韓日ワールドカップ、本日開幕

 開催が待たれていた、サッカー・ワールドカップが、本日ついに開幕しました。正直いいまして、それほど興味を持っていなかったといってよいワールドカップですが、開幕戦がフランス対セネガルであることから、仏語学校友人に誘われるままに観戦することになりました。

 さて、フランス対セネガル。一体僕はどちらを応援すればよいのでしょうか? そりゃ、フランス語学校での観戦なんだからフランスだろう、というのは自然ですが、セネガルだってフランス語圏なんです。だから僕にとってはどちらが勝っても、フランス語圏の勝利なのであります。けれど、まわりはやはりフランス贔屓の模様。ここで判官贔屓のたちを前面に押し出してもよかったのですが、ここで気張る必要もありますまい。とのことで、フランスを応援することに決まりました。

 しかし残念ながら、フランスは開始早々から精彩を欠いていた。ボールのキープ率は圧倒的に勝っていたのにも関わらず、敵陣深く入り込むことができず、かたやセネガルはというと、一旦ボールを得るや、有無をいわせぬスピードでもっての突進力が素晴らしかった。身体能力の高さのためか、士気の高さで勝っていたのか、前半の見せ場のほとんどは、セネガルであったといえる。とりわけ、混戦の中からのシュート。この一点が、この第一試合のすべてを語っていると思う。

 一点を先取されフランスは、前へ前へと出る積極性を見せるものの、残念ながらチャンスを生かしきれていなかった。チャンスがなかったわけではないと思うんだ。けれど、焦りのため冷静さを欠いたのか、とにかく前へ前へという思いばかりが空回りしたのか、パス、連絡の不備も目立って、残念な結果となってしまった。あのアグレッシブさは魅力的だったんだけど、とにかく攻めきれなかったのが惜しまれる。

 このフランスの敗因として、ジダンの休場というのがあるのでしょうか。もし彼が出ていても、実際がどうだったかはわからないし、いまさらいってもせんないことです。ですが、こうして彼不在の状況で負けたということは、彼の負傷の原因となった対韓国戦に遺恨を残すのではないかということを心配します。実際に、悪意を持った噂が流れたこともありました。僕は、こういう楽しむべきイベントにおいて、人間の善性を疑わしめるような言説が流布されることを好みません。なので僕は、この一敗が原因しての韓国及び韓国チームに対するアンチが形成されないことを祈っています。

 ともあれ、オリンピック以上に人気のあるというイベントが開幕しました。同じなら、この機に乗じて楽しむのが吉でしょう。とのことで、僕はちょっとワールドカップを楽しんでみたいと思います。


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公開日:2002.05.31
最終更新日:2002.05.31
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