シリーズ La vie avec iMac (Mid 2007)

Safari 3について

 本日公開されたMac OS X 10.4.11には、Appleの新しいWebブラウザSafari 3が同梱されていて、Tigerを使っているユーザーもSafari 3の便利を享受できるようになりました。けれど、Safari 3ってそんなに便利なのか。といわれると、確かに便利なんですよ。Safari 2で細々とあった不便がずいぶん改善されて使いやすくなったように思います。では、なにが便利なのか。それをちょっとピックアップしてみたいと思います。

Safari 3の便利なところ

 ちょっとこれからいうところは、Safari 3の便利なところというよりも、Safari 2で不便だったところといったほうがいいような内容です。主にタブまわりについてなんですが、私が職場で使っているブラウザ、FirefoxでできてSafariではできなかったことがあるんです。それはなにかといいますと、タブの並び替えです。

タブ

 Firefoxではずいぶん前からタブを並び替えることが可能でした。例えばGoogleで検索した結果から、これというものをどんどんタブで開いていって、それを内容に応じて並び替えるなんてことが可能だったんです。ですがSafari 2ではこうしたことができず、タブは開いた順にしか並ばなかった。それがSafari 3では改善されました。しかもおつり付きで。

 タブの並び替えができるようになりました。そして、タブを取り外して独立したウィンドウに変えたり、またそのウィンドウを別ウィンドウのタブにしたりできるようになったのです。これは実に便利で、私はウィンドウ単位で関連するタブをまとめているのですが、うっかり別ウィンドウで開いた内容を、URIコピーしたりする必要もなく、マウスでもってぐいっと運んでやれるんですね。前から、こういうことができるといいなあって思ってたから、この機能がついたと知ったときにはちょっと嬉しかったです。

ウィンドウ

 もうひとつ、便利になった機能があります。それはウィンドウまわりなのですが、複数のタブを開いているウィンドウを閉じようとすると、いくつかのタブが開かれているが、本当に閉じてもかまわないかと聞くようになったのです。複数ウィンドウを開いた状態で、Safariを終了したときも同様に聞かれます。それと、フォームに入力されている文字があるときに、そのウィンドウを閉じようとしたらダイアログが出て、あ、しまった閉じちゃったよっていうようなことのないように配慮されるようになったのです。

 そして、仮に間違って閉じても、最後に閉じたウィンドウを開く機能があります(タブを開いていれば、タブごと復活します)。また間違って終了しても、前回終了時のウィンドウを復活させてくれる機能もつきました。ただ惜しいのが、最後に閉じたタブの復活ができないことでしょうか。これ、結構使うんですけど。たくさん開いたタブを、チェック終われば閉じて閉じて、あ、しまった、閉じすぎたって時に便利なんですが、Safari 3ではタブの復活に関してはサポートしないようでちょっと残念です。

検索

 そして、これは地味ながらも結構なアドバンテージになりそうな機能。ページ内の検索が、劇的にやりやすくなりました。Firefoxなんかでも似たようなインターフェイスしてるんですが、なにが違うんでしょう。見た目かな? それともフィールかな? 検索のフィールドに検索語を入れると、まずは何件見つかったかが表示されます。次いでリターンすれば、画面が少し暗くなって、見つかった語句が白抜きで表示されるんです。それが文句なしに見やすくて、そしてフォーカスされている語句は黄色くハイライト、その時の挙動がまたわかりやすいのです。

 Firefoxでも語句を色付けしたりできるから、操作の便利に関しては同じはずなんですけど、それが違うように感じられるのは、視覚から得られるフィールなのかも知れません。こうしたルック&フィールに関しては、やっぱりAppleはうまいと素直に思います。

まだ使ってない機能

 好きなサイトの好きなページを切り取ってWidgetにできるというWeb クリップですが、これはまだちょっと使ってません。これからも使うことあるかな? まあ、おいおい余裕を見て試せるときに試したいと思います。

 あと、掲示板でもBlogでも、書き込みに使うテキストエリアのサイズを好きに変えられるようになりましたね。けど、これもちょっと私にはあんまり必要そうでなく、っていうのは、私はこれら文章を書くときもエディタを使うことが多いものですから。けど、これから先、使うこともあるかな? いや、ちょっとわからない。多分使わないんじゃないかなあ。

Safari 3.0.4の変なところ

 そして、Safariにはちょっと変なところがあります。それはRSSの表示が妙に不安定ってところで、私は新規記事が上にくるように並び替えているんですが、その設定がたまにとぶんです。けどこれはまだそれほど変じゃありません。変なのは記事をクリックしたときの挙動です。一度クリックすると未読であることを知らせる青バックが消えて、ページ上部にある新規記事数の数字もひとつ減る。これはいい。けど、その未読から既読に変わった記事をクリックすると、どんどん新規記事数が減っていくんです。あれー?

 記事検索のフィールドにフォーカスが当たった状態でもスペースでスクロールできるようになったり(英数でないと駄目だけど)、未読記事を強調するスタイルが変わって見やすくなったり、またサイト名がハイパーリンクでなくなったので間違ってクリックして移動してしまうこともなくなって、以前のRSS表示で使いにくいと思ってた部分がずいぶん改善されたと思ったのに、微妙な挙動があるのが残念です。まあさして不都合のある問題ではないし、いずれフィックスされるでしょうから、その日を気長に待ちたいと思います。


<   >

わたしの愛した機械へ トップページに戻る

公開日:2007.11.15
最終更新日:2007.11.15
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。