演奏会前の最終練習は、ガンバ奏者の急病により笛とチェンバロだけという、合わせの確認に近いものになりました。前回の練習からの反省をもとに練習してきたいまいとしてはかなり気合いをいれた練習だったのですが、どうもその気合いも空回りに終わる。結局経験不足とかなんでしょうね、もちろん練習も不足しているのですが。
合わない、という感じなんですよ。でもその原因はきっと、ちゃんと吹けていないというのも勿論なんですけど、きっといまいが人を信用しきれていないということなのかと、、、 やっぱり音楽にはよい信頼関係が必要なんですよ、でもいまいは疑心暗鬼の人なので、、、うまく合わせられない?
というわけで、演奏会の模様です。
行ってみてびっくり。お客さん皆無、完全内輪の会みたいだったです。チェンバロの試弾会という名目とは聞いてはいたものの、ここまでとは。おそらくホールの人とチェンバロの関係者(パンフレットを配ってらっしゃいました)、そして試弾にきていた前のグループの人たち三人。まあ一応お客としてうちの母親と絵描きの友人がきてくれたんですけど、、、
でも、ちゃんとしたホールで通奏低音もきちんとして吹けるというのはいいものでした。というか、こんな経験なんて滅多にできるものじゃない、ということで、練習したこともないテレマンのソナタ(練習室で拾った楽譜だったりして)を初見で合わせてみたりと、演奏そのものを楽しんだ? という感じで和やかに過ぎました。
というわけで、聴きにきてくれた絵描きの卵に感想を聞きました。そしたらば、練習をちゃんとしようや、って、余計なお世話じゃ。
音量と音程のうんぬんとか、音の減衰のうんぬんとか、、、 モダンの楽器の演奏を念頭に置かれると、どうも手も足もでないです。
もちろん練習の不足もあって、演奏者自身満足していないのは事実で、下手なのも事実ですけれども、、、
とまあ、なんかよくわからないままに、演奏者ばかりが楽しんで、という感じでめでたく終わりました。とりあえず笛吹きの感想としては、もっと練習して笛に慣れ親しまなければ、という感じばかりが残った、です。やはりその楽器ならその楽器になれる、というのが最も上達するのに大切なことだろうと思います。そういう意味では、リコーダーには親しむというほど接していなかったように思うんですね。特にこの一年は、ほとんどさわりもしなかったし。
こんな機会がまた来るとはなかなか思えないけど、もしまたいつ来てもいいように、笛に親しむ機会を増やそう、そう思った演奏会でした。
98.5.4