ライセンスを譲渡する/される話

 マイクロソフト社製アプリケーションが嫌いという私なんだが、唯一といっていいくらいの例外的に好きなソフトがリレーショナルデータベースアプリケーションのAccess。なんだが、好きといってもうちには肝心のAccessがないもんだから、自分のための便利ななにかを作るというわけにもいかない。といいたいなんだが、実は手に入れたのですよ、Access。おぉ、ついに買ったのか、といえばそうではなく、もらったんです

 あ、こいつ違法コピー使ってるよだなんて早合点はご容赦くださいましよ。もらったといってもコピーをもらったのではなく、ライセンスごとまるまる一式もらったのでありました。

 なので、今回はアプリケーションの譲渡に関する話をば。

ライセンスって譲渡可能なの?

 端的にいうと譲渡可能。といいきれるほどに詳しくはないので、今回の話の中心であるAccessの権利者であるところのマイクロソフト社の話に限っての話だ。実はマイクロソフト社は、自社アプリケーションのライセンス譲渡を公的に認めているのである。

 マイクロソフト社サイトに「Microsoft USER Registration (譲渡について)」というページがあって、ここに概ねライセンス譲渡に関する事項がまとめられている。「ライセンス譲渡の定義」というのがこのページの論の中心で、どういう場合を譲渡といい、その場合にはどういう手続きを踏めばいいかが記されている。

 私の場合はどうなのだろう。

 私にOffice97をくれたのは私の友人で、彼も私も紛れもない個人だから、この場合は、

にあたる。ここまでは問題なし。

 もらったバージョンはアップグレード版ではなくMLP (マイクロソフト ライセンスパック)でもない。ここまでもクリア。

 で、少々難儀なのが次の一文だ。

ライセンスを譲渡するには、譲る人がそのライセンスに基づくすべてのコピーを消去し、マニュアル、オリジナル・ディスク、パッケージなど取得した一切のものを譲り渡し、譲り受けた人はその使用許諾契約書に同意することが必要です。

 件の友人がOfficeを呉れようといったのは、新しいPCを購入するにあたり最新のOffice(つうことは2002か?)を一緒に買ったから、古いの欲しかったらあげるよ、というわけで、邪魔になるからという理由で、ディスクはともかくマニュアルから許諾契約からまるごとくれた。ついでに、さらに古そうなExcelとWordもくれた。

 といったわけで、今回の懸案についてはマイクロソフト社の掲げる譲渡に関する条件をすべてクリアしている。

ライセンスの変更

 なので、次にやらねばならないのはユーザー登録内容変更ということになる。登録内容変更はカスタマーインフォメーションセンターに連絡してライセンス譲渡兼ユーザー登録変更申請書を手に入れる必要があるそうなので、カスタマーインフォメーションセンターのページにいってみた。

 受付は電話のみみたいですな。電話:03-5454-2300 (9:30-12:00,13:00-17:30 土日祝祭日、弊社指定休業日除く)。…… こまりましたな。勤め人は仕事中に電話せんといかんですか?

 急いで変更申請をしたいのだが、ちょっとこりゃ近々には無理かも知らん。メールなんかでは受け付けてくれんもんなんかな……。いや、ほんとにちょっと困った。


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公開日:2003.06.05
最終更新日:2003.06.05
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