いよいよ後半。これくらいから敵は手厳しさを増してくる。うかうかしていると勝てる勝負も落とすこのゲームにおいて、はなから不利な状況で挑む以上、一瞬の気の緩みが負けにつながると心しなければならない。
さて、今回の対戦相手はギルマンのホロビッツ。ホロビッツと聞くとロマンチックなピアニストを思い出してしまうが、それとは関係ない。炎の魔術師だ。
後半戦に入っての第一戦目、果たして勝てるだろうか。いや、勝たねばならんのだ。
一ターン目からホロビッツのドレインマジックがゼネスに炸裂。ゼネスがへこむんだったら、何してくれてもいいよ。だからこちらは見逃してね、おじいちゃん。
二ターン目にしてホロビッツのマジックボルトがゼネスのホーネットに炸裂。うーん、いい感じ。次のターンで続いてマジックボルトを放つ。ゼネス集中攻撃。
とはいえ、属性を合わせてクリーチャーを召喚できているのは今の時点ではゼネス一人のわけで、集中攻撃されるのもやむなしと言ったところだろう。
一周回目を終え、のろのろと進むゼネスは数多くの土地を属性を合わせたクリーチャーで押さえ、やや有利。ホロビッツもククも、そこそこ土地を押さえているので、とくに不利というわけではない。むしろ、一周回目の終わりに城に止まり、さっさとレベル3まであげたハーピーにゼネスが踏み込んでくれたおかげで、圧倒的にククが有利な展開である。
とはいえ、有利と思ってあぐらをかいていると、あっという間にひっくり返される。
さあ、二周回目の始まり。ゼネスは東エリアの転送円に止まり、どこかに行ってしまっている。その間に、ククとホロビッツは歩を進め、土地を増やしつつレベルアップを図る。とはいうものの、ゼネスもすぐに戻ってきて、戦列復帰。着々と土地レベルをあげはじめる。
この時点で、依然クク有利の展開だが、いついかなるときに敵の高レベル領地に踏み込むかと思うと気が気ではない。こういうときのために西エリアの風護符を多めに購入し、西エリア風土地のレベルも4まであげてあるのでまだ気は楽だが、肝心の土地を守るクリーチャーがG・バットである。恐ろしく不安ではないか。早くハリケーンかなんかに交換したい。
ゼネス、再び転送円へ。と思ったら、自分も転送円に入ってしまった。クク、翌ターンに戦列復帰。と思ったら、今度はホロビッツが転送円に入ってしまった。そのかわりにゼネスが復帰。変な勝負になってしまっている。
ゼネスとホロビッツが転送円で苦しんでいる間に、ククは西エリアの風土地、G・バットをレベル4に。これで三連鎖のレベル4土地がふたつでき、風護符の価値も上がる一方だが、なにしろその土地を守っているのがG・バット。異常に心もとない。
ゼネスが戦列に復帰。音楽が変わる。今回は早い展開だ。
クク、ゼネスの高レベル土地をどう回避しようかと迷っているうちに、またもやゼネスが西の転送円に踏み込む。今回のバトルは大荒れだ。
G・バット一体をエイドロンに交換。少々心もとないが、だいぶましだ。
ここぞというときに、ホロビッツのレベル4ドレインローパーに踏み込んでしまった。土地をふたつ放出。いまだ首位は譲らないが、音楽が戻ってしまった。
なぜだろう。今まで持っていなかったはずのグレムリンが手札にはいっていた。その上、グレムリンを引いている。もしやするとさっきホロビッツに大金をむしり取られた翌ターン、グレムリンを引きながらも、ショックで気付かなかったのかも知れない。いや、きっとそうだろう。
城に止まったことをいいことに、早速G・バットをグレムリンに交換する。これで、不安はだいぶ軽減した。むしろホーリーワードを使ってはめてやろうかという気にさえなってくる。
それにこちらにはグレムリンとスクロールがまだそろっているのだ。かなり有利だと己惚れてもいいかも知れない。
音楽が変わった。今度こそ、勝利に向かって進む。
ゼネスはホロビッツのD・ドアのおかげで離れ小島から脱出できたものの、出たところが悪かった。砦をひとつも通過していないというのに、砦と砦の合間に出てしまったのだ。これで、ゼネスはつごう一周半回らなければならない計算になる。
東エリアハーピーをレベル4に。むしり取れるところは増やしておいたほうがいい。
ホロビッツ、西の転送円へ。今回は大荒れだ。
ゼネス、先ほどのホロビッツレベル4ドレインローパーに踏み込み土地を放出。一人へこんだ状態。
ホロビッツ戦線に復帰。奴のふところには金がしこたまあるので、次々と土地レベルをあげられたら厄介だ。
ゼネス、レベル4グレムリンに踏み込む。691Gが転がり込む。しめしめ。つくづく鴨にされるゼネス。
と悠長に構えていられないのも事実、ゼネスのマジックボルトがグレムリンを撃った。早急に交換してやらねばならないとあせる。
ホロビッツはというと、案の定次々と土地レベルをあげている。これは非常に危ない。一触即発、踏み込めばこの勝負を奴の支配下に置かれてしまうかも知れないではないか。
ところで、またゼネスが転送円に。もうどうしようもないね。
マジックボルトに射られたグレムリンを目前に、運良くキュアーを引いた。ありがたい、これでグレムリンを生かし続けられる。クリーチャー交換の手間がなくなったので、エイドロンをレベル5にあげてやる。
これで万全と安心したのもつかの間、またもホロビッツのレベル4ドレインローパーに止まってしまった。磁石でもついてるのか? 初期ブックで勝負しているこちらには、こいつを排除できる手段はないのだ。仕方がないので、自分のピラーフレイムをレベル3にあげ、適当にばらまいておいた土地をひとつ放出することにした。
ゼネス、戦線に復帰。だが、西エリアの砦を通っていない状態で東エリアの転送園に戻ってしまったので、またもや一周半を余儀なくされる。よくよく不幸なやつ。
ホロビッツ、金が有り余っているのをいいことに地形変化で火属性の土地を次々と増やしていく。連鎖ができて高レベル土地の通行料が上がるので、ひどく厄介だ。
だが、通行料が上がったとしてもこちらにはグレムリン+ウィンドカッターがある。踏んだ瞬間に、その土地はこちらのものだ。
というわけで、レベル4ガスクラウドに止まってしまった。消えてもらう。あとで火属性のクリーチャーに換えるのもよし、地形変化させるのでもいいだろう。
とかいっているうちに、ホロビッツは現在転送円の向こう。ゼネスは残り魔力1Gでさまよっている。と、ここで、ゼネスのレベル3リザードマンに踏み込んでしまった。先ほどの戦いでスクロールを使ってしまったこちらに、リザードマンを屠る手段はない。みすみすゼネスに活力を与えることとなる。
その資金を使って、ゼネスは高額クリーチャー、ナイトを召喚。レベル1のナイトなら怖くない、次のターン、踏み込んでしまうものの、G・スパイダーでマヒ状態に陥れてやった。
いよいよ終盤、磁石付のドレインローパーに止まることを恐れて、今まで温存してきたホーリーワード6を使用。一気に城までたどりついて、周回ボーナスゲット。
これで規定魔力に達したのだった。
今回は護符の勝利。護符をうまく使えれば、周回ボーナスもぐんとのびるし、悪いことなしだ。
獲得カード。オールドウィロウは魅力的だが、奴を守るアイテムが手元にない以上、持っても無駄だろう。いいように殺されるだけだ。
第八章:苦手なグルベル戦。だがここで立ち止まるわけにはいかんのよ