コンテンツ作成はもう毎日のことなので、すっかり慣れっこ。Dreamweaverを立ち上げ、あれやこれやと資料片手に文章をひねっている。そこに、一生の不覚! こともあろうにお茶をこぼしてしまうとは……
お茶はほとんど残っておらず、被害が最小限にとどまったのは幸いだった。いつぞやの、村田製作所のCFが頭をよぎりましたよ。ほら、あのコーヒーがキーボードに浴びせられるやつ。見るたびに恐れおののいていたことが、わが身に降りかかろうとは思いもしなかった。などと感慨にふけっている暇はないのであって、ちり紙を大量に引き抜いてはキーボード上に敷き詰め、起動中のiBookからキーボードを引っぺがした。本体内部に液体が入って、ショートサーキットでも起これば、それこそ洒落にならん事態だ。
ここで、ようやくコンピュータをシャットダウン。この間、一分かからなかったのではなかろうか。しかし、茶殻もろともというのはまずかった。内部に浸透した細かな茶殻を、なんとかせねばならないと、おもむろにキートップをはずしはじめる。こうなれば、もう躊躇などはないのだ。
キートップを山と積み上げながら、内部の水分を拭いとっていく。しかし茶殻はなかなか侮れない。乾いてもなかなか取れるものではないのだ。仕方がないので掃除機で吸う、キートップを吸うのではないかと恐れながら。仮にキートップを吸ったとしても、それはそれでねたになるなと考えている自分が、この上もなくいやだった。
細かな部分は、繊細さに欠ける掃除機には到底手出しできない領域だ。なので、ブロアで吹き飛ばしながら吸うという作戦に出る。ゴム製の手で握るタイプのブロアは、恐ろしく右手握力を消耗させたものの、結果はおおむね好調。ついでに、長年たまったほこりもはらえてラッキーだったと、ここでは言い張っておこう。
現在iBookは乾き待ち。茶は全部飲み切っておけを、家訓と決めたい。