水属性には、なかなか他にはないけったいな能力を持つクリーチャーが少なくない。条件さえ合えば100%、敵を即死できるというのに防御型というライオンメインや、貫通能力を持つ割りに基本STが低く、使いにくいクラステなどなど。
しかし、こういった少々能力が相殺しあっているような愛すべきクリーチャーを使いこなしてこそ、水属性を使う醍醐味があるというものだ。
ということで、今回は水属性クリーチャーを取り上げたく思う。
戦闘時に、所有水属性土地に20をかけただけのHPを持つアンダインは、連鎖が完成してしまえば、土地を守るのにこれほど頼りになるやつもいないといえる。なにしろ、二連鎖でHP40、三連鎖ともなればHP60と、並みの防御型クリーチャーを凌ぐHPを誇り、その上配置制限なし、召喚条件なし、召喚コストも50Gと安価。チェンジソルブを持たせることによって、一気に攻めに転じることも可能な、使い道の広さも魅力。
使い時さえ間違えなければ、安くて強く、さらに堅いという優良クリーチャーの見本といった態だ。
だが、基本HPはあくまでも30であるのでイビルブラスト一発で沈んでしまうし、仮にランドプロテクトをかけたとしてもテンペストが怖い。それどころか、不死族であるアンダインはホーリーブライトで安価に駆逐されかねないのだ。
だが、あくまでもこのコストパフォーマンスは魅力的だ。水属性中心で戦うなら、アンダインを外す手はないだろう。
巷では風属性のエルフが美人だのなんだのと人気だが、あたしゃニンフの方が好きだね。人族を60%魅了するという能力の中途半端さは、もっとも魅了したい敵、ミルメコレオには利かなくて役に立たないし、火属性クリーチャーの攻撃を無効化する能力に期待しようとしても、火属性土地には配置できないので、スクロール持たせて特攻なんて到底無理。なにやらせても中途半端な感が漂うニンフ。だから、僕は使っていません。
じゃあ、メデューサだろうか。メデューサの能力、戦闘終了時に敵を石化するというのは下手をすれば敵に塩を送る結果にならないか? 不死族即死を狙ってのホーリーシンボルを入れるとしても、確実性のなくかつアイテムを圧迫するという効率の悪さは疑問だ。だから、使いません。生贄もいやだし。
だがそんな中でかなり気を吐いているのがリリス。先制能力を持ち、手札×10のSTは侵略時にも、防御時にも役に立つ。召喚に90Gかかると少々コスト高に感じるが、それだけの価値は充分あるだろう。というわけで、かなり役立ってくれるだろうリリス。多少の出費も厭わず、喜んで貢ぎたい。
普通に考えるとこまめに土地を確保して属性変化。コストを下げたいならばシンク。けれど、リヴァイアサンを使えばそのどちらよりも安く水属性土地を増やすことが出来る。
リヴァイアサンが土地属性を変えるのは、敵を倒したときか土地を守ったとき。だが、あえて他属性土地に配置し、敵が攻めてくるのを待つようではその能力は生かせない。攻めてこそ花実のあるクリーチャーがリヴァイアサンだ。
とはいえリヴァイアサンは竜族なので、武器が使えない。だからアイテムあるいはスクロールで攻めていきたい。
スクロールならフュージョンで決まりだろうが、アイテムならソニックドラムかマジックベルトを選ぶことになるだろう。だがこの両者、STが40と少々中途半端なうえに戦闘中のHPか、基本ST値を減少させるというデメリットもあって少々汎用性に欠けるのも事実。
だったらここは思いきってイクシアいやさテレイアを振りだすくらいの豪気さが欲しい。
なお、土地を奪うならシンクで水浸しにしてレイクリープで飛び、カリブディスでぼこぼこにどつくというのも素敵。結果的に水属性土地は増えるし、きっとデコイやアンシーンもいないので安心してどつきにいける。
護符で戦うなら、シンリュウはかなりの力になってくれるだろう。火属性土地には配置できないし召喚条件も土地二つと厳しいが、シンリュウが召喚可能となるころにはそこそこ護符もそろって、かなりの威力を見せつけてくれるはずだ。
護符があればあるだけ強くなるので、それこそ金の力にものを言わす雰囲気に満ちたクリーチャー。逆にいえば金の切れ目が縁の切れ目であり、シンリュウを強化すればするほどコラプションの的になるというジレンマもある。
ただ、それだけのリスクを負っても召喚するメリットがある。といいたいものの、召喚コストがちと高いことに加え、護符マップでシンリュウとは非常にべた。それに護符が百枚ほどもあれば、連鎖を作ってがつんと土地レベルを上げれば片が付かないだろうか。
そういうわけで、少々使いどころに恵まれにくい、不遇なクリーチャーとなるかも知れないのがシンリュウ。けれど、切り札としてはかなりいけてるんじゃないだろうか。
まわりが火属性、地属性使いだらけならG・アメーバがかなり有効。まともに攻撃を受け付けず、戦闘なんかどこ吹く風と素知らぬ顔を決め込める。となれば、風属性使いだらけならG・イールの登場と相成るわけだ。
だが敵の攻撃を無効化できるという点では、クラーケンは外せない。というのも、無属性クリーチャーの攻撃を無効化するために、厄介なバンディットでの魔力盗みの標的にならずに済み、さらにはミルメコレオ対策としか思えないリトルグレイ誘拐も阻止できる。HPも60と高いために、充分防衛要員として働ける。こりゃいい感じ、というわけで高くて召喚条件も厳しいが、使っていきたいかもと思わせる。
ところで、水属性で植物といえば、名物クリーチャー、ケルピーの存在は偉大だ。なにしろ敵を足止めしてしまうため、高レベル土地に配置されれば攻めにくいは金は取られるはとかなり厄介。だが動物のためチャームも利けば、即死も毒もマヒも利いてしまうと来る。
HPも30と低く、はなから戦闘多発を考え、攻め強いクリーチャーをどしどし組み込んでくるだろうことが予測されるこのマップ。どれだけ守ってくれるかは少々疑問である。
だが、よりによって水属性土地の行き止まりで折り返しというマップデザイン。どう考えても、誘っているようにしか思えないんだよ。