ガンパレード・マーチ

中村光弘はMr. Bを超えることが出来るのか

戦い、明け暮れて その一

 当初の目標であった小隊全員の靴下を二週目にして集め終わってしまった。弱った。こうなれば後は、戦いに生きるしかなくなるではないか。靴下を狩り終え、幻獣三百を狩る生活にシフトしていく。

 実をいえば、中村は戦闘に適したキャラクターとはいえない。確かに士魂号に乗ることは可能だ。だが、東原ののみ、狩谷夏樹と同様、中村はウォードレスを着ることが出来ない。肥り気味の彼にあうウォードレスがないためだ。

 ウォードレスが着られないということは、士魂号が破壊されれば即死が確定する。その上、士魂号はダメージを受けると能力低下を起こし、この点でスカウト以上に不利である。

 ならば、攻撃を受けなければいいだけだ。敵の射線をかいくぐり、敵が攻撃する前に打撃、沈黙させてしまえばいい。


第三週目

三月十八日

 遠坂と来須のけんかではじまった第三週。なぜかわからんままに、極楽トンボ賞を受けてしまった。って、なんでや。一回も遅刻しとらんやんけ。

 文句を言ってもはじまらないのがこのゲームで、しかも極楽トンボはかなりの確率で無実のものに与えられます。バグなんだねえ。とほほ。発言力減退、かなりショック。

 だが悲観にくれても仕方がない。戦いに明け暮れると決めた今、なによりも必要なのは士魂号のパワーアップだ。遠坂を探して歩き、適当に撮ったみんなの写真で金の延べ棒を巻き上げた。裏マーケットに行き、強化人工筋肉と改良アビオニクスを買い占める。

 微々たるパワーアップだが、なにもしないよりまし。しかも仕事に打ち込んで、発言力の回復とパワーアップを同時に兼ねる。

 だが、肝心の戦闘が起こらないのでは仕方がない。後二体で黄金剣突撃勲章達成だというのに。黄金剣を取らなければなにもはじまらない。そのためには戦闘を起こさなければというジレンマに陥って、第三週一日目は終了した。

三月十九日

 岩田から「あやまる」と「プレゼント」を得んがためにアクセスするものの、靴下を奪うために決闘をやらかしたせいで、友好度がものすごい掛け離れかたをしている。まいった。あやまるかはげますで相手の高すぎる友好度を下げることも可能なのに、そのどちらもを持っていない。仕方がないので、何度も同じ提案を繰り返して友好度の調整をはかる。

 だが、結果はふるわず。膨大な発言力を消費しただけで、提案は得られなかった。

 今朝のイベントで、茜が失意状態に。だが、はげます提案がないので、あの人をはげましてでブータに茜を託した。

 戦闘が発生しないので、手持ちぶさたで訓練と仕事ばかりしている。空しいですめばいいが、このすきに友軍が幻獣を狩りすぎるのではないかと心は焦る。したら、本日戦況報告で、幻獣の増加が確認される。いいぞ。いい感じだ。

三月二十日

 自分の昇進を陳情した。

 ついに岩田から提案をゲットする。全力射撃、後方切り、プレゼント、あやまる。これで争奪戦も怖くないし、友好度の調整も可能。一向に工具箱を受け取ってくれない新井木に工具箱を押し付けることも可能だろう。

 次いで、舞から電子妖精を巻き上げる。これで大量消費した発言力もちゃら。持つべきものは、気前のいい友人だ。

 しかしそれにしても戦闘が起こらん…… 後二体だというのに……

三月二十一日

 速水がついに化けた。訓練に誘おうとしたときに、奴が本性を垣間見せたのだ。いいぞ。このまま速水が指令になれば、後はもう転戦につぐ転戦。明日からは、戦闘には困らない毎日になるはずだ。

 善行が化けるのを待つ必要がなくなったことにほくほくしていたら、出撃がかかった。

 水俣戦区に出、久々の戦闘ながら10/13というまあまあの戦果をあげる。だが、味方の士魂号を沈黙させることは出来ても、指揮車の支援をやめさせることは出来ない。こうなったら。黒いことを考えて、戦闘は終わった。

三月二十二日

 善行を押しのけ速水が指令となった。これで三号機は出撃不可。出撃回数も増えることだろう。

 安心したついでに、昨日の黒い作戦を実行する。指揮車運転手兼事務官の加藤を衛生官に転職させるのだ。これで、指揮車は出撃できない。明日が楽しみだ。

 黄金剣突撃勲章を貰った。発言力にも余裕が出来、また巻き上げた延べ棒で資金も潤沢だ。

 新井木に工具箱をプレゼントし、遊びに行こう提案をゲット。ほかの提案もと欲張るが叶わず、新井木を探すうちに、猫神様のお話しを聞いてしまった。

 しまった。最悪だ。これで幻獣が減る。

 舞とのイベントを進め、炊き出し係になる。その後電子妖精を巻き上げ、舞との約束を守るべく作戦会議を提案した。

 速水指令の好戦的性格に期待するも今日は戦闘が発生せず。だが、阿蘇に幻獣の大集団が出現! 最高! だが、同士打ちも発生…… 最低だ。

三月二十三日

 作戦会議におもむくと炊き出しがなかった。仕方がないので、物資調達の食料を提案しておいた。朝のホームルームで食料の調達指令が発生し、会議室から強奪してこれに応える。ちょろいもんだ。

 加藤が衛生官に転属。これで指揮車は走らない。着々と、思い通りに事が運んでいる。

 本日の疑問は自分が千翼長になったというもの。なぜだ、自分は陳情していない。誰が一体?

 授業が終わって出撃。阿蘇特別地域戦区。スキュラが登場してきた。スカウトのレールガンを後方に見ながら、壬生屋機を盾に敵を削る。多勢に無勢だが、なんとかなる数。まだまだいけるさ。

 戦果は15/15。戦いはこれからだ。

三月二十四日

 善行が運転手に返り咲き、岩田が三番機パイロットになった。やばい……

 速攻で陳情して、善行を整備主任に舞を二番機整備士に送ることにした。せいぜい舞には頑張って欲しいと思う。

 ついでに自分の昇進とウォードレスの追加を頼んでおいた。

 手作り勲章を貰い、火の国の宝剣も貰う。

 と、そこで出撃がかかった。阿蘇戦区。もっぱらの激戦地だ。

 戦場を縦横に飛び回り、敵を狩りまくる。大物は残して、小物中心に狩るのは敵の戦力評価を下げない工夫だ。だが、それにしても憎きは速水の航空支援だ。重要な小物を一掃しかねない支援はやめさせなければ…… それと出来れば同士打ちも……


「ガンパレード・マーチ」芝村のもとでの六十八日に戻る

公開日:2001.04.11
最終更新日:2001.09.02
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。