裏最終話「ウイッシュ」：おまけシナリオ100%クリアへの道

　ついに「おまけシナリオ」も佳境。ぱれっとの存亡を賭けた一大勝負の火蓋が切って落とされました。さて、ここでの課題は「下家を和がらせろ！」。対面の徳川、上家の西園寺を抑え、ヒロイン直子を和がらせねばならないのです。こりゃ、大変だ。

課題：「下家を和がらせろ！」

　初期配牌は上の通りですが、八筒をつもって三筒が切られます。八筒を雀頭とした、イーシャンテンのかたちになりますね。ここで欲しいのは、一萬、三萬、四萬、六萬、三索、五索、六索、八索といったところでしょうか。三索は山の、まさに次の牌にあります。だから三筒を鳴いて、これを直子につもらせよう！　としてはいけません。さらに先を見て、二つ連続している六萬に注目しておきましょう。こちらが正解です。

　さて、とりあえず鳴くのは先送りにしましたが、三索をつもった対面徳川が立直です。あたり牌は一筒、四筒なんだけれども、このままだったら次順でつもる一萬で槓、嶺上開花であがり。一萬を渡すわけにはいきません。だから、喰いずらしが必要になってきます。さらには、対面のあたり牌である一筒、四筒は、自分で持ちたいところです。

　三索をつもった対面は、二筒を切って立直。その二筒で鳴いちゃいましょう。切るのは五筒。だって、これだけあってもなんにもなりませんから。下家は六萬をつもって、四索を切って計画どおりに立直。待ちは一萬、四萬、七萬です。

　上家西園寺もここで立直をかけますが、問題なし。気にせずそのまま流します。鳴きたくなっても、ここでは鳴いちゃいけません。一筒をつもるのを、放銃しないよう気をつけながら、じっと我慢しましょう。

この課題の目的は？

　ここでの目的はなんなのでしょうか。山にある一萬を対面徳川につもらせて、下家直子に放銃させる？　いえ、そうではありません。それでは、立直、ドラの二飜にしかなりません。目的は、直子に六筒を槓させて、七萬を嶺上からつもらせることなのです。こうして考えると、対面徳川の一萬を槓して嶺上開花というのが、大きなヒントになっていることが分かりますね。本当に、よく出来てますよ！

　さて、七萬を直子に引かせるといっても、七萬はかなり奥の方に眠っています。どうすればいいのか？　自分が二度槓をすればいいのです。自牌として一筒を三枚持ってますね。徳川のあたり牌である一筒は、自分にまわるように調整しているはずです。さらに嶺上からつもる四筒。これも三枚持っています。一筒をつもって二度連続で槓をした後に、直子に六筒をつもらせることを考えればいいのです。

　一筒を槓、四筒を槓、ここで間違っても他家のあたり牌を捨ててはいけません。なんとかやり過ごして、上家の切った五萬を鳴けば、直子に六筒が転がり込みます。直子はこれを槓、そして嶺上開花。これで、課題は終了です。

結果をみてみましょう

　立直、門前清自模和、断ヤオ九、嶺上開花、ドラ×2、以上六飜の跳満です。

　点数を見ると、直子が断トツ一位で、続いて徳川、のぞみ、西園寺と続きます。つまり、この課題では1-2フィニッシュは無理なのです。課題がはじまる前にのぞみが「1-2フィニッシュ」がどうとかこうとかいったりするので、100%にするには1-2フィニッシュしなければならないなんて思ったりしますが、あれは罠です。ええ、僕もはめられましたよ。

最終型