一念発起フランス語

続仏作文で覚える単語と文例

授業七回目、今日はテストだった

 授業前日に開催されたワールドカップ。残念ながらフランスは一対零で、同じフランス語圏であるセネガルに負けてしまっていました。こりゃ残念、と別に僕が残念がる必要もないのですが、やっぱりフランス語の授業でありますから、本国フランス語の負けは残念なことであろうとは思うのです。でもきっとセネガルが負けていたら、フランス語の授業でありますからフランス語圏の負けは残念だとかなんとかいってたに違いない。

 さて授業開始前恒例の、この一週間の出来事発表。この時間の多くを、ワールドカップ関連の話題が占めました。やっぱりフランス人はサッカー好きなのか? ちなみに、先生の応援されているのは、ベルギーなのだそうです。ベルギーといえば、初戦を日本と戦います。微妙ですね。でも、楽しみですよね。僕は、うちでテレビ観戦するつもりですよ。

 話がそれました。

 今日の授業は、これまで勉強した文法に関する小試験でした。辞書は参照可能ですが、出来るかぎり見ないで取り組みましょうという約束なので、よほどのことがないかぎり見ません。黙々と、黙々と紙に向かう数時間は、脳がくたくたになるのでありました。おかげで、テスト後は先生がなにをいおうと、全然意味が形にならないという体たらく。今はやはり、脳が明晰でないとフランス語は難しいです。もっと沢山聞いて話して慣れて、自然に言葉が意味として意識されるようにならないと、言葉というのは使えないのであります。

 なんとか、フランス語に触れる時間を増やしたいこの頃。読むでもなく聴くばかりでもなく、対話を増やすには、――フランス人の自宅導入やろうか? けれどそれは簡単にはいかず、つまりはフランス語の道は険しいということです。

フランス語で作文をする

 残念ながら、フランス語での文通は忙しさや怠惰さが原因して、中座することになってしまいました。比較的ペースの速いe-mailでのやり取りは、フランス語ですらすら表現できない自分にとっては、非常に大変な事業にほかなりませんでした。なので、もっと違うかたちでフランス語を書こうとしました。それは、フランス語のサイトを持つ、というものでした。

フランス語によるサイトを作る

 フランス語のサイトを作ろうと思ったのは、フランス語作文の機会を無理にでも作ろうと思ったためでした。偶然、プロバイダの用意してくれたスペースがあまっていたこともあって、後は内容が決まればスタート可能という段階で最大の問題が。つまり、なにを書きゃいいのか分からん、という根本的な問題です。ですが、ここはもうなんでもいいやとあきらめて、日本人の思う日本のことを書くことに決めた。それをもって、なにか面白がってくれる人もいるかも知れないと、まだ見ぬ誰かにほのかに期待したのでありました。

 サイトを作るのは、今や簡単なことでしょう。無料のスペースを提供するサービスは、それこそ枚挙に暇のないほど沢山あります。後はそこで、フランス語話者向けのコンテンツを、フランス語で公開すればいいのです。

 フランス語話者に向けてのものである以上、彼らが望むようなコンテンツを用意できたほうがいいでしょう。日本に関するもの、自分の興味のあるものなど、様々なものを考えることができます。例えば、あまり知られていない穴場観光ガイドとかは、意外と好まれるかも知れません。あるいは、日本的な風物を取り上げたものなんかもよさそうでしょう。うちなんかはせっかく京都に住んでいるわけですから、これを利用しないのももったいない、というわけでいずれ機会があれば、京都すみっこ観光ガイドを立ち上げたいと思っています(いまさら金閣寺や清水寺を紹介してもつまらない)。あるいは伝統的な邦楽の解説とか、あと思い余って仏語訳日本国憲法なんかを考えたりして――、いやこれらは少々手に余りそうなので、もう少し切羽詰まらないとスタートしないと思います。

 逆に考えてみるとよいのだと思うのですよ。自分は日本にいるフランス好きです。じゃあ、その自分が知りたいフランス情報を思い浮かべ、それを逆転させてやればいいんです。フランス語話者が日本語で紹介する日本語話者向けのサイト。どんなのが見たいと思いますか?

 日本話者向けの、フランスで放送されている日本アニメサイトとかあったら面白いと僕は思いました(フランスではキャンディキャンディが大人気で、日本にはない続編が作られていたりします)。じゃあ、日本におけるフランス発見なんかが面白いんじゃないだろうか? でも、それってどんなのがある? サイトのテーマを見つけるというのは、非常に難しいものでありますが、テーマを絞ることができれば、その方面の知識及び語彙がしっかり身に付くこと請合いです。

 サイトを開設してメールアドレスを公開していると、感想のメールがぼちぼちやって来たりしますよ。結構好意的に受け取ってもらえていて、非常に嬉しくなります。残念ながら、生来の筆無精が災いして返事を書ききれなかったりするので非常に申し訳ないのですが、うまくすればフランス語圏の友人をもてるチャンスかも知れませんよ。

用語に関する注意点

 「ホームページ」を和仏辞書で引くと、«page d'accueil» と出てきます。ですが、これでもって「〜のホームページ」とやってしまうと、微妙に間違いなので気をつけてください。というのは、«page d'accueil» はウェルカム・ページ、つまりサイトのトップページを示す語だからです。

 トップページだけを示したいときは、«page d'accueil» で構わないでしょう。ですがサイト全体を示す場合は、«site» を用います。結構誤りやすいところなので、注意が必要です。

 サイト運営上必要となってくる用語に関しては、そのままフランスのサイトを見て調べるのが一番の早道です。更新はなんというのか、掲示板は? 辞書に載ってなくても、生きた用例がネット上にごろごろしています。いろいろめぐる間に、フランス語力もつくかも知れません。

技術上の注意点

 フランス語で用いられるアクサン付きアルファベを表示するには、Unicode(UTF-8)で記述するか、文字コードとしてiso-8859-1を指定し、特殊文字を文字参照(文字を、割り当てられた名前や数値で示す方法)で表します。

 詳しくは、コンピュータとフランス語のいい関係 html編を参考にしてください。

フランス語のサイト

<   >

フランス語の部屋「いつかフランス人に」へ トップページに戻る

公開日:2002.06.02
最終更新日:2002.06.09
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。