Lの季節2

お詫び:私がすっかりやられてったっていうんです

 『Lの季節2』プレイしてきて、とりあえず納得したら現実界に移行しようといっていて、そして納得した。そして理解して、そして私はここで謝らなければならないことになった!

 というわけで、例のごとく進捗状況とニューロマンシーボタンを置いておくので、進度に応じて、読む読まないを決めていただきたい。

進捗状況

 幻想界においてグッドエンドは澪泉 双葉エンド (1)を達成。ルート途中に出現するバッドエンドはすべてクリア。エンド直前ルートは、ブロックの多いほう、少ないほう、ともに踏破した(もちろん100%ではないが)。

自力脱出して理解した

 前回私は、桐生に襲われるシーンにおいて不整合が発生しているといっていた。唐突は確かに唐突で、それまで情報が小出しにされていた意識不明事件であるのに、いきなりの犯人登場によって疑問は氷解。ていうか、このシーン、どう見ても接続がおかしいんですが!? 確かに校門前にいたのに、なぜいきなり校舎内に移動してる? しかも、どうも現実界? なんなんだ、ちっともついていけてないぞ!

 以上の件、不整合などではありませんでした。きちんとプレイしてみると確かにわかるものがある。それを、中途のプレイでわかったつもりになっていたこと、お詫びいたします。

 どういうことかというと、本当に移動してたってことなんだ。桐生に襲われた九門、意識が薄れ、ついにブラックアウト。この気を失っていた時間、ほんのわずかだと思っていたのに、そうではなかった。桐生は意識を失った九門をともなって、異世界に移動。それを許すほどに気を失っていた時間は長かったということで、しかしなぜこれがわかったのかというと、そう、ニューロマンシーだ。

 いよいよ桐生にやられるという、その直前にニューロマンシーを発動させることによって、桐生の動きを止めることが可能。ここで状況把握がなされるのだが、そうすると確かに現実界に移動しているということがリファから報告されて、うはあ、そういうことだったのか。私は瞬間青ざめたね。うかつなことを書いてしまった。だが、一度表に出したものは覆せない。しかし、これは確かに効果的だったと認めざるを得ない。繋がっているはずのシーンが繋がっていない。見事に失われた状況把握は、その理由を他所に求め、そして私においてはゲーム上の不整合なのではないかという結論を見付け、安定を得ようとした。しかし、それは大きな誤りで、そうかあ、確かにあの時桐生は異世界に連れていけといってたよ。それを考慮に入れれば、充分に捉えられた展開だった。ところが私ときたら――。これは大敗北であるよ。しかし、こうして負けて、嬉しいというのだから、人間とは不思議なもんだ。

 さて、桐生にニューロマンシーを行っていることからもおわかりかも知れないが、これは何度目かの幻想界での出来事である。少しずつルートを変え、選択肢もいろいろ試しながら、達成率を上げていったわけだ。バッドエンドは1から4まで制覇かな。どれも基本的に同じ、双葉逮捕エンドだ。そして、澪泉 双葉エンド (1)はそのバリエーションといえる。双葉逮捕エンド後に、事件解決の一可能性が語られて、終了。ハッピーかといわれれば、断じてそうではない。双葉は犯罪者、フィサリスとして逮捕され、そして星原さんは失われている。そんな後味の悪いエンドで、しかし私のプレイでは、どうしてもこのエンドにしかたどり着かなかった。

 おそらく、これが、両世界をプレイする以前の可能性なのだろう。前作では、初回プレイでは必ずバッドエンドと決められていた。幻想界なら幻想界、現実界なら現実界のバッドエンドをしっかり噛みしめさせられた後に、もうひとつの世界でのグッドエンドの可能性にチャレンジできるという仕掛けで、しかしこれが評判悪かったらしい。なんといっても、バッドエンド固定だもんな。この仕組みに気付かず、延々同じ世界をチャレンジしたものもあったらしいから、だから今作では、バッドではない、けれど後味の悪く陰鬱なエンドが用意されたのではないかと思っている。

 違ったら、ごめん。

 幻想界後半の、具体的にいえば現実界捜査以降の可能性をいろいろ探って、結局澪泉 (1)にしかたどり着けなかったということで、いったん幻想界は終了。そう、次は現実界だ。

 ところでさ、前作を知らない人からしたら、星原百合ってどう映るのだろう。澪泉 (1)のラストシーン、罠にかけられた!? などの台詞が飛び交った時、私からしたら、お前らなに失礼なこといってんだ! てなもんですが、これがはじめての『Lの季節』というような人からしたら、本当に鬼気迫るシーンであったのかも知れません。といいながら、あれは酷いしわ寄せだって騒いでたやつがいたような……。

 ともあれ次は現実界。今度は、皆が仕合わせなれるエンドを目指そうぞ! おーっ!(澪泉に感化されているらしい)


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公開日:2008.07.10
最終更新日:2008.07.10
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