戦闘が苦手だという人にとっては、多勢に無勢の熊本城第三戦や降下作戦は、出来れば避けてしまいたいイベントなんじゃないでしょうか。とくに降下作戦にもなると、日頃使い慣れた装備ならまだしも、勝手に準竜師によってコーディネートされた使い慣れない装備で戦場に投げ出され、いったいこれでどうしたらええねん、と思うこと仕切りです。
しかし、それでも勝ててしまうのがこのゲームのいいところでしょう。というわけで、スカウトで降下作戦を乗り切る最も基本的なところを、おこがましいながらも書いてみたいと思います。
普段から武尊を装備していたからかも知れませんが、降下作戦でのウォードレスは武尊着用となります。武尊の特徴は装甲は薄く、回避が高い。耐久は低く重量が軽い。打撃はそこそこで、10ステップを踏むことの出来る、手数で稼ぐタイプのウォードレスです。
では、以下に準竜師コーディネートの装備を書き出してみましょう。
主力になる武器は40mm高射機関砲ですね。というかこれしかありませんので、弾を撃ち尽くしたらパンチキックで戦うしかありません。ということは、弾があるうちに敵主力を叩いておくのが、なによりも重要であるということです。
では敵主力とはいったいどいつでしょうか。授業でもいわれていたスキュラ? 芝村準竜師も、スキュラは覚悟しておけといっていました。ということは、やはりスキュラを叩いておくべきでしょうか。
違います。なによりもまず叩かなければならない敵とは、ミノタウロスなのです。
なぜかというと、スキュラやキメラ、ゴルゴーンといったレーザーやミサイルを中心に戦う敵は接近戦に持ち込んで、すり足で射角を外しながらどついて勝つのが、比較的容易だからです。それにひきかえ、ミノタウロスの最も強力な武器とは、接近してのどつきです。一発で五百以上いかれることもあり、こんなやつと接近してどつきあいをしたら、命がいくつあっても足りません。
というわけで、弾のあるうちに始末すべき相手が決まりました。
一番がミノタウロス。二番がスキュラです。
40mm高射機関砲の弾数は4発。それに替えの弾倉を二つ持っていますので、全部で十二発持ちでスタートです。12発撃つ間に敵を始末。では、敵一匹に費やせるのは何発でしょうか。
降下作戦であらわれる敵は決まっているようで、全部で二十体。そのうちスキュラが二体、ミノタウロスは四体。後はまあ適当でいいです。
上を見てもらえばわかるように、倒しておくべき敵は六体です。つまり敵一体に対して二発まで撃てるというわけです。
でも普通に撃ってたら二発でミノタウロスを始末するのは至難の業です。ではどうするのか。簡単です。狙いをつけてから射撃、これにつきます。
スカウトで降下作戦を狙うくらいですから、ある程度きたわっていることと思います。体力、気力、運動力ともに千を超えるほどにはなっているのではないでしょうか。この状態で狙ってから撃つと、だいたいミノタウロスに千少々のダメージを与えることが出来るはずです。うまくいけば一発で仕留められるかも。仕留められたら万万歳で、余った弾でキメラでもゴルゴーンでも始末してしまいましょう。
でもなんといっても多勢に無勢である状況にはかわりがありません。落ち着いて狙いをつけて撃ってる暇なんてあるのか、といえばあります。こうときにこそ武尊の高機動性がものを言うのです。
リテルゴルロケットが装備されているということはロケットジャンプが使えるということです。適当な場所にいるミノタウロスを狙うと決めたら、ロケットジャンプで飛びます。出来れば敵全部を飛び越えるくらいの勢いがいいでしょう。
飛び越えたならば向きを変えてすり足。このすり足は着地して撃ちはじめるまでの間に、敵の射角から外れるためのすり足です。このときすり足で移動することも勘定に入れて、向きを決めておきましょう。すり足を使って敵の射角から逃れたら、肝心の獲物が自分の射角から外れてしまった。これじゃ本末転倒ですね。
