家計簿つけてます

 いつまでたってもお金が貯まらない。ぶっちゃけた話、使うから貯まらないのであるが、ならばいくら使っているのかというとはっきりしたことが分からないのは致命的。本屋CD屋のはしごで、尋常じゃない金を使ってしまったその日、家計簿をつけようと決意した。

 家計簿といっても、今までそういった類いのものをつけたことがないために、どういうふうにつければ効果的なのか分からない。収入と支出を逐一把握すればいいことは分かっているが、きちんきちんとが出来ない性分である。ノートに手書きでなど、まったくもって不可能だろう。ならば、せっかくコンピュータを使っているのだ。家計簿ソフトを導入しないわけもないだろう。

 だが、ここで家計簿ソフトに金をかけるようでは、本末転倒だ。そもそもが無駄な支出をおさえるための家計簿導入なのだ。家計簿のために金を使うようでは、この先が思いやられるというものだ。とのことで、フリーウェアの家計簿ソフトを探すことに決めた。

 ダウンロードサイトにいって、家計簿のカテゴリーに飛ぶ。やはり家計簿はそれなりの需要があるようで、たくさんのタイトルがあがっていた。しかしびた一文払うつもりはない。フリーウェアだけにしぼって、次々とダウンロードしていった。

 家計簿に関しては良し悪しが分からないので、評価は項目の整理が出来ることと、直感的に操作できることだけを重視した。こうなってくると、候補は次々と絞り込まれていく。といっても、フリーの家計簿ソフト自体が非常に少ない。項目や操作感は気に入っても、画面サイズの調整ができないために見送られたものもあれば、必要とされるデータベースソフトをもっていないため、評価さえできないものもあった。そのような中で最終候補に残ったのは、Appleソフトウェアの最高傑作と思っているHyperCardベースの二本だった。

 しかし、この二本からの選定は簡単だった。高機能のスタックは、以上に動作に時間がかかったのだ。どうやらOS9ではHyperCardの動作は重くなるようだ。なにが原因か分からないのだが、起動だけで数分もかかるようなソフトを日頃使い続ける自信はない。こうして選ばれたのが、家計簿スタックだった。

 家計簿スタックも、そこそこの遅さを見せている。しかしこれはスタックのせいではなく、プラットフォームであるところのHyperCardのせいだ。LC630では、実に軽快に作動している。しかし、毎日起動するiBookでなければ家計簿の入力は続かないだろう。若干の遅さには目をつむり、金の動きがあるたびに家計簿をつけることは忘れていない。いまのところ、快調に家計簿入力は続いている。

 だが、いまのところ一向に貯蓄高が上向きにならないところが気になる。こうなれば、より厳しい緊縮財政を強いなければならないだろう。少なくとも、自分がどれだけ乱脈経営をしているかが一目に判別できるようになっただけでもめっけものだろう。と、そんなわけで最近の自分は、けちのしみったれに戻ってしまった。

 たまにはコンピュータも、役立ちものに使っているという話。


わたしの愛した機械へ トップページに戻る

公開日:2001.07.25
最終更新日:2001.09.02
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。