紅白歌合戦も終わり、そそくさと近所の神社へ初詣で。世界の平和をお祈りして帰ってきたらば、そう、新年の打ちはじめ。『ネットでロン!』サーバーへ接続です。
なんというんでしょうか、いつでもサーバー接続というのはどきどきしますね。接続に失敗したらどうしようというのもあるけど、接続した後のことを考えると気が気でない。今日は勝てるんだろうか、今日の配牌はどうだろう、そんなことばかり考えて、すっかり弱気でスタート。って、これじゃいかんよ。
「ぱれっと」ってなんじゃらほい? 「ぱれっと」というのは、『ネットでロン!』サーバー上に設けられた、仮想麻雀喫茶。われわれ『ネットでロン!』ユーザーが出入りする、対局場です。ここで日夜、僕たちは雀力を競いあい、腕を高めあっているのです。ちょっと大げさだけど、多かれ少なかれこんな感じ、嘘じゃないです。
さて、麻雀喫茶パレット。年末年始はちょっと参加者が少なめです。帰省中なのか、はたまた年賀状作成で大忙し? お屠蘇を飲んで酔って寝ちゃった? とにかく、人が少ないのは事実なのです。なので、四人卓を作るのも大変。時にはCPUの代打ちが入ったりして、ちょっとさみしかったりする。
でも、人が集まれば対局。対局中はさみしいなんていってられませんよ。
シングル対局場に参加すると、年末年始は人が少ないとみんなが話し合っていました。実感として、みんな同じことを考えていたみたいです。さみしいねえなんていいあっていたら、一卓準備ができたようで、対局者を募っています。どれどれ、打ちにきてるんだから、喜んで参加いたしましょう。
年が明けての最初の麻雀となるので、これをもって今年の吉凶をうかがおう。そんなことを考えたはじめの対局は第三位。って、これじゃ駄目じゃん。やはり、昨年からの心配通り、人に比べて僕は手が遅いようなのです。僕は聴牌するのがやっとなのに、他家はゆうゆうと聴牌、立直、そしてあがっていきます。こちらは立直のみとか風のみとか、そんな情けない役で四苦八苦。だというのに、なんで満貫手でそんなに早いというんだろう。
まだまだ考慮、工夫の余地があるということですか?
第二局。今度こそ、早く聴牌するぞ。そう心に誓って挑むも、自分の上家が手が早いうえに役がでかい。うそーっ、なんでそんなはやくてでかいのー。
自身がなくなります。
でも、今回はまだましだったかもしんない。対局が終了してみて、自分は二位につけていました。って、これが全然すごくない。だって、マイナスで二位だもーん。つまり、一人勝ち状況だったということですね。
やはり、麻雀は手が早いということが重要。配牌の悪さをものともしない牌効率がものをいいます。現在、自分はその方法を模索中。早く、自分のスタイルというものを確立しないといけないなあ。
自分のスタイルってなんだろう。そう考えると、平和に代表されるような基本の手から組み立てていくやり方が、多分最も僕らしいと思えます。だって今でこそ一発屋だけれども、このあいだまでは平和王だったのです。やはり、平和こそが自分のモットーであります。平和王に返り咲けるよう、頑張ろう。
と思ってたら、この局はちょっとすごかった。なにがって、対面のスピード。二三枚牌をめくります。そしたら、立直。え、はやっ、ほんま? 組み立てがものすごく早いんです。それが一回だけならたまたまと思うんでしょうけど、次もまたすごい。二三枚めくって立直、一巡して一発でつもあがり。めちゃくちゃ早い。自分の今の課題が早さだものだから、正直憧れます。
つうわけで、彼にはスピードマスターの称号を慎んで差し上げましょう。今度から、会うたびにスピードマスター! と呼びかけますよ。
この対局を終えて昇級、二級になりました。でも、全然嬉しくない。だってビリだったんだもの。一万は辛うじて残ったので、まだましとしようか…… いや、やっぱりくやしー、うれしくないー。複雑な気分です。
第四局目です。ほんとは三局でやめるつもりだったのですが、四局目に突入。だって、四位で終わるのはいやなんだよー。
この対局には、第二局目で一人勝ちした猛者に加え、先ほどのスピードマスターも参加。はじまる前から負けた気になっているのは、いくらなんでも駄目だよねえ。でも、残る一人は代打ちのしんじくんです。というわけで、しんじくんは敵と認定されました。
今回はちょっと配牌がよかった。運にばかり頼るのも情けないけれども、今は運にまかせるしかないのさ。スタイルのなんのといったって、配牌でなにもかもが変わるんだから、今は場に臨んでそこで頑張るしかないのです。
配牌がいいために、いい感じで役が作れます。筒子で染め手を作ってみたり、連風牌を揃えてみたり。でも、聴牌までいくんだけど、全然あがれない。つもれないのは仕方がないとするよ。でも、なんで誰も振り込まないの? もしかして、のぞみ・アイ(透視能力のこと)でも持ってるのか?
でも、ドラ待ち単騎の七対子を対面からの振り込みであがることが出来、さらに風、白、ドラ三の対対もあがることができ、ようやくきちんと勝つことが出来たのでした。対局を終えると、ようやく念願の一位に返り咲きです。後は、この調子を長続きさせるだけ、これが難しいんですけどね。
この時点で午前三時。もし面子が揃わないなら参加しようかなあなんてふらふらしてたけど、ちゃんと四人揃ったようなので、ここで撤退しました。
今年の打ちはじめは、一位から四位までを一通り総なめ。それだけ見ればプラマイゼロなんですが、実際のところは、平均でマイナス。こりゃ駄目そうだわ。でも、好いこともあって悪いこともあって、人生これくらいのペースで進むのがいいのかなあ。とすれば、これでよしとしましょう。