今、職場にてSkypeが流行中。といっても遊んでいるわけではなくて、真面目に仕事に使えないかと考えて、導入の検討をしています。
さて、Skypeというのはなにかというと、P2P技術を応用したインターネット電話でして、ソフトウェアは無料、基本機能を利用するのも無料。さらに加えてWindows、Macintosh、Linux、Pocketといった多様なプラットフォームに対応している。これはすごいことだと思います。
私の今使っているコンピュータ、iBookにはスピーカーもマイクもついているから、ソフトウェアをインストールしてアカウントを作ったら、もうインターネット電話を利用可能です。すごい! どこの誰と話しても無料。相手が外国であっても大丈夫。とまあ、一昔前の、国際電話が馬鹿みたいに高かった時代を経験している私らからしたら、まさしく夢のようなサービスであるのです。
で、これを職場で複数の端末にインストールして実験中。音声が結構しっかり遅れるので感心して、テキストチャットも可能なので、これは使いようによっては電話よりも遥かに便利かも知れませんね。基本は音声でもってやり取りして、言葉では伝えにくいもの、テキストやメモを送りたいときにはチャット機能を利用するといったような使い分けも可能で、内線は利用できないけれどもインターネットには繋がっているというような遠隔の職場間の情報交換が便利になりそうだという期待がもたれています。
さて、ここまでなら私は興味を持たない。じゃあ、なにが興味をもたせたのかというと、テレビ電話機能です。これはWebカメラが必要なんですが、まあ最近は動画の撮れるカメラも安くなってますからそういうのを導入したらよいわけです。ちょっとの投資で、テレビ電話が可能になります。しかもハンズフリーフォン。この機能の実演を見て、これはもしかしたら、遠隔ギターレッスンが可能になるかも知れないと思ったのです。
残念ながら、動画には多少の遅延が発生しますが、これは事務用ノートPCのハードウェアスペックが低いためか、あるいは回線の問題か、けれど多少の遅延くらいなら我慢できるなあと、とりあえずデモを見た感じではそれくらいの印象です。しかし、動画自体は決して大きくないとはいえ、ほぼリアルタイムにエンコードして、送信して、デコードして、一昔前はMPEG1の再生に専用ボードが必要だったりしたのに、本当にコンピュータの進歩というのはものすごいものであると、今さらながら驚きました。
さて、これだけSkypeを持ち上げて、じゃあ導入するのと聞かれれば、ちょっと今のところはそのつもりはないです。職場ならともかく、自宅ではそもそも電話なんてほとんどしない(メールで充分)し、ビデオ機能がついても普段パジャマ生活してるみたいな私ですからむしろ困るというものです。だから、今のところはSkypeの出番はないなあ。
機会がなければ技術とはいかされないものであるなあなどと思います。