iBookでスキャナを使えるようにして、だから次はというわけでもないのですが、タブレットを使えるようにしようという思いが出てきたのです。タブレット、実は結構いいのを持ってるのですよ。WACOMのintuos i-600USBを持ってるんです。
このタブレットは、実に私には過ぎたタブレットです。1024レベルの筆圧関知機能を持ち、さらには±64レベルの傾き検出までできるという優れもので、購入時にはまさに最先端といってもいいくらいのタブレットだったんですね(いや実際には中級機ですが)。普通一般的にはFAVOで用が足りるところを、分不相応にもintuosを買って、しかもA5サイズですからね。使わないともったいないというのに、全然使わないうちに二世代前の機種になってしまったという、不遇のかわいそうなタブレットであります。
なんでタブレットを買ったのかというと、コンピュータでお絵描きがしたかったんですね。じゃあ描けよ、といいたいところなんですが、機材をそろえて満足したというわけでもないんですが、なんでか描く機会を持てないまま今にいたった。いや、ごめんなさい、機会がないんじゃなくて意欲がなかったんです。意欲さえあれば機会などいくらでも作り出せるのですから、なにもかも私の気概に乏しい性格が原因です。
ああ、ごめんなさい、intuos!
けど、まあ、こうしてつなげてみようという気に、ようやく、なったわけです。じゃあドライバを探してこないといけないね。WACOMのサイトに行って、ダウンロードページにいってみれば、自分のタブレットの型番がわからないときた。えーっと、GD-0608-U、OSはMacOS Xです。こうして見付けたのが、Macintosh V4.79-2Jxmi for MacOSX。2004年3月17日にリリースされたドライバのようで、これだけ時間が経ってるということは不具合も全部潰されていると考えて大丈夫でしょう。
ダウンロードしたアーカイブを展開し、ディスクイメージをマウントまでは自動的に進行。楽なものです。後はTabletのインストール.mpkgをダブルクリックしてインストールを実行するだけですが、ここでちょっと疑問が。はたしてタブレットを接続してからインストールするのか、あるいは接続前にするのか、それがちょっとわからないのでした。
いろいろサイトページやReadmeを読んでみるのですが、事前につないでおけという記述は見つかりません。なので、ここは接続せずドライバをインストールすることにしました。
インストールはもうコンピュータ任せで、なにも考えることなんかありません。さして時間もかからず完了して、さあタブレットを接続してみましょうか。
けれどここで問題発生。タブレットを接続してペンを動かしても、ポインタが追従してくれないんですね。ありゃ、インストール失敗かな? と慌てて決めつける前にコンピュータを再起動。再起動して初めてドライバが有効になるようですね。ログイン前の状態から、ペンを使用できるようになっていました。
ペンタブレットが使えるようになったというわけで、次は筆圧検知がうまくいくかを確認しないといけません。けれど、お絵描き系のアプリケーションはまったく入れていないもんだから、どれで確認したものか。Flashか――、実はFlashは筆圧タブレットに対応しているのですよ。
Flashを立ち上げ、筆圧検出をOnにしてみると、おお、こりゃ意外に悪くない感じです。なんというか、Painterでいうところのスクラッチボード風の線が引けますね。けど、いったいなに描いたらいいんだろう。
私のお絵描き計画における最大の問題は、まさにこの「なに描いたらいいんだろう」問題だったのです。描きたいものが沸いてこない。ようし、これを描くぞーという情熱があってはじめて絵は成るものだと思うのですが、私にはこの情熱がちょっと欠けているようで、描く対象を決めあぐねているうちにお絵描き計画そのものも収束に向かったという、そういう悪い経緯があったのでありました。
でもまあ、今回のこの記事のために、なんかちょっと描かないといけないわけです。うー、字を書いても仕方がないしなあ。というわけで、無理矢理に顔っぽいものを描いてみました。いや、描いたなんておこがましいっていうか、もうなんかやっつけだなあ。
< ついにスキャナ始動 タブレットでペン入力 >