『ラブプラス』起動時の画面、月ごとに変わるという話です。12月はクリスマスでしたね。それが新年明けて、雰囲気は一気に冬。起動画面には雪の結晶があしらわれて、そしてラブプラスモードの背景には雪だるまが映し出されて、ああ、一月は冬であります。
しかし、クリスマスと正月の扱いの違い、面白いですね。新年正月は元旦にはじまり、あっという間に過ぎ去ってしまうもの。対してクリスマスは、月末までゆっくりと盛り上がっていくもの。クリスマスが長く時間をかけて祝われるのは欧米の風習ですが、日本はイベントとしての賞味期限がどうであるかってだけですね。日本と欧米のクリスマスはちょっと一緒にはできません。
けれど、新年らしさというのもきちんと用意されていました。それはBGMです。お正月の間、BGMは箏と尺八によるアンサンブルになって、これ、実にお正月らしいと思わせるものであったのですが、この箏と尺八という編成、実は古典ではないんですってね。宮城道雄は実に偉大であるなという話ですよ。宮城道雄の『春の海』。箏と尺八の二重奏。これがお正月になると、あっちこっちでやたら流されるものだから、正月の音楽イコール箏と尺八というイメージができあがってしまったというのですね。
かくして、こうしたイメージは『ラブプラス』においても再生産されていくのであります。
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