今日は友人宅へカルドセプト対戦に遠征。最近はカルドセプトそっちのけで、連日熊本に帰っては幻獣との戦いにいそしんでているので、いいかげん危ないんじゃないかと思っていたりしました。やっぱり、ものごとは没頭しているものこそ強い、とは限らないですけど、心そこにあらずよりもいいことは確かでしょう。
とりあえず、今回の手持ち新作ブックは、せんだってよりチューニングをしていた攻め重視の「殺戮」と、変身クリーチャーばかりで構成された「変身」の二冊。はてさて、変身にいたってはミルメコレオにスペクターを軸に、風属性土地を揃えていく計略。しかし、このふたつ、厳密にいえば変身クリーチャーじゃないような。
第一戦は、エキスパンション・プラスに収録された Cepter's cup 決勝戦プレゼントマップ「5つの輪」を使用した。当方使用ブックは、懐かしの「テンペスト」。名前が示す通り、テンペストを中心とする無差別殺戮スペルでもって、敵味方を問わずクリーチャーを始末しようというものだ。こちらのクリーチャーはテンペスト二発に耐えるべく選抜された、HP50を数える肉体派揃い。ただ、それだけでそれ以上じゃないのが悲哀。
対して、敵方ブックは竜属のみで構成されたブックとのこと。竜属といえば攻撃力防御力ともに高いものが多く、まさに重量級クリーチャーとしての勇名をとどろかせているが、コスト高と配置制限が厳しいものも多く、対戦者は終始それに泣かされていた。
とはいえ、テンペスト二発に耐えるHPを有するものも多いのが竜属。当方のブックにとっては相性が悪いといえる。ただ、敵方は火属性ばかりを揃えているため、火属性護符を買い占め、敵方の土地レベルが上がるのをいいことに私腹を肥やし、結局テンペストを撃つこと一度もなく、護符のみで勝利を収めることとなった。
なんか、卑怯臭いよね。他人のふんどしで相撲を取るという言葉もあったっけ。
教訓:敵地のレベルが高くなるなら、敵の属性の護符を買い占めるのも一興。
第二戦、舞台はSUGOROKU。一直線のマップであちこちに転送円がある変則マップだ。勝利条件が2000Gというのも珍しく、ちょっと少ないのではないかということから4000Gまで引き上げた。
始めて見れば、いかにもすごろくじみたマップ。転送円に止まれば数マス進んだり戻ったり、しかも振り出しにまで戻ったり。ということで、序盤飛ばしていた対戦者は振り出しに戻ってしまい、遅れることおびただしく、先行するこちらに追いつくことはかなわなかった。
砦にたどりつき、転送円で帰還。周回ボーナスは1500G近く、これでデフォルトの規定魔力2000Gを達成することに。つまりはこういうことなのかと感心するか或いはあきれ果てるか、二周回目も同様に終了、規定魔力4000Gを得て勝利した。
しかし、このマップはちょっと戦ってる感じがしない。というわけでこれは番外。
第三戦はCepter's cup初代優勝者によってデザインされた「LGヲ入手セヨ」。ショップでリトルグレイやダイナマイトを購入し、積極的に攻めることを奨励するマップだ。とはいえ、分岐も多く戦闘の回避はたやすい。戦いよりも逃げ、護符での魔力温存策が有効となるのではないかという思いが強い。
今回使用ブックは「変身」。対する敵方使用ブックは「モンスター」だ。このブックの中心戦略に、肝を冷やすこととなる。
開戦直後、チェンジリングを用い敵方のカードを強制的にゴブリンに変身。バルダンダースを中心に、あちこちにカードをばらまいていく。なにしろ、変身クリーチャーを侵略するのは心理的負担が大きかろうという点だけで構築されているブックである。属性なんてどうでもよかったりする。
対して敵方は、砦を通ることよりも自分の主力クリーチャー、チュパカブラを絶妙の位置に着けるべく、位置取りを優先している次第。こちらのドッペルゲンガーの隣にチュパカブラを配置した。
このときは、相手の思惑には気付いていなかったのだ。
次々と引くミューテーション、グロースボディを次々とチュパカブラに重ねていく対戦者。見る見る強化されていくチュパカブラを、静観していたのはこちらの怠慢、戦略のミスだった。チュパカブラ隣のドッペルゲンガーにバインドミストをかけ、チュパカブラを攻め込ませる。使用アイテムはチェンジソルブ。このときはじめて、対戦者の思惑を理解した。
