amPlug Bassを買ってみた

 ちょっと思うところがあって、amPlugを買い足した。今持っているものはClassic Rockなのだが、それにBassを加えたのだ。しかし、なぜBass。あんた、ベースなんて持ってないだろう、といわれたら、はい、持っていませんと答えざるを得ないだろう。いや、だって、本当に持ってないからね。ならなぜBassを買う? それは単純な理由で、ベースの購入を視野にいれているからだ。だが、それならベースと一緒に買えばいいのに。確かにそのとおりなんだが、まあ、ギターの3から6弦を使ってベースの練習をするのにはいいかなと思ったのさ。それに私は、7弦ギターを持ってるから、これの4から7弦なら、よりベースらしくなるだろう。実際、私はスラップの練習をZO-7でやっているので、その際にアンプをBassにするだけでも、ちょっとは雰囲気が違ってくるんじゃないか、そういう期待もあったわけだ。

 実際に変えてみて、確かに変わった。ベースそのもの、とはさすがに思わないが、それでもベースっぽくはなったように思う。しかし、ZO-7のピックアップはリアしかないからか、音が少々硬い。指で弾く際に爪が当たる音がギンギンとして、耳に痛い。爪は短めにしたほうがいいのかな。わからないが、しかしベースは長い爪で弾くものではないだろう。

 amPlug Bassには、そしてLeadには、旧来の3種にはない機能がついていて、これには少し驚いた。エフェクトのオンができるようになっているのだな。Leadにディレイがついてるのは知ってた。しかし、Bassにコンプ・ブーストがついてるとは知らなかった。パッケージにコンプ・ブースト・エフェクトがどうたらと書いてあるのを見て、もしこれが常時オンだったらいやだなと思ったんだ。音の粒を揃えてくれるのはいいとして、しかし腕のないときからそんな面倒を見てもらっていたら、うまくならんのじゃないか? 正直、余計なことはしないで欲しいと思ったんだ。そうしたら、ちゃんとオンオフできるようになっている。ああ、これはありがたいな、そう思ったものだよ。

 コンプ・ブーストをオンにすると、音がぐっと大きくなって、ゲインを少し下げてやらないといけない。最初、コンプレッサーというのは、全体に音が大きくなるものなのかと思ったが、いやいや、これ、ブーストだろう。そして、音の粒が揃うのか。確かに、今まで聴こえにくかった音が出るようになった。わざと強く叩いたり、プルしたりしても、そんなに耳にこたえない。確かに音が圧縮されているのだろう。ただ、ブーストのせいなのか、これをオンにするとギンギンした音が強くなって、ちょっと耳に痛い。爪を削ったら変わるんだろうが、全体に金属的な響き、ぎらぎら感は増しているように感じたのは確かだ。

 ベースにはコンプレッサーを使ったほうがいいという話は聞いて知っていたのだが、できれば使いたくないなと思っていて、しかし一度は試してみたい、しかし試すにはそれなりの投資が必要だ、なんて思っていたのが、amPlug Bassにコンプがついていたおかげで、どんな感じか体験することができたのはありがたい。パラメータの変更ができない、そんな簡易なものではあったけれど、おまかせの設定でコンプを経験できるのは、迷わなくてすむので逆によかった。


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公開日:2009.07.27
最終更新日:2009.07.27
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