『ラブプラス』は実時間とリンクしたリアルタイムモードが醍醐味です。なんてことを聞かされると、ちょっと尻込みしてしまう。そうした気持ちはわかります。私もそうでした。私にも勤めがあります。朝起きて出勤して、働いて、帰って、こんな生活のどこに『ラブプラス』をやる余地があるというのでしょう。そう思っていました。勤め人には無理だと思っていたのです。
結論からいいます。忙しい勤め人ならばともかく、私程度にぬるい勤め人なら、充分にプレイする余地があります。朝の通勤の途中、駅から職場へ向かう数分。昼食後、無人の会議室での数分。そして帰り、駅へと向かう数分。それに帰ってからの数分、寝る間際の数分、トータルで一時間も必要ない。こうしたちょっとした細切れの時間で楽しめるようデザインされていて、それは主なターゲットが既に仕事を持っているであろう世代だからなのではないか。なんて思っています。
私の朝は凛子で始まる。というのは、『ラブプラス』には目覚しの機能がありまして、それを使うと、凛子に起こしてもらっている気分になれるという、そうしたちょっとした便利機能。目覚めて、まだはっきりとしない頭でおはようと挨拶。そうしたやりとりに、このゲームのリアリティが育っていくのかも知れません。いや、駄目な方向に向かっているだけかも知れませんが。
凛子との会話、それで頭が覚めれば、あわただしく支度して出勤。目的の駅に着いたら、人目を避けながら凛子との通学。昼休みは、昼食を終えてギターを弾く前の数分を。そして帰り。これらはすでに書いたとおりですね。
こちらから呼び出さなければ。あるいは向こうからの呼び出しを受けなければ、イベントといえるほどのイベントは発生しません。朝通学。昼の会話。夕方帰宅。これくらいが基本イベント。それこそパスしてもいいくらいかも知れない。そうした緩いしばりだから、そんなに神経質にならなくてもいい。しっかりこれらをこなしたければ頑張って、無理なら無理なりに楽しめるのが『ラブプラス』かと思います。ええ、それぞれの事情に応じて、できる範囲で楽しめばよいゲームであるといっていいと思います。
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