エターナルリング

○少々小ぶりですが佳作です

【タイトル】 エターナルリング
【発売元】  フロム・ソフトウェア
【ジャンル】 RPG
【価格】   2000.3.4発売 \6,800
【ハード】  プレイステーション2


 PS2と同時発売された自己視点アクションRPG。ある意味PS2を計る最初の一本となったソフトです。

 洞穴を徘徊するモンスターたち、襲いかかる巨大蜂など、あまりの気味の悪さに身のすくむようなものまでいます(特に虫)。それらを倒し、自らの道を切り開いていくストイックさが魅力です。

 ゲームの進行には、魔法が不可欠となってきます。魔法を使うために必要なのは、指輪。指輪は全部で百種類あり、そのほとんどを合成する必要があります。祭壇に基本となる指輪を置き、魔法石の組み合わせによって生み出される指輪群。法則はありますが、それに気付くまではセーブ&ロードが必要かも。この作業を面倒と思うかどうかで、このゲームの評価は一変するかと思います。

 ストーリーよりもむしろプレイする部分が重視されているため、RPGにドラマを期待する人には向かないでしょう。ですが、よく出来ているのは確か。地味ながらも佳作かと思います。

以上400文字でした。


 以下、無責任な感想をいくつか。

良かった点

  1. 自由度の高さ

     自由度が高く、かなりの無茶が出来ます。さすがにいきなり最終局面は迎えられませんが、敵がとにかく強いルートを無謀に進むことも出来、ある意味不親切、でも自由な感じがいいです。

     でも、このへんは賛否両論になるかも知れません。なんせ、訳わからんうちに死ねますから。

  2. 取りあえず弱い魔法でも進める

     中盤のボスを、一番最初に手に入る激弱の魔法で倒せました。ものすごい時間がかかりましたけど、頑張れば今ある手持ちの魔法、装備でもなんとかなるのがこのゲームかと思います。もしなんとかならなかったら、たいていの場合後戻りも自由なので、戻ってやり直せばいいだけです。

     こういうところはいいですね。

  3. 魔法がたくさん

     いろいろな魔法があって、目移りするほどです。魔法は六つの属性に分かれていて、それぞれに効果や特性が違います。その中から、自分好みの属性、魔法を見つけ出すのはちょっとわくわくする出来事ですよ。


ちょっと困った点

  1. 取りあえず不親切

     なにをやったらいいのか、どこへ進めばいいのか、最小限のヒントしか出てきません。そのため、迷っているうちに死んでしまい、投げたくなる人もでるでしょう。ですが、基本的に一本道のこのゲーム。ヒントも最小限ですが的確に出てきますので、それさえ聞き逃さなければ、どんどん進めるはずです。

     難しい謎解きもないので、迷路と戦いにさえ打ち勝てれば、どうにかなります。

  2. 魔法多すぎ

     魔法が多すぎます。多いのはいいのですが、魔法の指輪の基本となる、リング・オブ・マジックが百個も集まらないのです。探し回ったら見つかるのかも知れないですが、あのマップ中を指輪探してうろつき続けるのも疲れてしまいます。

     なんというか、全部集めるのをあきらめればいいのですが、やっぱり全部集めたくなってしまうので、これはちょっと困りました。全部集まりません。

  3. 落ちたら即死

     落ちたら即死です。崖から落ちても水に落ちても、とにかく死にます。足下が不案内なところで、しかも夜。敵と戦っているうちにどぼん。即死。

     やり切れないなあ。


 全体的に難しめのゲームですが、決して解けないゲームではありません。ちょっとボリューム不足に感じた感もありましたが、それでも決して軽薄だったりするわけではありません。

 むしろ、もっとこの世界を堪能したかった、という気が起こるのではないでしょうか。

 そういう意味では、魅力的なゲームです。一度、試してみて欲しい一本です。


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公開日:2000.11.17
最終更新日:2001.08.29
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