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Wizardry

極端にレベルのあがらなくなるころ

つらい時間がやってくる

　Wizardryをはじめてすぐは、どんな敵も強く感じられ、こんな迷宮で生き残ることができるんだろうかと不安になるんですが、けれどふたつみっつレベルがあがれば、そうした心配も和らいでくることだろうと思います。さて、そのレベルなのですが、Wizardryというゲームは意外とレベルがあがりやすくできています。戦士でいうと、最初のレベルアップに必要な経験値は1,000で、その次はなんとたった1,724（つまり差分で724も稼げばあがる）。こんな具合にとんとんとレベル4まであがれば、これまで以上に楽に敵と戦えるようになることでしょう。つまり、経験値を効率よく稼ぐことができるような環境に入りつつあるということです。実際、レベル4になったころから次のレベルへの必要経験値はあがりはじめるのですが、その頃には一回の戦闘で得られる経験値も同じく増えているはずなので、そんなに負担には感じないはず。この必要経験値の増加と得られる経験値の増加が同じようなカーブで進行している間は、さほどレベル上げも苦にならないのではないかと思われます。

　ところが、この関係がいきなり破綻するほどに必要経験値の量があがる瞬間がやってきます。それはレベル10である、と私は思っています。

戦士の必要経験値表

　ここにちょっと、戦士の必要経験値表を書きだしてみました。

　意外なのがレベル2から3にあがるときで、このときだけはなぜか必要経験値が少ないのです。ですがそれはあくまでも例外。あとはほぼ倍加するような勢いで必要経験値量を増していることが見て取れるかと思います。しかし、このほぼ倍という増え方がくせ者なのです。というのはですね、冒険開始当初こそは獲得経験値も倍加するかのような勢いで増えていったものですが、レベル8、9くらいになると、いくらなんでもそんな増え方はもうしないのです。そもそも戦っている敵がだんだん固定化されていくものですから、獲得経験値が増えたとしてもわずかというこの時期に、レベルアップに必要な経験値はというと万単位で増加しはじめます。レベル8から9だと約2万必要だったものが、レベル10には3万。ここまではいいんです。でも、次が5万超過です。そして次は約10万。このあまりの要求量にげんなりして、戦いに出るのもなんだか億劫と感じられるのが私の常のような気がします。

しかし焦りは禁物

　ここで一獲千金、ハイリスク・ハイリターンを狙って迷宮下層に突入する、というのは実は得策ではありません。迷宮下層にいけばいくほど敵は強くなり、一度の戦闘で壊滅的打撃を受ける可能性もぐんとあがります。そうした状況で安心して戦うには、強い敵から逃げ、勝てる敵を相手に戦うということになろうかと思われますが、実はこれ、経験値獲得を考えると非常に効率の悪い方法といわねばなりません。なぜって、弱いながらにも強い敵を始末するには、高位呪文等ある程度のリソースが必要になってくるわけですが、そうした呪文はまだ充分に余裕を持って唱えられる訳ではない。つまり、一度の探索で戦える回数は減るということです。ということは、当然一度の探索で得られる総経験値というのも多くはない。レベルはあがりにくい、ということだとは思いませんか。

　なので、このレベルの非常にあがりにくいと感じられる時期は、落ち着いて過ごすべきなんです。地下4階をめぐり、余裕を見つつ5階6階と進んでいく、と、そういうような戦い方が必要になる時期なのではないかと思います。

< ある意味、死ぬよりもいやなこと　

ノーリセットで駆け抜ける青春：Index　「Wizardry」リセットボタンのない人生（仮）

公開日：2006.09.21
最終更新日：2006.09.21
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