Lの季節2

現実界攻略中、一応エンド、けれど攻略は継続中

 じりじりと攻略を続けていた現実界は香野由香だけど、本日決着。えー、香野 由香エンド (6)。すなわち、読み直しただけで、新規のテキストに関わることはなかったということになるね。実際、香野由香ルートの攻略は結構進んでいて、エンド (1)、ええとこれどこにあるのかわからないんだけど、と、エンド (5)を見れば完了。この完了というのは、ルートが完了するだけでなく、既読率がコンプリートすることも含んでいて、いやこれは正確じゃないな、「宇宙の果てにある離宮」の未読がまだ潰せてないし、図書館での未読も残ってるし、ともかく、潰さないといけないものはまだまだあるが、けれど完了に向けての見通しが立つというものだ。

 さて、エンド (6)に再び帰り着いて、そして私は遡りながら未読、未見ブロックの探索を開始。現在の目標は、エンド (5)だ。

進捗状況

幻想界
澪泉 双葉エンド (1)、純耶 佳奈エンド (1), (2)クリア
現実界
香野 由香エンド (2), (3), (4), (6)クリア

楢山さんが鍵かな

 しまった、楢山さんだけ敬称付きか!? ええと、楢山遥が鍵を握っているのではないかと思っている。なんの鍵かというと、香野 由香エンド (5)への鍵だ。エンド (6)は、星原さんが自身を犠牲にしつつバニッシュ? 上岡が解法[原文ママ]され香野由香は自身の記憶とSE能力の封印を依頼し、本来の暮しに戻るというストーリーだ。私はこのラストに表示されるグラフィック、バスだが、これがどかないのは香野由香への好感度が低かったためだと思って、ゆえに今回は香野由香最優先でクリアしてきたのだが、バスは頑として動こうとせず、ああ、つまりはエンド (5)を見る必要があるのだと察した。

 エンド (6)にはフラーレンが介入してくる。保健所の調査を装い、香野由香を経由してばらまかれたウィルスを除去するという役割であるが、河瀬もフラーレンに入り、そして香野由香に接触しようとする、そしてラストで描かれるバスの場面にいたる。

 これを読めば、エンド (5)と(6)の分岐はフラーレンとの関係、すなわち楢山遥との関わり方、その深さによるのではないかと思えてきて、じゃあ次の遡及攻略では楢山遥との関係を変えてみよう。最初は、楢山遥との接触を極力避けようと思った。しかし、それは無理だ。なぜか? だって、これ以上はそっけなくできない、そう思うくらいに彼女には関わりを持っていない。なぜかというと、それはいつかプレイする楢山遥ルートに楽しみを残しているからなのだが、仕方がない、香野由香エンドのためだ、ここは心を鬼にして楢山遥に接触してみよう。

 そう思って一番古いクイックセーブポイントを見てみたら、運良く足をかけて転ばされるその直前の選択肢だった。ゲームの神様、ありがとう!

 さて、楢山遥への接触を増やすのはよいとして、どれくらい関わればいいのか、それが重要だ。しくじると、楢山遥ルートに突入しかねない。それは困る。楢山遥ルートを読む時は、頭からプレイすると決めてるんだ。だから、最初は恐る恐る。楢山遥に積極的に接続を試み、そして香野由香に会いにいき、そして楢山遥に関しては否定的になるような選択肢をあえて選んでいった。かくしてたどり着くエンドは(6)。オーマイ! じゃあ次は、楢山遥に対するコメントを肯定的にしてみるか。方向性を決めたところで、ストップ。

 このプレイで得られた最大の成果は、「宇宙の果てにある離宮」のコンプリートだった。ここの未読を潰そうと躍起になって、しかしそれがかなわなかった時、香野由香の時計に関するテキストが関わっているのではないかと推測、ゲーム開始序盤に香野由香と接触するが、そこで時間を聞く、それが影響しているのだと厄介だな、そう思っていたのだった。実際には、時間を聞いても時計は見せてもらえず、校舎に付けられた時計を見るよう促されるだけなのだが、しかしそれくらいしか可能性が考えられなかった。ところが、その厄介な分岐が思い掛けなく埋まった。問題のテキストは、楢山遥から譲り受けたライブラリに関するものだった。ありがたい。これで攻略が少し楽になる。

 香野由香ルートの未読潰しに邁進しつつも、少し触れた楢山遥に心は引かれていて、背が低く、けれど高飛車で、あの、無線接続なのよ、から、コネクト、にいたる場面、あの笑顔が大変に素晴らしく、圧倒的に優位に立っている、そんなキャラクターかと思えば、思い掛けないところで露呈させる素直さ、ああもう、かわいすぎだ。

 私は、前作と今作の最大の違いは、オタク、マニア向けのチューンの度合いであると思っていて、前作などは、キャラクターを見てみればわかるが、チューンがほとんどなされていなかった、ないしは、チューンは試みたが不充分に終わった、しかしそれがなによりよかったと思っていた。天羽さん、弓倉さん、東由利さんなど、彼女らはアニメ、漫画、ゲームに登場してくるような、突飛なキャラクターというよりも、よほど地に足のついた、実際にいそうな、そんな身近さ、自然さを感じさせてくれたもんだ。しかし年月が経ってこなれたか、市場動向を窺う余裕ができたか、『Lの季節2』はオタク、マニアに向けたメッセージ、要素が多くなった。それはテキストにも散見される、キャラクターからも感じられる。その最たるもの、それが楢山遥であると思っている。

 ツンデレ? ちびっ子で居丈高で、踏みつけたりしてくれそうな、けれど実はデレ、楢山遥とはそんなキャラクターだ。明らかにそういう需要の存在することを見越してチューニングされていると感じられて、こうしたところにも私は、前作との違いを濃厚に感じ取ってしまう。

 けど、それでもいいか。そう思うところもあって、実際私はそうした要素に嫌悪は感じていない。それが、楢山遥かわいすぎ発言の真意であり、こうしたチューン、ある種迎合であるかも知れないが、需要層に対する明確な意思表示があることも悪くはないのではないか。それがやり過ぎでないかぎりにおいて、ありかも知れないなと思ったのだった。

 以降の予定。楢山遥への接触の度合いを変えつつエンド (5)を目指し、コンプリートされたブロックを増やす。それが一段落つけば、幻想界に移行、澪泉双葉の攻略に取り掛かる。以上。


夏それは「Lの季節」或いは天羽の場合に戻る

公開日:2008.08.23
最終更新日:2008.08.23
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。