ドメイン乗っ取り問題顛末

 先日発生した、www.kototone.jpにアクセスすると他人のサイトが表示されるという問題。一体なにが起こってるんだ。ドメインの所有に関しては問題なく、またkototone.jpでは問題なくアクセスができるから、どうもDNSあたりがあやしそうだ、そこまでは話していました。けれど私のホスティングしている先は、プライマリもセカンダリも両方自社管理していますから、どちらかのドメインが失効して乗っ取られたなんて可能性はなさそうだしなあ、なにが起こってるのだろう。皆目見当がつかないまま、問い合わせの返事を待っていたのでありました。

プロバイダでは事象は確認されず

 問い合わせへの返事は翌日にありました。2月4日ですね。そしてそこには驚愕の事実が! というか、ある程度予測していたとおりと申しますか、なんとプロバイダではこの問題が確認されなかったんですね。www.kototone.jp、kototone.jpともに問題なくサイトが表示されますとのこと。まさしく私の考えていた可能性:

あるいはプロバイダがまったく関与していない、事象の確認もできないうちに回復したものなら、確認できずとの返答で終わるかも知れません。

 このとおりの展開になってしまいました。さて、この問題が確認されなかったというのは、プロバイダが確認するよりも早く回復したからというよりも、プロバイダの使用しているDNSではこの問題が起こっていなかったということであろうかと思われます。つまり、私の利用しているプロバイダ、ええとこの場合はホスティングじゃなくて接続業者ですね、接続業者が提供するDNSにおいて過ったレコードがキャッシュされていたってところでしょう。このDNS自体がレコードをおかしくしてしまったのか、悪意のあるあるいは混乱したDNSに問い合わせたら誤ったものが返ってきたからなのか、まあよくはわかりませんがそんなところだと思います。

 問題の発生した日のアクセス状況を見てみても、目立った増減は見られず、つまりこの問題は局所的なものでしかなかったということなのでしょう。そしてたまたま私自身が引っかかってしまったと。けどもしかしたら、これは日頃起こっている問題であるということなのかも知れません。いつもは私の知らないうちに知らないところで起こっていると。だとしたらたまらない話だなあと思います。


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公開日:2008.02.07
最終更新日:2008.02.07
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