世界樹の迷宮

キャラクターメイキングについて

 RPGにおいて、キャラクターの初期パラメータというのは無視することのできない大きな要素であろうかと思われます。同じLvl. 1のキャラクターでもその能力に倍ほどの開きがあったらどうかという話で、例えば私の愛するゲームWizardryにおいては、それくらいの格差は普通に生じます。そのためプレイヤーは、当初の苦労をなるたけ軽減するために、結構な時間をかけてキャラクターを作ります。具体的には高ボーナスポイントが出るまでキャラクターを作り続けるのですが、この作業を楽しいと思うか面倒と思うか、そこにもプレイヤーの嗜好の違いが出てくるかと思います。

 私ですが、面倒と思います。Wizardryでも、ぱぱっとキャラクターを作って、なるたけ早く迷宮に潜りたいと思う。私というのは、そういう嗜好を持った人間です。

世界樹の迷宮のキャラメイク

 『世界樹の迷宮』ではどうかといいますと、基本的にキャラクターメイキングに凝る必要はないゲームのようです。とりあえず各キャラクターに差はない(かあっても微量である)ようですし、名前と職業、そしてグラフィックさえ決まればそれでオッケー。ぱぱっとキャラクターを作ってパーティを編成したら、適当に武器でも防具でも買い込んで迷宮にゴー。素晴らしい。この序盤のテンポのよさは非常に好ましいと思いました。

 基本的にキャラ差のないゲームですが、じゃあその差というのはどこに生じるのかといいますと、序盤ならばまず武器の選択、といってもこの場合ソードマンとかダークハンター、あとバードですかね、装備できる武器の種類に幅のある職業に限られますが、けど仮に武器を違えたとしてもそれほど大きな個性は現れない。となると、重要なのはスキルでしょう。Lvl. 1時点で3ポイント与えられているスキルポイントを割り振って、それぞれのキャラクターの使用できるスキルを選択する。この時点でキャラクターの個性が決まっていくのだろうと思います。

 ただレベルをあげれば、決まった順に呪文や特殊攻撃スキルを覚えていくようなゲームだと、最初のキャラメイク時が重要となるのかも知れませんが、『世界樹の迷宮』においてはそうではなく、レベルをあげるごとに追加されるスキルポイントをどう割り振っていくか、将来的にどういうキャラクターにしたいかを考え続ける必要があります。つまりは、キャラクターを育てるというその過程がほかならぬキャラクターメイキングであるのだと思います。


世界樹の迷宮について :Index 「世界樹の迷宮」足跡を刻みつつ前進

公開日:2007.02.10
最終更新日:2007.02.10
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