すり足を使って射角から外れたならば、狙いをつけて射撃です。この間がけっこう長いので、出来るだけ敵から離れた上で獲物を狙える位置を取るのが勝利へのコツです。
射撃の後は、もちろんすぐすり足で敵の射角から逃れる。余裕があるならまた狙いをつけて射撃。どうもこうも余裕がなければ、ロケットジャンプで離れて、しきり直してしまいましょう。
こういった場合はもう仕方がないので、ミノタウロスだけを狙い撃ちしてしまいましょう。ミノタウロスが四体ということは、いったいあたり3発撃てます。倒せたらよし、倒せなくてもパンチ、蹴りの一撃で始末がつけられるくらいまでには弱らせておきたいところです。
大丈夫です。なんら問題ありません。向きを変えるのコマンドワードはTW。すり足のコマンドワードはWGなので、向きを変えた後に射撃でもなんでもGではじまるコマンドを入れてから行動を削除してしまいましょう。Gが残ってすり足を入力できます。
射撃の最後もパンチの最後も、キックの最後もWでおわります。つまりここからもすり足につながります。
弾を撃ち尽くしたらロケットジャンプで、可能なかぎり敵から離れてしまいましょう。ベストは敵と山を挟んだところに逃げ込み、障害物による射線妨害を狙いましょう。
以上、これらを繰り返すだけで、ミノタウロス、あわよくばスキュラを亡きものと出来ることでしょう。
弾を撃ち尽くしたら、待ってましたの格闘戦です。おっと、その前に武器は捨ててしまいましょう。でないと、ステップが1減った状態で戦うことになってしまいます。
パンチを覚えていたら迷わずパンチで、そうでなかったらキックで戦います。
この二つのコマンドは、二つともGで始まりWで終わります。つまりこのコマンドを出し続けているだけで、攻撃とすり足が交互に発生して、敵の射角から逃れて攻撃しやすくなります。
ですが問題がひとつ。パンチもキックも、ものすごく攻撃可能範囲が狭いんです。敵を捕捉できなかったら迷わず次のすり足で離れて、敵の攻撃の当たらない場所に移りましょう。
では、どうすれば敵を攻撃可能範囲に捉えられるか。これは、もうどれだけ食いつけるかが鍵になります。
あまり敵から離れていると、敵の移動妨害を受けてしまってどうにも近づけなくなってしまいます。悲しいかな、スカウトのパンチ、キックは敵の移動妨害の範囲よりも、射程が短いのです。
ですが、敵の移動妨害範囲までぎりぎり近づいていると、次のすり足で効果範囲内にすり寄ることが可能となるのです。
ですから、一度で勝つのではなく、すり足の連続で、敵ににじり寄ってどつきをかましてやって下さい。
本田先生の言葉を思いだしましょう。遅刻について注意されたときのことです。
一度に百人の敵と戦おうと思ったらそれはどうしても勝てません。ですが、相手が五分ずつ遅れてきたならば、一対一を百回繰り返すだけだ、という話です。
というわけで、敵が時間差で、出来れば一体ずつやって来るように調整してやりましょう。
具体的には、敵の足の速さの違いを利用します。ゴルゴーンやきたかぜゾンビは足が比較的早く、キメラは遅い。つまり、少し敵から離れたところで迎え撃ってやれば、ゴルゴーンやきたかぜゾンビが最初にやってくることになります。
ではどちらから倒すか? といえばやはりきたかぜゾンビではないでしょうか。理由は体力がきたかぜゾンビの方が弱いので、手っ取り早く敵の数を減らしてやれるからです。
きたかぜゾンビを倒したら、次はゴルゴーン。最後にキメラを一体ずつ潰していけば、充分勝てることでしょう。
もし敵が思ったより早く集結してしまえば、リテルゴルロケットで離脱して仕切り直しです。
では、頑張って敵を撃破して下さい。