさえ最近は出撃が少なくて、持て余し気味だったところ。いずれ来る日々のために、これくらいの作戦は軽く乗り越えられるくらいでなくては。

 スキュラは覚悟しておけということで、超硬度カトラス二本に煙幕手榴弾をもてるだけ装備。レーザーを煙幕で無効化している間に、たたっ斬っていく作戦だ。

 この作戦への参加を承諾したこととの交換に、準竜師に小隊の休暇を陳情した。

 午後は訓練に費やし、夜戦技能をひとつ上げたところで出撃。阿蘇特別区域に降下した。

 しかし始まってみて大問題。装備品が総入れ替えしているというのはどういうことだろうか。カトラスが40mm高射機関砲になっているのはまだしも、煙幕手榴弾がひとつもなくなっているのはひどすぎやしないだろうか。スキュラは覚悟しておけといいながら、スキュラ対策の装備がないというのは困りものだ。

 仕方がないので、狙いをつけて射撃のくり返しで大物から始末してゆき、あとの小者はパンチとキックでちまちまと片づけた。

 勝ててよかったけど、勝手に装備品をいじられるのはたまったものじゃない。まあ、いいや。明日はキャンプだ。

二日目

 今日はキャンプ。みんなでわらわらと車に分乗し、目的にいくさなか。ふと、森の名前が口に上った。
 ああ、もっと早く企画すればよかった。みんなでキャンプに行きたかったね。

三日目

 今日も楽しく、死ぬほど訓練に明け暮れる。というのも、速水がいまだ無職で落ち着き先が決まっていないからなのだ。速水を見付けて訓練、仕事。これで整備を身に付けてくれればいいのだが、どうもうまくいかないみたい。

 滝川も誘って訓練。なんとか戦車技能を身に付けて、希望の職種について欲しいと思うのだが、こちらも望み薄。

 うまくいかないうちに今日は終わります。

四日目

 善行が東京に帰っていってしまった。そういえば、昨日そんなことをいっていた。本来の仕事に戻ったのだろうが、仲間が減るというのは悲しいことだ。

 けれど、少しでも彼のいいように動いたほうが、彼自身にとってもいいだろう。

 善行が抜けたことで、二番機パイロットに空きが出来た。これで速水の落ち着き先が決まった。ついでといってはなんだが、各機の整備士のバランスをとっておこうと思う。

 三番機整備がヨーコひとりになっているので、二番機から茜を引き抜き、一番機が田代と遠坂ふたりになっているので、田代を二番に、田辺を一番機整備にまわした。田辺に関しての人事は、ひとえに彼女の恋の行方を応援したいというためだけの理由なんだけど、どんなもんだろうか。

 朝のうちにこれだけの謀略を巡らし、けれど今日は日曜日。石津とデートだ。

 映画館に行って、ふと見つめあって、別れ際に出撃がかかった。

 スキュラとミノタウロスが数体、あとは小者なので、味方を守るために煙幕手榴弾を投げ、小者から叩ききっていく。しかしスキュラやミノタウロスの攻撃で次々と散っていく友軍の兵士達。彼らをなんとしても助けたいと、手近なミノタウロスを斬って捨てた。

 撤退する敵を斬って回るものの、それでも撃墜数は稼げず、二十九体撃墜中、たった十一体を取ったにとどまった。

五日目

 雨が降った。雨は嫌いなので、てるてる坊主を使って雨を止めた。

 クラス交流会を持とうと思い、作戦会議を提案。昼休みのうちに裏マーケットにてるてる坊主を買いに行った。

 授業が終わって出撃。今日の出先は阿蘇特別区域だった。

 敵がいつの間にか強くなっているのか、もっとも弱い敵できたかぜゾンビ。一閃で切り倒せないので、どうしても効率は悪くなり、味方に横取りされることも多く、撃墜数は伸びなかった。

 全二十三撃墜中、たった五体を倒したにとどまり、今の装備を替えようかと考えはじめるこの頃。

六日目

 作戦会議を持ち、クラス交流会を開くことが決まった。一安心。これで少しでもクラスのみんなが仲よくなって、喧嘩やなんかが減ってくれるといいと思う。

 けれど、あんまり盛り上がってるんだかなんだかわからない交流会だった。

 交流会を終えて、議題の中に王様ゲームがあったことが気にかかっている。

七日目

 カトラスでの戦法に限界を感じはじめ、装備替えを決定した。主武器を40mm高射機関砲に、大物から始末してゆく作戦だ。大量に砲弾倉をもって、次の出撃を心待ちにする。

 昼休みに、争奪戦が発生した。萌とののみ。またですか。

 こういうことに慣れるのもなんなんだけど、とにかく石津にだけあやまって、ののみの方は放置することに決めた。だけど、ののみに関しては積極的に話しかけたような覚えがないのに、なぜこうも争奪戦の火種になってくれるのだろう。

 王様ゲームのために、作戦会議を提案した。そうすると東原以外は快諾。やっぱり、怒ってるみたいだ。

 平和が続くうちに技能のレベルをあげておこうと、味のれんに行き追い出されるまで特訓。だけど射撃技能は手に入らなかった。仕方がないので公園に行って夜戦技能をレベル3に上げて、今日は終わった。

 いつ、こういった腕を振るうことが出来るだろう。


生涯一浪人 来須、迷ってます!

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公開日:2000.12.16
最終更新日:2001.09.02
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