ヤマハNo. 45を評価するにはいい時期なんじゃなかろうか

 フラメンコギターを買って、これが私にとっては2本目のガットギターだ。先週1週間をかけてこのギターを弾き、土日には一日4時間とか弾いた(そのせいで右手が痛い)ことで、このギターにもずいぶんと慣れはじめている。そして今日月曜日、職場においてあるヤマハNo. 45を弾いて思うところがあった。そう、新しい個性を違えた楽器を手にした今という時期は、これまで弾いてきた楽器を再評価するのにうってつけなのではないかと思ったのだ。

ヤマハNo. 45の再評価

 土日にフラメンコギターを弾いて、その感触の残る手でNo. 45を弾いたときの違和感はかなりのものだといわざるを得ない。なにが違うかというと、弦の張りが違う。強い。フラメンコギターでできていたラスゲアードをNo. 45でやろうとすると、弦の引っ掛かりが強すぎてうまくできない。指が弦をストロークしきれず途中でとまってしまうこともしばしばで、正直これは非常にまずいと感じた。力を意識的に加えてやらないと弾けない。下手をしたら右手の故障に繋がる。なので、よほど右手がこなれないまではこの楽器でフラメンコの技法を試すのはよすことに決めた。

 他にも違いがある。わかりやすいところでは弦高。かなり高い。けれどこれはこれまで弾いてきて慣れているので、まあ気にならない。次に違うところはというと音。思ったよりも芯のある、硬めの音のする楽器だったのだと思った。

 音が硬いと感じたのは、弦のせいかも知れない。交換してからかなりたっていて、私の付けている記録が正しいなら、2005年11月に交換して以来、そのまま弾いている。一年半ほどか。こりゃいかんだろう。そりゃ音も硬く感じることと思う。けれど先週まではまるで感じていなかった弦の張り、音の硬さに気付かせるあたり、フラメンコプレリュードの音の出やすさというのは特筆ものなのかも知れない。ヤマハNo. 45の弦を換えて、それで比較すればどうなのか、あるいは比較対象をフラメンコギターではなくクラシックギターにすればどうなのか、興味はつのるが、それは将来の課題として、今は現状を見るしかないわけで。

 以上。ヤマハNo. 45は張りのある音のする、意外に硬派な楽器であることがわかった。ほんとかねえ。私の判断も怪しいもんだ。


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公開日:2007.05.21
最終更新日:2007.05.21
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