チュパカブラの100をこえるHPが攻撃力に転嫁された。チュパカブラの特殊能力は与えたダメージを自分のHPに加算するというもの。この一戦が、チュパカブラをHP100、ST100という文字通りモンスターと変えた。
チャリオットとテレキネシスを駆使し、我が領地を蹂躙していくチュパカブラ。こいつを倒すには、反射能力を持つデコイで叩くか、アンサモンで直接始末するほか無い。しかもそのふたつともがなく、STをゼロにするウィークネスさえ無かったので、奴を止めることは、どうしてもできなかったのだ。
敵方が二体目のチュパカブラを召喚し、さらなるモンスターを養成しているところを、スペクターを二度けしかけることで阻止したのはよかったが、初代モンスターにレベルを上げ拠点にと考えていたミルメコレオをあっさりと始末されてしまった。
しかし、この高額土地にこだわったのが対戦者の敗因となった。チュパカブラの進軍が止まったのをいいことに、チュパカブラから遠く離れた土地でホーンカメレオンの守る火属性土地をレベルアップさせていった。事前に火属性護符も買い占めていたため、これが勝負を分けることとなる。
しかし、肝を冷やす勝負であった。肝を冷やすといえば、対戦者が周回ボーナスを得た直後に炸裂したジャッジメントも、きっと肝を冷やさせたのではないだろうかと思う。これもきっと勝負を決める一撃だったんでしょうね。
教訓:相手の思惑は事前に察知し、なんとか早いうちに始末しないと危険だ。それ以前に自分の仕掛けたマインを踏むのは間抜けすぎる。反省したい。
第四戦は、Cepter's cup第二回大会の予選マップ、転送×転送を使用することとした。相手のブックは防御重視の植物主体ブック。当方は攻めブック「殺戮」を使用した。
城まわりに次々と配置される植物系、防御クリーチャー。対してこちらはとにかくグレムリンを中心にばらまきながらマップを進んでいく。なにしろはじめてのマップ、転送円の行き先もわからず右往左往しながら進んでいくのだが、こちらはカルドラの寵愛でも受けているのか、ダイス運に恵まれ周回を次々と重ねていく。対して対戦者はダイス運に恵まれず周回ボーナスも得られず、苦戦を強いられている。
こちらは攻めブック、攻めて敵の土地を奪い、ランドトランスで換金するのが目標である。当初の問題であったドレインマジックに極端に弱いという弱点は、バリアーを追加することによって、多少ではあるが回避している。とはいえ、今回の対戦者はドレインマジックを仕込んでいないので、ある意味それは無意味なんだけど。
対戦者はアンサモンにイビルブラストを引くものの、いたるところにまかれた我がクリーチャーはすべてレベル1のまま。レベルを上げる気もさらさら無いので、ある意味アンサモンもなにも怖くはない。相手がミューテーションやなんかで強化したとしても、クリーチャー移動を加えて、各個撃破できればそれで充分なのだ。
焦って召喚されたオールドウィロウはグレムリンにスクロールを持たせて撃破、ミューテーションで強化されたドレインローパーはルナティックヘアの能力で、HPとSTを交換することに成功。実に自分にとっていいように進んでいって、規定魔力に達してからが問題となった。
というのは、ここに来てダイス運が尽きたのか、城に戻ることができない。その間、着々とクリーチャーを召喚し、火属性の連鎖を築いていた対戦者はカルドラの寵愛を得たのかダイス運を得、周回ボーナスでさらにクリーチャーのレベルをあげ、ぐいぐいと追い上げてくる。
緊迫の勝負、レベル3のドレインローパーに止まり、始末するべくグレムリンにライフジェムを持たせて特攻。しかし隣のマスにいたグリーンモールドからの支援を得た敵を目前に、グレムリンは敗退。二連続で同クリーチャーに踏み込み、規定魔力を下回ってしまった。
対戦者が城へ帰り勝利を掴むかと思われたが、今一歩とどかず。ぎりぎりのところで引いたリコールで帰城。ぎりぎりの勝利を収めえた。
その魔力差わずか数百。帰城への速度だけが勝負を分けた。
教訓:このマップで重要なのはダイスコントロールとリコールであるかと。