Wizardry 囚われし魂の迷宮におけるレベルアップの仕方。これは、旧来のWizardryとは大きく異なっていまして、おそらくは賛否両論だろうなと思うのですが、私はわりと好意的にとらえています。
オリジナルといったいいのかな、Wizardryにおいては宿屋にて一泊した時点でレベルが上がるのですが、囚われし魂の迷宮では、戦闘終了時にレベルが上がります。こうしたレベルの上がり方は、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』を思わせて、しかしこれらともまた違うのは、レベルが上がった時点でスペルの使用ポイントが回復するというところでしょうか。H.P.までは回復しないのですが、スペルが回復することで、実質的にH.P.も回復しているようなもので、だからレベルアップを利用することで、迷宮の連続探索可能時間を伸ばすことができます。
中盤以降になると、移動のスペルなども使えるようになり、またレベル毎のスペル使用回数も増えていることから、常駐スペルを使っても残り使用回数に余裕があったりしますが、序盤から中盤にかけてくらいだと、この常駐スペルが消費するスペル使用回数というのも馬鹿にできなかったりします。ですが、常駐スペルを使わないということもまた考えにくいわけです。と、ここでレベルアップによる回復を利用する目が出てくるのですね。
レベルが上がったから探索を切り上げるのではなく、レベルアップが間近だから、一端切り上げて出直すという発想になるんですね。常駐スペルを使い、その他、攻撃スペル、回復スペル等を使い切った頃合いにレベルアップするよう調整すると、迷宮探索の効率が上がります。まあ、こういう効率的なのはいかがなものか、本来のやり方のほうがらしいのだといわれたら、実際のところ私もそう思うんですが、まあそれは、囚われし魂の迷宮がWizardryに似てWizardryじゃないんだと思えば問題ないわけで、だから私は問題にはしていません。
むしろ、このゲームに関しては、レベルアップをどう利用するかという補給戦略が生まれているわけで、だからありかなと思った次第です。まあ、解せないといえば解せない。だから割り切っちゃうのがよいのだと思うのです。