ASIMOに会いに行ってきました。
コマーシャルやイベントでもよく知られるASIMOは、自動車メーカーであるホンダが開発した二足歩行ロボットです。まだ歩く以外になにが出来るわけでもない彼らロボットですが、その注目度は高く、それは会場にやって来ていた人の多さからみても明らかです。
会場へは、そのイベントが始まる十五分前に到着しました。ホンダの自動車、バイク等の商談展示会の真ん中にしつらえられた、円形の舞台。それを取り囲んで数重の人の輪が出来ていました。おそらくは、我々の到着するよりずっと前から、より見よい場所をとろうとして待っていたのでしょう。子どもなどはもう待つのに飽きてしまって、まだまだ、とむずかっていました。
ASIMO人気の高さはもとより計算の上で、今回のイベントははじめからASIMO一色。風船のASIMOが会場入り口や、そこかしこで出迎えてくれます。丸まるとした風船ASIMOを見て、直にこの本物が動くのだろうと期待は高まります。
イベント開始時間になり、ホンダロボット開発の歴史がビデオで紹介されて、いよいよASIMOの登場です。ステージ奥の幕が開かれ、そこから出てきたASIMOを見た観客からどよめきが起こりました。思った以上に小さい。人間の子ども程度の大きさほどの背丈しかありません。風船ASIMOの印象から、百五六十センチほどと思い込んでいたのが、まったく打ち壊されてしまいました。
その歩き方も、しっかりした足取りでした。速くでもゆっくりでも歩け、前進後退、左右の移動も可能です。とはいえ、自分の意志で動くのではなく、まだプログラムされたように歩くだけに止まっているようです。自律的意志に基づき彼らが動けるようになるには、まだまだ時間が必要でしょう。
ロボットを友だちとしてみたい、それは皆同じ思いだったでしょう。彼らが身近にいる、そんな日が来るのを待ちたいと思います。