G音で合わせる

 ギターに限らず、普通楽器をチューニングするときには、A音を基準にすることが一般的であるが、職場においてギターを弾く際には、どうもG音を基準にすることになりそうだ。しかしなぜGなのか? それは、これまでチューニングの基準音をとるのに使っていた電子メトロノームを持って帰ったことに関係している。

基準音を得るために

 私は職場での音合わせに電子メトロノームの基準音発信機能を使っていたのだが、自宅で使っていたメトロノームの不調により、電子メトロノームを持って帰らざるを得なくなった。これが意味するところはなにかというと、基準音をどこに求めればいいかがわからなくなるということだ。電子メトロノームを持ち歩くことも一時は考えたが、たいした荷物にはならないとはいえできれば身は軽くしたい。

 最初は、音叉なりピッチパイプなりを買おうかと思った。だが、私も決して裕福ではない。なにかを新たに買うというのは避けたかった。と、ここで思い出したのがK. Yairiのレディーバードに付属していたピッチパイプだ。これなら追加費用なしに基準音をとることができる。我ながらいい手だと思ったが、けれど私はピッチパイプは選ばなかった。なぜなら、もっといい手があったからだ。

チューニングに電話を使う

 それは電話だ。一般に知られているのかどうなのか。電話を外線に繋いだときに出るプーという持続音、これは実はGなのだ。ここまでいえばもう充分だろう。そう。私はチューニングの基準音に、電話の発信音を使おうと考えたわけだ。

 もちろん職場には電話くらいある。だから練習をしようというときには、まず受話器を取り外線に繋ぐ。そして聞こえてくる音に第3弦を合わせるのだ。いやなに、厳密に会わせる必要はない。だいたいをとれればそれで充分。結局楽器の音程なんてものは、楽器の中であっていればいいのだから、おおむねの目安になる程度で充分だ。

 けれど、このG音が高いか低いか少し気になったものだから、自宅の電話で、チューナー使ってはかってみた。そうしたら、若干高いみたいだ。けれど、若干。たいして問題になるほどではないだろう。

 といったわけで、私はG音でチューニングをしている。


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公開日:2007.04.20
最終更新日:2007.04.20
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