Tokai Talbo第一印象

 昨日写真を紹介したTokai Talbo、それを弾いてみての印象は以下のとおりであった。

 弾く前に、まずは持ってみた印象というのがあるだろう。重い重いといわれているギターであるが、持ってみるとそんなに重いとは感じない。バランスがよくできてるのだろうか。あるいは、重いギターに慣れてるせいもあるかも知れない。アルミのボディは、いわれなければ金属とは思わないかも知れない。それくらいに自然で、触れてみても、冷たいという感覚はなかった。

 ストラップをつけて、かまえてみて、ネックは多少太めか。軽く握ってスライドすると、フレットの端が当たって、少し痛い。しかし、実際に弾いてみると問題にはならない。ネックを握る、ずいぶんしっかりしているなという感触。それは弾いてみても同様だ。こんなにも安定しているんだと驚いた。弾きやすい。音の出もいい。これはいいなあ。素直にそう思う。

 音の印象、まずはそのノイズの低さに感動する。アンプはVOX Pathfinder 10。ゲインを10にまで上げても、ノイズは感じられない。シングルコイルのフロント、センターピックアップでだ。さすがにオーバードライブ・スイッチをいれるとノイズは出るが、それはしかたないだろう。これまで触ってきたギター、ハムバッキングのLPC-80よりも低ノイズ。宅録を考える人間には、この対ノイズ性から見て、Talboが向くのではないかと思うくらいに静かだった。

 音の出は、実に素直、真っ直ぐ出るという印象。反応がいいのかも知れない。金属ボディだから硬質かといえば、そういうわけでもない。フロント、センター、リア、それぞれで個性が違う。パワーは当然リアが優位。だからといって、フロント、センターが弱いわけでもない。また、フロント+センター、センター+リアでフェイズアウトするのかな? それもまた悪くない音で、この音の違い、うまく使ったら面白そうだなと思えた。

 これは余談だが、スケールを弾いている最中、平沢進が弾いているギターの雰囲気、それに似かよると感じる瞬間が確かにあって、それも何度もあって、平沢進のギターはいうまでもなくTalboであるが、ギターが同じというだけで、アンプも違うだろうのに、さらにいえばピックアップ等のセッティングも違うはずなのに、こんなことってあるものなのか。こうした経験ははじめてだったので、驚いた。

 Tokai Talboは、確かにTalboという個性を持っているのかも知れない。そう思った初日の印象だった。


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公開日:2010.04.22
最終更新日:2010.04.22
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