昨年末あたりから和声の復習をしているのだが、まずは古典和声。機能和声といわれるものだが、東京芸大のテキストを買ってきて、まずは1巻を終えようとしているところ。そして、もうじき2巻に入ろうとしている今、復習ではなくあらためて学ぼうとしているのがジャズ和声だ。ジャズの和声は、これまで親しんできた機能和声とは異なっていて、しかし昨今の音楽、もちろんジャズ、そしてロックやポップスなんかにも有用なものであるから、ここでしっかり学んでおきたいと思った。
そのためのテキストとして、マーク・レヴィンの『ザ・ジャズ・セオリー』を用意して、実際これはかなりわかりやすく充実した本。理解できれば、もちろんギターにも有用であることは間違いないと思える本であった。
さて、ジャズの理論を学んでギターに役立てるとなれば、やはりそれはジャズなのか。まあ、ジャズなんだろうとは思う。しかし、また別にジャズの理論が重要なジャンルがあるではないか。それはボサノバだ。ボサノバはジャズの和声を用いて展開されるものであるから、ジャズの和声を知ることは、その表現、展開、演奏にきっとプラスになるはずだ。コードダイアグラムに関してはまた覚えていかなければならないだろうが、どのようにコードを展開していくか、そうした基礎は理論によって構築するのがきっとはやい。理屈さえわかれば、ボサノバで使われるコード、開放を使わないハイポジションのコードは、多様に使いまわせるのだから、ぐっと演奏がしやすくなるはずだ。
ということを期待して、ジャズ・セオリーを学んでいく予定。一緒に学ぶ相手も見付けて、少しやる気になっている。