携帯電話を自分の好みにあわせていくのは楽しいものです。そんなわけで、多様な着メロや待ち受け画像を配信するサイトは、個人企業を問わず盛況と聞きます。ですが、残念なことにそういうサイトで得られるものっていうのは、ちょっと自分の好みとは外れていたりして使う気になれないこともしばしば。だったら、自分で作っちゃえばいいんだ。そんなわけで、待ち受け画像を自作してみることになりました。
最近の携帯電話はメール機能も持っていて、画像くらいなら添付してやり取りすることが可能です。これを利用して、コンピュータで加工した画像を携帯電話に送り込もうというのです。となれば、携帯電話で扱える画像の形式とサイズを調べなければなりません。妙ちきりんに分厚い説明書を画像関連の項目を中心に読んでいくと、どうやらその携帯はBMP形式を読めるとのこと。そして、待ち受け画面の表示域は横101*縦96ピクセル。これさえ分かれば充分。画像のソースを用意しましょう。
どうせ小さな画面なので、画質にこだわる必要はありません。図案がわかりやすく、細かすぎないものを選んでやれば充分そうです。入力は、オーソドックスなスキャナであるとか、デジタルカメラであるとか、またWWWで公開されている画像を使うというのも、ひとつの手でありましょう。自分で描くというのもありですが、これは僕には向かない感じ……です。
画像をコンピュータに取り込むことができれば、それを横101ピクセルか縦96ピクセルかにあわせて縮小なりトリミングすることになります。これくらいの作業ならば、フリーの画像レタッチソフトでもできそうですよね。でもせっかく縮小したとしても、うまく101*96にならなかったかも知れません。そういう場合は(というか、そういう場合のほうが断然多い)、101*96の黒一色の画像を用意して、その上に縮小した画像を貼り付けてやればオッケーです。黒の地が見えてしまうのは仕方がないので、うまく時計の表示される位置かなんかにそいつを追いやってしまいましょう。
こうして作成した画像を、BMPで書き出します。そして、それをメールに添付して携帯に送り付けてやれば、それですべては完了。簡単な作業で、自分のお気に入りの画像を待ち受け画像にできました。
自分で作成したのではない画像を使用するときには、著作権に充分注意しなければなりません。商業サイト、個人サイトに関わらず、インターネットからダウンロードする画像、またスキャナやデジカメで取り込むもとの著作物に関しても、著作権上の注意が必要なのは同様です。
著作権法の取り決めでは私的利用における複製は認められていますので、自分の携帯で個人的に待ち受け画像を楽しむのは可能です。でもこれを公開したり配付したりするとアウトなんですよね。著作権を侵害することになってしまいます。著作者の権利はある一定の範囲内において守られるべきと僕は考えますので、僕の作った画像は自分一人で楽しむことにします――というのもなんなので、僕の撮った写真を待ち受けサイズに押し込めてみました。
自分の昔撮った写真を使って、携帯待ち受け画像風にしてみました。下四分の一強が黒地になっているのは、そこに時計の文字がくることを想定しているためです。もちろん携帯にはBMPで送る必要がありますが、以下の写真はあくまでもWebに公開するための画像であるためGIF形式で書き出しています。
自分の携帯となれば、自分の好きを追及したいというのも人情ではありませんか。それほど手間も時間もとらないささやかな楽しみとして、これは実にお勧め。携帯ユーザーの方は、一度チャレンジなさってみてください。