Blog、アフィリエイトへの挑戦

 白水社の雑誌『ふらんす』で書こうと思いつつ書かないのはなんでか。その理由は非常に単純かつ馬鹿馬鹿しいもので、本やCD、DVDの通信販売で有名なAmazonのアフィリエイト・プログラム(Amazonではアソシエイト・プログラムといっていますね)に参加しているからというもの。いや、本当に馬鹿馬鹿しい理由で申し訳ない。

アフィリエイトをはじめた理由

 私は長くサイトをやってきて、だが一度も広告を表示させたことはなく、といってもそれはお金に興味がないというからとかいう、聖人君主的、あるいは潔癖な理由ではない。こととねは来訪者の少ないサイトなもんだから、広告を表示させても有効な実入りになんてならないことがわかっているからだ。たいした効果もないのに、広告バナーばかりべたべたというのもどうにもみっともないものであるから、私は自分のサイトにはあえて広告を掲載しなかった。

 あ、そうだ。広告があったといえば、geocities.co.jpなど無料のwebスペースを借りていたことがあったが、そこでは出ていたな。結局その広告が原因で掲示板を掛け替えたりもしたわけだが、そうしたスペース供給の事情から広告を出したことはあっても、それ以外の、自分の収入につながるような広告はやったことがなかった。

 ところが、なぜBlogに限ってはそれをやるようになったかというと、それは私の使っているBlogにプロバイダの広告が標準装備だったからというのがあって、正直、私はこの広告をどけたかったのだが、そういうオプションは用意されていなかった。じゃあ別の手段で持ってBlogを公開するかといえばそういう覇気もなかったので、結局はプロバイダの広告を受け入れることとなった。

 だが、これだけが理由ではないのだ。アフィリエイト・プログラムの提携先としてAmazonを選んだ理由があった。

画像の表示に関するメリット

 こととねは、画像の少ない文字ばっかりの極めて地味なサイトであるが、私はこととねの人目をひかない要因にこの地味さがあるのではないかと疑ったことがあって、だからせめて画像でもあれば違うかも知れないと思うこともまれではなかった。けれど、こととねに関しては地味でもいいかなという気もしていて、なにしろ長く地味でやってきたから、これが派手になったら落ち着かないと思う。だからこの先もこんな感じでいくんじゃないかと思っている。

 しかし、Blogではちょっとでもいいから画像を増やしたいと思ったのだった。で、その手段がAmazonのアフィリエイトだった。

 Blogをはじめる前に、Amazonのアフィリエイトを利用する人が多いのは、Amazonの提供する商品画像を利用できるからだということを聞いたことがあって、それはちょっと私の興味をそそる話だった。というのは、本であってもCDであっても、その表紙やジャケットを勝手にインターネット上に公開してはいけないということを知っていたからだ。著作権の侵害にあたる。だから私はこうした画像を表示しているサイトが多いことをいぶかしがっていて、アフィリエイト・プログラムに参加することで画像を利用できるということを知ったときは目からうろこが落ちた。

 Blogをはじめるに際して、画像を使いたいと思った私にはこれは朗報だった。CDや本に関する記事を書いて、Amazonへのリンクを作成するかわりに商品画像をページに飾る。うってつけだと思った。だから、実をいうと、こととねお試しBlogで本や音楽を公開するようになったのは、画像を使いたいという欲求を満たすためであった。本末転倒みたいに思えるが、これは嘘いつわりない本当なんだから仕方がない。

アフィリエイトってもうかるの?

 アフィリエイトって、テレビや雑誌の特集みたいのをみると、もうけている人はもう生活が成り立つくらいにもうけているらしくて、いやあすごいなインターネットって、ってな感じに思えるのですが、そういう成功者はごく一部に過ぎないということが、自分もアフィリエイトをやってみて本当によくわかった。

 Amazonのアフィリエイトでは、パフォーマンスプランというのがあって、紹介数(私の記事からのリンクで商品を購入した人の数)に応じて紹介料率が変化する。例えば三ヶ月間の紹介数が1以上20以下の場合の紹介料率は購入額の3.25%であるが、21以上100以下となると3.50%に上昇する。

 私は、ここではっきりいっておきたいと思うが、21以上を売り上げたことが一度もない。残念ながら、もしかしたら超えるかも! と思ったこともない。

 私はBlogでは商売気を出さないように気をつけているが、しかし正直なところ、もうちょっと売り上げるんじゃないかと期待していた。はっきりいって、こんなに地を這うような結果になるとは思わなかった。まあ、人に物を買ってもらうということは、難しいことだと実感する次第で、営業の経験がない私には大変勉強になった。いや、本当に勉強になったと思うよ。

で、アクセス数は?

 こととねのアクセス数の少なさを地味さに求めようとしていた私だったが、じゃあ、画像も利用できるようにして、多少は派手になったろうBlogでの結果はどうだっただろうか。

 人間、言い訳はいけないということがよくわかった。地味だからとか、見た目がとかを問題にしているうちは、事の本質にいたることはできないということを骨の髄まで実感した。

 物事大切なのは、見た目じゃなくて中身だ。本当にいい勉強になったよ。


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公開日:2005.09.15
最終更新日:2005.09.16
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