ガンパレード・マーチ

「ガンパレード・マーチ」ってこんなゲームだったの?

 「ガンパレード・マーチ」。当初はまったく興味もなく、そもそも発売された後も名前さえ知らないほどでした。ですが、参加しているパソコン通信@niftyのゲームフォーラムでの異常なほどの発言数と内容の充実ぶり。その勢いに拍車をかけるほどの、毎号講読している電撃プレイステーション誌での濃密な攻略。
 @nifty会議室上でのあの異常ともいえる話題の沸騰ぶりは、生活の大半をそれ一色に染めた「俺の屍を越えてゆけ」以来。電撃プレイステーション攻略の充実ぶりは、僕にとって「機動戦士ガンダム ギレンの野望」以来でした。これはもう、買うしかない状態。実際、11/10号(Vol.159)では、発売後だいぶたったとはいえいまだ人気衰えずのドラクエVIIと同ページをとって攻略をしていました。@nifty古参のものによれば、このネットと電撃プレイステーションで大人気という状況は、まさに「ときめきメモリアル」ブレイクと同様の状況なのだそうです。

 とまあ、これだけいえば僕が欲しくなってくるのも当然というもの。はっきりいって、コアなゲーム好きの僕にとって、ネットでの評判と電撃プレイステーションの動向がそろえば、かなりいけてること間違いなし、請け合いです。

 けれど、欲しい欲しいとはいえ今まで手を出さなかったのにはわけがあって、というのも十一月末から新年正月くらいにかけては新作ゲームのラッシュ。こんな中で時間のかかりそうで、しかもはまりそうなゲームに手を出せば、財布が寂しくなったうえ、攻略しきれなくなってしまう恐れがあります。実際そうして攻略途中で放置されたまま止まっているゲームがいくつあることか。

 しかし、昨夜、空しく夜を迎えて電撃プレイステーションをぱらぱらとめくっていたら、ついに欲しいゲージが最高値にまで達してしまったのです。いやもう、なにがなんでも買う。誰がなんといっても買う。この状態になった僕は、もう誰にも止められません。

 というわけで、町に降りたついでに、というか町に降りるために都合を作って、買ってきました。帰ってきて、さっそく説明書。分厚い。百ページを超えていて、しかもコアな匂いがぷんぷんする時点で、実に僕向き。一応目を通します、軽く、ざっと。

 そしてファーストプレイ。いやあ、なにやっていいかわからんところがいい。取りあえず学校に行って授業を受けて、友達と話しして、親交を深めながら、なんだかよくわからんうちに本日のプレイを終了。実に僕好みの芝村舞さんと図書館でデートとやらをしたりなんぞして、なにやらいい感じじゃないか。

 とまあそんなことをいってしまうと、女の子と仲よくなってデートなんぞをするのが目的のゲームかと思ってしまいますが、このゲームの設定自体は実に悲壮感漂うものです。このゲームを買ってプレイするまでは、僕も楽しげな学園生活を送りながら、ロボット兵器を駆り幻獣を倒していくゲームだと思っていたのですが、そんな生易しい設定ではありませんでした。

 五十年前から続く正体不明の幻獣との戦争、人類は焦土作戦を続けながらの撤退戦を強いられ、1999年を迎えた今、人類の住む土地は南北アメリカと南アフリカ、そして日本のみという、聴くだけで暗くなってしまうようなシチュエーション。しかも、戦闘に参加する少年少女たちは、戦力がそろっての本土での決戦まで、九州は熊本の地で幻獣を食い止めるための捨て駒に過ぎないというハードさです。
 こんなに悲壮感漂っているとは思わなかった。学校での授業も、級友の会話も、こんな状況に対する不安やなんかが入り混じって、胸を打ちます。

 正直いって、こんなハードな設定のゲームとは思わなかった。もっと気楽に戦えるものだと思ってたんだけど……

 でも、初日のつかみはオーケー。今日から熊本での生活が始まります。


「ガンパレード・マーチ」芝村のもとでの六十八日に戻る

公開日:2000.11.23
最終更新日:2001.09.02
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