今日、2003年10月13日は体育の日だ。しかし毎年10月13日が祭日ではない。もともと10月10日だったこの日は、連休を作るため2000年に10月の第二月曜に変更されたのだった。
体育の日は、1964年の東京オリンピックを記念している。1964年、超特急新幹線が東京と大阪を繋いだ年、日本は経済発展に向かって歩きはじめた。オリンピックは日本復活の象徴的な出来事であった。日本が世界に再び位置したのだと、人々は戦後はじめて思ったのだった。
東京オリンピックの開会式は10月10日に挙行され、故にその日が記念日だった。しかしこの日が開会式に選ばれたのには理由があった。この最も重要なイベントの成功を切望した日本人は、特別な日が雨によって損なわれるのに耐えられなかった。彼らの手段は単純でそして完璧だった。彼らは気象観測の記録に解答を求め、そして見付け出した。それが晴れの特異日――10月10日であった。
その日は素晴らしく晴れた。日本人の悲願は成就されたのだ。ところで、我々今年の体育の日はというと、その日日本では雨が小止みなく降っていた……
(初出:Les douze mois au Japon, mais selon moi,オリジナル:フランス語)