ゴールデンウィークも終わりですね。皆さん、どちらかにいかれたりしたのでしょうか? 私はといいますと、えっと、連日五時就寝。もちろん、午前五時です。空も白みはじめ、鳥も鳴きはじめるそんな時刻まで一体なにをやっていたかというと、ときめきメモリアルONLINE。授業を受けるでもなく、ましてや部活やドラマでもなく、そう、教室で仲のいい人たちとチャットをしていた。それも連日。手を変え品を替え、時に少しずつメンバーも違えて、いろいろなことをとりとめもなく、思いつくまま話していた。気がつけば四時、五時という時間になって、それくらい楽しい。正直充実したゴールデンウィークだったと思っています。
けど、それってチャットなんだろう? とりわけTMOである意味はないんじゃないか? というと、そうじゃない。ときめきメモリアルONLINEにておこなわれるチャットは、他のチャット、IRCやメッセンジャーといった、そういったものとはまた違うよさを持っていて、それはやはりあのアバターの存在です。
TMOのアバター。ひだまり高校の学生たち。私たちはあのちまキャラを通して知りあい、あのちまキャラとして話し、親しさをだんだんと深めていって、そしてそうして仲よくなった彼ら彼女らが口を揃えていうのは、あのアバターの力なのです。あのアバターがいるから、他のチャットよりも楽しい。教室にいけば誰かがいる、待っていれば誰かがくる。知っている人も、初めましての人も、まずは挨拶を交わして、そして話が始まる。あの気安さ、親しみはちょっと他にはない。連日、いろいろな話をして、それがあまりに印象に深く刻まれるからか、私たちの多くは夢にまで見て、夢の中での私たちはといえば、ちまキャラとしてあの暖かな光降り注ぐ教室にあって、とりとめもなく話している。そして、その時間こそがかけがえのない、楽しくもいとおしい時間であると気付くのです。
ときめきメモリアルONLINEは、後数ヶ月で終わってしまうとアナウンスがされてしまって、実は私たちはそれが残念でなりません。収益が取れなかったのかも知れません。嘆願しても聞き届けられる公算は低いでしょう。けれど、なんとかして存続させたいという有志があって、そうした彼らを突き動かしているのは、この仮想の学校で過ごした時間の大切さを知っているからです。私だってそうです。あの場でなければ出会わなかった。そうした何人もがあって、あえてそこでしか会わないようにしている人たちもあるから、このゲームが終われば、私はその大切な友人たちと出会えなくなってしまう。
ゴールデンウィークは連日徹夜に似た生活で、体に疲れは残るものの、気持ちはすごくしっかりして充実している。というのは、やっぱり楽しさが支えるからなのだと思います。そして、私たちは後数ヶ月で、このいとおしい場所を失います。なんと悲しいことであろうかと思います。