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二千四年のお年賀

 二千四年の年賀状は異色です。これまで、過去の年賀状がどれも対話を拒絶するが如く、差出人の状況を伝えないものだったというのに、今年にかぎってどうしたのか近況なんかが書かれています。どういう心境の変化でしょうか? いや、実は新しくiBookを購入して、そうしたらOS Xの標準フォントがヒラギノだったりしまして、こりゃ一度使っておきたいいなあ、というだけの理由で明朝による本文を作成しました。

 書いてある内容というのも、さしてなにをいいたいわけでもなく、相変わらず空疎です。モチーフがギターの指板なので、ここに一言でもギターに触れておかないとまずい、指板と気付いてくれない人もいるかも知れない(実際いました)ということで、近況の中心主題もギターであります。

 さて、今回の使用アプリケーションはMacromedia FreeHand 10一本です。

 まずギターの指板を作成するために、指板材としてもっともポピュラーなローズウッドとエボニーの画像素材を探しました。これはさしたる労もなく簡単に見つかります。両者を比較してみて、エボニーは木目が出ず黒べたに見えるおそれがあることと、所有するギターすべてがローズウッド指板であること(ちなみにウクレレもそう)から、ローズウッドを選択しました。ローズウッドへの愛ですね。

 ギターの指板、一番下に12フレットを持ってくるというのは当初からの意図でした。ギターでは12フレット目がちょうど1オクターブにあたるため、特別なマークが施されていることが多いです。作りはじめるまではドットふたつにしようと思っていたのを、作成中にここに2004を置けばいいと気付き、変更されました。なお、フレット幅はきちんと調べて、比較的正確になるよう心がけています。

 ローズウッドの画像はそれほど大きいものではなかったため、縦に、フレットに継ぎ目を隠して、継ぎ合わせています。だから、注意してみれば分かるのですが、木目のつながりが変です。元画像を加工して木目をまっすぐにしておけばよかったのですが、面倒くさがったことと、分からないだろうという油断がこの事態を招きました。

 弦は、一二弦をプレーン弦、三弦以降をブロンズの巻弦ぽく見えるよう、色を調整しました。一応太さもフラットトップギターのゲージに合わせて、でもそのままでは太すぎたため若干細くしています。でも、二弦がまだ太すぎますね。印刷するとそれほどでもなかったのですが、画像に書き出すときに三弦目が細くなって、二弦が太めになってしまったようです。でも気にしません(いい加減だなあ)。

 指板の加工は以上で終了。ドットポジションマーカーは、適当に円を作成して作っています。

 本文は――、まあ、説明いりませんよね。

 使用フォントは以下の通りです。

本文
ヒラギノ明朝 Pro W3 11ポイント
フランス語本文
Baskerville 11ポイント
見出し(縦書)
ヒラギノ明朝 Pro W3 24ポイント
謹賀新年
ヒラギノ角ゴ Pro W6 14ポイント
名前
ヒラギノ明朝 Pro W6 12ポイント
フランス語版名前
Baskerville Semibold 12ポイント
郵便番号
ヒラギノ角ゴ Pro W3 9ポイント
住所
ヒラギノ明朝 Pro W3 10ポイント
URI
ヒラギノ明朝 Pro W3 10ポイント
フランス語URI
Baskerville 10ポイント
12フレットポジションマーク(2004)
Aristocrat LET 32ポイント

 フォントはすべて、Mac OS X 10.3に標準で入っているものを使いました。ポジションマークこそはデザイン色の強いものを選びましたが、他はすべて極めてスタンダードなものです。本当はガラモンを使いたかったのですが、それがなかったのでバスカヴィルになりました。キャスロンにしようかとも思ったのですが、画面上での視認性の高さを評価して、バスカヴィルにしています。

  1. [二千四年年賀状]日本語版
  2. [二千四年年賀状]フランス語版

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公開日:2004.01.04
最終更新日:2004.01.04
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