昨日リリースしたweb拍手支援cgiであるが、いったいこれがどういうものであるかを簡単に説明しておこうと思った。なにができるものなのか、ちょっとくらいは触れておかないことには利用者にしても不安だろう。
web拍手支援cgiでできることは単純だ。お礼メッセージの管理。追加、編集、順番の並び替え、表示非表示の選択、そして削除がおこなえる。ちょっと便利な機能として、プレビューも用意した。プレビューは実は私のためといった色合いが強く、というのも、お礼メッセージを変更する度に、何度も自分相手に拍手をして正しく表示されているか確認するのがいやだったからだ。面倒なのもあるが、それ以上に、その日だけ突出して拍手数が増えるのがみっともない。過去二週間の最大拍手数を元に決定されるグラフの高さが、そのテストによって肥大する。日頃の少ない拍手が、よりいっそう少なく感じられて、二週間の間物悲しくなる。それを避けられるプレビュー機能は、私にとって非常にありがたいものとなった。
お礼メッセージの管理以外では、添付ファイルの管理がおこなえる。ブラウザからファイルをアップロードし、必要がなくなれば削除も可能だ。これに関してはあまり凝らなかった。最初は画像のサムネイル表示をさせるつもりだったが、画像以外、例えば音声ファイルだとか動画、フラッシュだとかをアップロードする可能性を考えると、どのファイルをサムネイル表示させるかどうかの判定が必要になると思ったからだ。拡張子で判定すればいいだけの話で、さほど難しい話ではないのだが、画像形式ごとの拡張子を網羅するのも大変だと思われたので断念した。いや、gifとpng、jpg、jpegあたりを対象にすればいいんだろうが、まあなんというか、変なところで完璧主義じみたところがあるから。実際のところは、ちっとも完璧なぞではないのであるが。
メッセージ部の見た目は次のとおりである。
メッセージ
メッセージのリンクテキストを選ぶことで、そのメッセージの編集をおこなうことができる。プレビューからはプレビュー画面に移行し、上昇/下降でメッセージの並び順を変更することができる。
メッセージの並び順変更は、メッセージをランダムで表示しているユーザーには意味がないものだが、順番通りに表示させているユーザーには意味があるはずだ。
表示/非表示は、そのメッセージをweb拍手送信完了で表示させるかさせないか選択することができる。メッセージが表示状態ならリンクテキストは非表示となり、非表示状態なら表示となる。CSSに対応するブラウザなら、文字がグレイ表示されているはずだ。
表示/非表示機能の使い道としては、例えば期間限定メッセージを用意する場合なんかを想定している。限定メッセージの表示期間が過ぎた後は、通常のメッセージに戻したい。メッセージを消してしまうと、通常営業への復帰が面倒になる。と、こういう理由から表示/非表示の選択機能をつけた。正月限定メッセージやクリスマス、今の時期だとハロウィンなんかもそうか。ただ、こうした限定メッセージ用に特別な画像が用意されていた場合なんかには、見逃す可能性が極めて高くなるな……。機能をつけておいてなんだが、限定メッセージはちょっと勘弁してください。あるいは、期間が過ぎた後はギャラリーに(って、これじゃ限定の意味ないじゃん)。
削除のリンクからは、削除確認画面に移行する。削除の確認画面で削除ボタンを押してはじめて、メッセージは削除される。誤って押したとしても、いきなりは削除されないから安心していただきたい。
新規追加ボタンを押すことで、お礼メッセージの新規追加画面に移動できる。これは編集画面でも同じことだが、フォームにテキストを書き、表示非表示を選択し、追加(あるいは変更)ボタンを押すことで、追加変更がおこなわれる。追加画面および編集画面の下部には、現在アップロードされている添付ファイルの一覧がリスト表示されており、適切にパスが指定されていたら、clap.cgi(あるいはmaintenance.cgi)からの相対パス表示がされているはずだ。これをコピーすれば、ファイル名やパスがどうだったか思い出す面倒が多少減る。ま、多少に過ぎないんだけれど。
トップページと書かれたリンクは、web拍手支援cgiのトップ画面(パスワード入力画面かメッセージのテーブルが表示されている画面)に戻るためのリンクだ。新規追加画面や編集画面、削除の確認画面ではキャンセルを、トップ画面では再読み込みを兼ねている。web拍手支援cgiでは、戻るや再読み込みは厳禁だから、このリンクをどうぞうまく使ってやって欲しい。テーブルやリストが大きくなっても探しやすいように、ページの中程と最後尾に用意してあるのは、使い勝手を意識してのことだ。
ただ、トップページという表現はどうだったろうかとは思っている。発想が貧困なので、うまい文句が思い浮かばなかったのだ。申し訳ない。
メッセージの追加および変更時の注意事項として、改行の扱いがあるだろう。フォームに入力された改行は、記録時にことごとく削除される。強制的に改行を加えたいときはbr要素を使うといいだろう。
ファイル
トップページの下部には、ファイルを管理するためのテーブルやらリンクやらが用意されている。
ここはもう説明が必要ないくらいにシンプルだと思うのだが、削除というリンクテキストから削除確認画面に移行できる。確認画面で削除ボタンを押すことでファイルは削除される。つまり、ここで押し間違えてもファイルは削除されないからちょっとは安心だ。削除確認の画面でキャンセルしたい場合は、トップページというリンクテキストがキャンセルの機能を兼ねている。
ファイルの追加は、ファイルの追加用フィールドでアップロードしたいファイルを選択し、ファイル追加ボタンを押す。それで、ファイルのアップロードができるはずだ。
ファイルアップロード時の注意として、同名のファイルがすでに存在していた場合には、ファイルのアップロードが中止される。あと中止されるケースとしては、実行可能ファイルのアップロードをあげることができるだろう。ただし、実行可能ファイルについては、アップロードの許可不許可が選択できる。自己解凍形式の圧縮ファイルをアップロードしたい人なんかは、オフにしておいてもいいかも知れない。私としてはお勧めしないのだけれども。
ファイルネームに空白があった場合は、アンダースコア(_)に変更される。使用可能文字はアルファベットと数字、アンダースコア、ハイフン(-)のみ、だったはず。アルファベット大文字は小文字に変換される。ファイルネームに関する注意事項はこれくらい。
私にとっては、これがオリジナルcgiの初公開である(いや、誤り修正プログラムがあったか)。正直なところ、自分の手もとから離れてプログラムが利用されるというのはなかなかにおそろしいものがあって、本当にちゃんと動いてくれているものだろうかと戦々恐々だ。一応自分の手もとにある環境では確認しているが、はっきりいって手もとの環境というのもそんなにバリエーションがあるわけじゃないから、どれだけ通用するのかどうかわからない。
礼はいらない。だが、もしちゃんと動いたなら、動いた旨連絡いただけると大変ありがたい。動かないという連絡でも結構。あるいは、機能改善や機能不全に関するメッセージでもかまわない。できる範囲でお応えしたいと思う。
では、皆様方にはよいweb拍手ライフをお送りいただきたい。
< web拍手改造:お礼メッセージの追加変更を簡単にする web拍手改造:一言メッセージコールバック機能をつける >