というわけで、ブックAliceです。僕が「不思議の国のアリス」を非常に好きだということから「アリス」をモチーフとしたブックを構築したくなったのです。ルナティックヘアやディー・ダムがあって、触発されないわけがないじゃないですか。
というわけで、いわゆるファンブックの類いですが、勝てる要素というものもきちんと含ませております。
最初にもいいましたように、ファンブックでありながらも勝てるブックを目標に構築されました。以下にその内訳を解説していきましょう。
このブックはどちらかといえば防御志向のブックなのですが、決して攻められないわけでもありません。とはいえ、アイテムには武器らしい武器がありません。強いていうとソニックドラムがそうですが、STが40上がる代わりにHTが20下がるでは、少々使いにくいでしょう。ですが、もちろん条件さえそろえばですが、ST50のクリーチャーがヘルハウンド、グリフォン、ナイトの三体。さらに貫通能力を持つナイトメアにこれを持たせることで70のダメージを叩きだすことも出来ます。しかし、これをもって積極的侵略を行うというのも非現実的なので、あくまでも緊急回避手段としてのカードです。
また、チェンジソルブを使えば、ナイトメアはST40のクリーチャーになります。使いどころさえ間違えなければ、かなり有用な攻めのコンボとなるでしょう。
あるいは、変則的手段として、相手の高レベル土地をシンクで水浸しにした後、カリブディスでぼこぼこにするという手。相手の土地が増えたころに限りますが、イサークイーンにチェンジソルブを持たせるという手もあります。
けれど、このブックの基本はあくまでも防御主体でいくというところです。うまく引ければ、ケットシー、ペガサス等のスペル対象にならないクリーチャーを配置し、とにかく積極的に土地レベルをあげていきます。そして頃を見計らって、ケットシーをオールドウィロウに替えるといった手を使うのです。
もちろん、オールドウィロウにはランドプロテクトをかけてやる必要があります。それも含めての長期的戦略を立てる必要はあるでしょう。ただ、ミューテーション、グロースボディといったMHPをあげるスペルは含まれていないので、オールドウィロウを絶対視するのは危険です。
足止めがいらないのなら、ライオンメイン、トキシンフラワーといった防御型クリーチャー、あるいはキングトータスなんかでもって、とにかく拠点を築くのも可能です。
攻撃用のカードは少なかったですが、アイテムのほとんどは防御に使えるもの、しかもその他のアイテムなのでクリーチャーの種族を選びません。カウンターアムル、ガセアスフォームという定番ものから、ムジナマスクという変なものまで取りそろえております。敵の手札にスクロールやなんかがあったら、ザ・ハンドで奪ってしまうのもありでしょう。
スペルには、数は一枚だけと少ないですが、ランドプロテクトもあり、パーミッションとリコールのコンボで周回を稼ぐことも出来ます。とはいえ、各カードの枚数が少なく、引きたいときに必要なカードを引ける強運が必要です。
リンカネーション、ホープを入れていないので、カードの回転はとにかく悪いです。またフライ、ヘイストやホーリーワード系の、ダイス目に働きかけるスペルもないので、とにかく足が遅くなりがちです。その上、マナもないので、資金不足に悩まされやすいともいえるでしょう。
そのへんの不利は、D・ドアやカオスパニック、リコール、バックワードといったカードで相手の順調な移動を妨害し、サイレンスやバーブル、さらにはチェンジリングで相手のカードをゴブリンにするなどして、嫌がらせしちゃいましょう。相手の資金が潤沢だったら、ジャッジメントに賭けましょう。
ちなみに、アリスがいないのは、セプター、コルネイユをアリスに読み替えているからです。
確実に勝てるブックではありませんが、条件さえうまくそろえば、充分勝てる見込みも出てくるという、そこそこのブックだと思います。もちろん、条件が悪く回れば、絶対勝てないこと必至ですけどね。