【タイトル】 ZANAC×ZANAC
【発売元】 コンパイル
【ジャンル】 STG
【価格】 2001.11.29発売 \4,980
【ハード】 プレイステーション
FCシューティングゲーム最高傑作と称されたZANACが、PSで復活。十五年前のゲームだが、その面白さは色褪せていない。
しかし、いかんせん古くささは否めない。後の、異常なほどに高度化したシューティングに比べれば、敵の弾幕はあまりにも薄く、エフェクトも地味だ。ボムがないため緊急回避できず、それがややマイルドな敵の攻撃を熾烈なものにしているという逆説が面白い。だが、これがFCディスクシステムの、片面に収まっていたのだ。それを思えば、有り余る想像力とアイデアが細部にまで浸透している本作は、やはり一級品といえるだろう。売りのひとつであるサブウエポンの多彩さ。好みの装備をととのえるのは喜びでさえある。
難度はそこそこ高い。旧作に加えリメイクも収録されているので、お買い得感があるのもいい。ところで、説明書にはイラスト入りでキャラクターが紹介されているのに、それが本編に少しも活かされていないのは謎だ。
以上400文字でした。
以下、無責任な感想をいくつか。
ファミコン時代に心熱くさせた、あのザナックが復活。しかも昔のまんま、いやそれ以上にパワーアップされていて、まさしく最高! パワーアップといっても、リメイクされたり再調整されているというわけではありませんよ。ハードがファミコンからプレステに移ったことによって、処理落ちやスプライト落ちによるちらつきやなんかがなくなり、正味楽しめるようになった、というわけです。
そうなればあとは腕だけ! 頑張りますよ〜!
新作には期待していません、というのも問題か。リメイク版はエフェクトも派手になり、攻撃方法もより多彩に。少しは今風になっています。けれど、ゲーム性の根幹は揺るぎない。ここんところが重要ですね。
難度はリメイク版の方が低めという話。けど、慣れないことには進むのも簡単ではありませんよ。機体も四種あり、パワーアップもそれぞれ異なるので、楽しみ方も多面的。いい感じではありませんか。
とはいうものの、どうしてもオリジナル版で遊んじゃうんですよね。それも、DISCバージョン…… 頭が固いんだか、人が古くさいんだか……
多彩なパワーアップなどといっていましたが、極めれば0番です。最強にまでもっていけば、敵弾をも消してくれるほどにまでなります。全方向に撃てるわけですから、もう怖いもの無しですってば。
でも、状況に応じて装備を変えるのも重要です。勝ちたければ、当然ですね。
リメイク版は、エフェクトにも凝ってるわけですよ。敵が爆発すれば、破片も飛びます。背景グラフィックも派手になりました。でも、それが邪魔なんだわ。とっさには、破片か弾かわからない。背景も同様、敵か背景か瞬間的に迷うときもあって、それが困る。
まあ、いずれ慣れるだろうからいいんだろうけど、さ。
リメイク版には、詳細なキャラクター設定があるようなのです。各号機のパイロットから指令からメカニックからオペレーターから。だから、彼らが関わってくるもんだと思ってたんですよ。でも、まったく出てくる気配がない。一体あれってなんなんだろう? サービス?
そもそもの出自がファミコンのディスクシステム専用ゲーム(若い人、知ってる?)なので、見た目にはやはり地味で、古くさく感じる人も多いだろうことは、誰しもわかってるんだと思うんです。でも内容は充実、納得の出来なんですよ。表面的には古くさく感じられるとしても、名作は決して古びないという、証拠のようなゲームです。
このゲームの主対象は、あの時代に生きた人だと思うんです。でも、あの時代を知っている人はもちろん、知らない人も充分に楽しめること請合いです。
ところでコンパイルさんは、スプリガンを復活させる気はないのかなあ。なんていったりなんかしちゃったりして。