真・三國無双2

◎一騎当千健在!

【タイトル】 真・三國無双2
【発売元】  コーエー
【ジャンル】 ACT
【価格】   2001.9.20発売 \6,800
【ハード】  プレイステーション2


 三國志の英雄になって、数多の戦場を駆ける。強さは一騎当千。この面白さは変わらない。しかも随所に気の利いた変更が行われ、質がさらに向上した。

 出現アイテムが大きくなり、陽炎状のエフェクトがついたことによって発見しやすくなったのは嬉しい。前作ではこかすと理不尽に回復した敵武将も、今回は体力回復にちゃんと手続きを踏んでくれるので、邪魔が可能。そのかわり強くなった気もするが、むしろこれは嬉しい変更点だろう。どうしても勝てない、でも勝ちたいなら、有名武将戦直前に中断セーブして、何度でもリトライできる。前作の反省が随所に盛り込まれて、実に気持ち良くゲームできる環境が出来上がったのだ。

 二人同時プレイ可能、対戦可能。武将を好きに強化できるアイテムや武器を集めるのも楽しい、というか向きになる。スコア&タイムアタックもついて、やりこみ度もアップ。ただ、Lv1武器は泣きそうになるほど弱くて、序盤は辛いです。

以上400文字でした。


 以下、無責任な感想をいくつか。

良かった点

  1. ゲーム性強化

     クリアするだけではなくて、どのようにクリアするかという道筋がたくさんあるのが魅力。これは前作も今作も同じですが、これに加えてアイテムのコレクションという要素も登場しました。

     アイテムは、装備することによって特定のパラメータをあげるものと、特殊効果(護衛兵強化とか馬に乗ってスタートとか)に分けられ、なかでもコレクション要素が高いのは前者です。

     パラメータの追加値はばらばらであり、よってより高い追加値を持つアイテムが欲しくなるのが人情といえましょう。ところが、それを手に入れる確実な手段はないというのが一興です。

     完璧主義者には辛いでしょうが、こういったさじ加減がゲームらしくていいなと思います。

  2. ストーリー性強化

     前作では、勢力ごとに違うだけで、どの武将も大筋同じだった無双モード。これが、武将ごとに異なるステージが用意されて、ストーリー性が強くなりました。これで、黄巾の乱に参戦する趙雲といった、歴史的におかしなことはなくなりました。

     また、このことにより数多くの武将のストーリーを知りたいということにもなり、無双モードがより以上に楽しくなったのは、とてもよいことだといえましょう。より詳しく知りたいと思えば、データベースも参照できて、けっこう至れり尽くせりです。

  3. 敵も強くなりました

     前作では、ただ走っているだけの武将に有効打を加えることも出来なかった雑兵達。ですが、今回はきっちりと有効打を叩き込んできます。それは馬上であっても同じ。的確にたたき落としてくれて油断できなくなっています。

     しかも出現数が大幅増。雑兵といって舐めていたら、多勢に無勢でやられかねません。大量出現したのが弩弓兵なら、なおさら洒落にならない。常にまわりに目を届かせ、弓兵や弩弓兵を見つけたら一掃するくらいの気でかからないと、思わぬ危機に陥ります。

     これを鬱陶しいと思うかそうでないかは人それぞれでしょうが、僕にとってはよかったです。

  4. 護衛兵のアレンジ可能

     護衛兵のアレンジが可能になりました。武器は剣、槍を始め、弓や弩弓も装備可能。攻撃防御の指示も出せ、敵武将と戦っている最中に水を差される心配もありません。そして、これがなにより重要なのですが、護衛兵の人数さえアレンジできるようになっています。つまり、護衛兵0でスタートすれば、ばたばたと護衛兵が死んでいくという不幸も避けられれば、それによるペナルティ、減点を避けられるのです。

     これは以外に重要。とても嬉しい変更といえるでしょう。


ちょっと困った点

  1. 武将、さらに増えた

     前作の二十八人に対し、今回の登場武将数は四十一人。多すぎます。

     全員でクリアというのもなかなかくらくらする遠い道のりですが、それを全部呼びだすのもまた難儀です。

     初期状態で九人。前作メモリーカードがあって十五人。でも、各人未成長状態なので、きちんと育ててやらないと使えません。で、フリーモードで育てて無双モードをクリア。それを四十一回。ちょっと、辛いですね。

     前作のパラメータを引き継げたならよかったのに、だなんて思います。

  2. 女性キャラ、鬱陶しい

     全女性キャラがそうだというわけではないのですが、鬱陶しいです。特に大喬、小喬姉妹。大喬なんかはオープニングにも登場しているわけだから、きっと見せキャラとして重要なところなんでしょうが、声がね、鬱陶しいんだ、ほんとに。

     チャージ攻撃時の甲高い、きえーっ、という声。敵武将うちとったーっ、てなんだよそれ。そのへんがあわない、あわない。嫌いです。

     見た目はかわいくて、嫌いじゃないんですけどね。

  3. 初期武器弱すぎ

     各武将の初期装備の武器が、ちょっと弱すぎます。攻撃数四回で威力もいまいち。はっきりいって、使えないことおびただしいです。

     なので、フリーモードでは最初にLv3武器を入手するのが肝要です。ですが、Lv3武器を拾えるステージは少々きびしめのバランス。初期武器で戦うのは非常に辛いです。ボスがいつまでたっても死なねえったら。

  4. よって、育成が大変

     僕の育成のパターンは、最初「黄巾の乱」で肩慣らしをした後、「定軍山の戦い」でLv3武器と体力&無双上限増進アイテムをあさるというものなのですが、初期武器で戦う「定軍山の戦い」の辛いこと辛いこと。

     なので、イージーでプレイするか、あるいはお助け武将を2Pとして待機させておくようになりました。なんか、負けた気がします。


 とにかく一番嬉しかったのは、落ちているアイテムを見つけやすくなったことと、護衛兵の数を減らせることでしょう。このおかげで、武将を倒した後どこかに落ちているはずの剣を探してうろうろすることもなくなり、護衛兵がばたばたと死んでポイントが稼げないなんてこともなくなりました。護衛兵は修羅の親衛隊になってから始めて連れ歩けばいいのです(それでも死ぬときは死ぬけど)。


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公開日:2001.10.07
最終更新日:2001.10.07
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