対局麻雀 ネットでロン!

もうCPUとは打たないよ宣言

CPUとは打たない

 新年が明けて一週間が経ちました。年末年始はちょっとさみしかったぱれっとにも、たくさんの棋士が帰ってきて、随分と活気が出てきています。僕も、毎夜毎夜、いそいそとアクセスしては、一勝負二勝負と麻雀に興じて、でも打ちまわしは相変わらずなものだから、勝ったり負けたりの繰り返し。それでも一週間前の昨年末に比べると、ずっと強くなっていることは実感しています。

 では、成績はどうなのか? 実は下がってます。理由は――もうCPUとは打たないと決めたから……

なぜ、CPUと打つのをやめたのか?

 なぜ、CPUと打つのをやめたのか。理由はいくつかありますが、その根本はただひとつです。CPUがやたら弱いから。そう、『ネットでロン!』のCPUって、めっちゃ弱いのです。

 どれくらい弱いのかというと、東場を一周りこなす間に、CPUの誰かが一度上がるかあがらないかというくらい弱い。親になれば、形式聴牌でも無理矢理作って、それこそ十本場くらいはこなせてしまうくらいに弱い。流局しても、三人ともが不聴だったりするくらい弱い。立直をかけても、簡単に振り込んできてくれるという気安さが嬉しいCPUなのです。

 そんなだから、うまくやれば十万点くらい軽くいったりします。実際、十万点以上の勝ちは何度も経験していますし、サーバに接続していればその勝ちも戦績としてしっかり残ります。雀位もあがります、もちろん平均点もあがります。ランキングにも名を残せるというものですが、これってなんか変じゃないのかと、疑問に感じはじめたのが昨年の末でした。

それって実力なのかい?

 生き方というのは十人十色で、もちろん楽しみ方も人さまざまです。ひたすらCPUを相手に点数を稼いで、ハイスコアにアタックするのも楽しいものです。CPUを手玉にとって、勝ち星をがんがん増やすのも面白いでしょう。僕も、2001年12月のランキングに関しては、この楽しみを享受していました。CPUから点数をふんだくれるだけふんだくって、平均点ランキングに名前を残す。これはこれで充実していたと思いますよ。

 でも、僕はなんのために環境を急遽整備してまで、ネットに馳せ参じたのでしょうか。人と対局するためではなかったのか、麻雀を通したコミュニケーションに面白さを感じたのではなかったのか。自問する日々。最初は人を探しては寄せてもらって、嬉しかったはず。それが今や負けがこむと、人を避けるようにしてCPUと打っては点数稼ぎに終始している。それって、本末転倒じゃないのか。そうして稼いだ点数、それって本当に実力なのかい?

 そうして稼いだ点数でランキングには名を連ねたものの、僕にはそれは後ろ暗いものに感じられたのでした。負けるのもいやだし、負け越すのもいや。けど、後ろ暗いのはもっといや。負けても、堂々と胸を張っていたい。

 だから、僕はここに宣言するのです。僕はもう、CPUとは打たない!

CPUと打たない、もうひとつの理由

 実は、CPUと打たないのには、もうひとつ理由があったりします。

 先ほどもいいました通り、『ネットでロン!』のCPUは非常にマイルドです。ざるのように牌は通るし、面白いように振り込んでくれます。手も、それはそれは遅い。たびたびそういったCPUと打っていると、場に対する視線は鈍っていきます。読みも甘くなれば、手も雑になる。確実に実戦の緊張感というのが失われていくのです。

 それって駄目じゃん。

 工夫が無くなると、人間駄目になります。剣呑な相手だからこそ、場の捨て牌に注意を凝らすのだし、振り込まない相手に振り込ませるからこそ、カタルシスも大きいのです。相手の巧手、手の早さに舌を巻いてはじめて、自分の手を早める工夫に地道をあげることもできる。それが、よわよわのCPUばっかり相手にしてたら、転がり落ちる石みたいな勢いで駄目になっていくやんか。そら、人間相手にしたら勝てるわけあらへん。CPU相手にしてたら、勘くるってしかたないねん。

 だから、もうCPUとは打ちたくないんです。僕は、人間相手に打ってもまれて、強くなるって決めたんですから。

二千二年一月度目標の設定

 というわけで、二千二年一月度の目標の発表です。夢は大きく、といいたいところなんですが、まずは身の丈にあったところから。というわけで、一月度収支をプラスにもっていくことを頑張りたい。現在、ちょっとだけマイナスなのです。

 なにしろ、最近勝てませんで。二位、二位と続いて、最後に四位とかね、そういう決め手に欠ける麻雀しかできてません。気合いが欠けてるのではないかという説もないではないんですが……

最近の、ちょっと嬉しい

 最近の、『ネットでロン!』絡みでちょっと嬉しいことといえば、やはり、なじみの相手ができてきたことでしょう。また、非常に強い打ち手とも会えて、ひそかに心の師匠などと仰いでおります。手が早い、手が大きい。しかもアシスト機能をオフということですから、それはもう偉大、てなものでしょう。

 頑張りたい、いつか追いつきたい。そう思いますです。


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公開日:2002.01.08
最終更新日:2002.01.08
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